変身忍者嵐 第21話 | ロロモ文庫

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恐怖怪談 吸血鬼!ドラキュラ日本上陸!!

奉行所の役人が死んでいると話しあうタツマキたち。「くそう」「俺達伊賀忍者の目をかすめて、次々と江戸の人間を殺すとは」「恐ろしい奴め」「誰だ」怪しい者ではありませんと言うしの。「母が急病なのでお医者様に薬を貰って帰るところです」「それで何か怪しい者を見なかったか」「何やら悲鳴で、怖くなって私、隠れておりました」「娘の一人歩きは危ない。わしが送ってやろう」「ありがとうございます」

うむと呻くタツマキ。「なんじゃ、これは。コウモリか」タツマキに襲いかかるしの。危ないと叫ぶハヤテ。「おい、何をするんじゃ」コウモリを叩き斬るハヤテ。きゃあと叫び気を失うしの。「タツマキ」「ハヤテ殿。これは一体どういうことでござるか」「何者かがこの娘を操ってるのかもしれぬ」「そんな」「もし血車党が化身忍者以上の怪人を使っているとしたら」「え」

飛騨の山奥の霧ヶ峰にある大魔神像で話しあう魔神斎と悪魔道人。「そいつが我々血車党の邪魔をするにっくきハヤテじゃ」「若僧一匹に手を焼くとは、魔神斎、貴様もヤキが回ったのう」「何を言う。若僧には違いないが、ヤツは嵐に変身し、恐るべき忍者になるのじゃ。甘く見るな」「恐るべき忍者だろうがなんだろうが、この悪魔道人の率いる妖怪どもは負けやせん」「うむ」「魔神斎よ、約束を忘れるな」「もちろんだ。日本を征服すれば半分はお前にやる」「ふふ、貴様の片腕の骸骨丸が悔しがっておるぞ」「あいつには初めから修行のやり直しをさせる」

眠り込むしのを見つめるカスミとツムジ。「まるで死んだように寝てるわ」「このお姉さんの家の人、心配してるだろうな」「ハヤテさんが探し出して、きっと連れて来るわ」「親父は親父で、今晩も仲間の忍者と見回りか」ふふふと笑うドラキュラ。「屋敷の中は女と子供だけか」なんだか寒いと話しあうカスミとツムジ。「なんで冷たい風なんだ」「隙間はどこにもないのに」「様子が変だよ。気をつけろ、姉ちゃん」「ツムジ。お前こそ」「眠い。ダメだ」「ツムジ。ああ」

眠りにつくカスミとツムジ。起きるのだとしのに言うドラキュラ。「ご主人様」「俺に血を吸われた者は、俺の命令を聞き、次々と血を吸って、仲間を増やさねばならん」「ああ、血が欲しい」「そこにいる小娘を襲え。その血を吸い取り、吸血鬼の仲間にするのだ」カスミを襲うしの。待てと叫ぶハヤテ。「とうとう姿を現したな。血車党の怪人」「ふふふ。貴様がハヤテか」「逃がさんぞ、ドラキュラ」「貴様の血を吸って、思い通りに動かしてやるわ」変身忍者嵐に変身するハヤテ。「出たな、嵐」十字架の光に苦悶するドラキュラ。「くそう。ドラキュラの弱点を知るヤツは日本にはいないはず。何者だ」

現れる月の輪。姿を消すドラキュラ。なぜ私を助けたと月の輪に聞く嵐。「私もまた正義を守るために命をかけている。聞け、嵐。悪魔道人に連れられてきた怪人どもは恐るべき超能力を持っている。十分気をつけろよ」「なに。悪魔道人。月の輪、よく知らせてくれた。礼を言うぞ」「また会おうぞ、ドラキュラを斃すには十字の剣。それもヤツが寝ている昼間を狙うのだ」

手裏剣の手入れをするツムジ。「おいらの手裏剣もしばらく使ってないな。あ、いてえ」「大袈裟ね。見せて」「血が出たんだぜ」「血」「姉ちゃん」「血だわ。あたしに飲ませて」「助けて」カスミを羽交い締めにして眠らせるハヤテ。「しまった。カスミはあの時に血を吸われてしまったのか」「ハヤテさん。姉ちゃんは助かるのかい」「助ける。私はドラキュラを斃す」

祠の前で手を合わせるツムジ。「神様。おいらの姉ちゃんを助けてください。あっ、コウモリだ。ハヤテさんはドラキュラって怪人はコウモリ男に化けるって言ってた。もしかすると」コウモリの後を追うツムジ。あばら家に入るコウモリ。あばら家で棺の中で眠るドラキュラを見つけるツムジ。「小僧、生かしておけん」「しまった。見張りがいたのか」そこに現れるハヤテ。「ハヤテさん。ドラキュラの墓を見つけたよ」「よくやった、ツムジ」眠りから目覚めるドラキュラ。「もう太陽が沈んだ。俺の時間だ」変身忍者嵐に変身するハヤテ。「血車党に力を貸す外国の化け物め。今度こそ勝負をつけてやる」コウモリ男となったドラキュラを二つに刀をクロスさせ、十字斬りで斃す嵐。これでカスミもしのさんも大丈夫だとツムジに言うハヤテ。「見事だった、ハヤテ」「月の輪」「悪魔道人の怪人はまだいる。戦いはこれからだな」「わかってる。最後の一人を斃すまで、俺は戦う」