変身忍者嵐 第15話 | ロロモ文庫

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血どくろ舟!ザリガニ鬼!!

骸骨丸に聞く魔神斎。「昔から落人の村に隠されてあるという平家の財宝はどうなった」「はっ。奴らはなかなか口が堅く、いまだにそのありかがつかめませぬ」「手ぬるい。なんとしてでも探し出し、奪うにだ」「化身忍者ザリガニ鬼ともども、努力をしておりますので必ず」「日本征服のために莫大な金がいるのだ」「ザリガニ鬼よ。行け」

平家の落人の前で呪文を唱える修験者。「はっはっは。水神様は生きた子供を望んでおられる」「そんなことを言ったって、子供はもういない」「いや、いる。いるはずだ」親方の息子の経丸を指差す修験者。「その子供を水神様の生贄に差し出すのだ」「経丸様を血どくろ船に乗せるなんてできないぞ。平家のお血筋が絶えてしまう」「じゃあ生贄の代わりにお前たちが隠している財宝を川に投げ込むか」「それはできぬ」「じゃあ、どうする。水神様の怒りに触れて、村が木端微塵になっても知らぬぞ」私は行きますと親方に言う経丸。

血どくろ船に乗せられる経丸を見て、あれはなんだと呟くハヤテ。「あれは子供」「タツマキ。助けるのだ」そうはさせんと叫び、川の中から現れるザリガニ鬼。「血車党の化身忍者か」ザリガニ鬼に手裏剣を投げつけるタツマキ。そんなものはきかんと勝ち誇るザリガニ鬼。「俺の身体は全身鉄の鎧でできているのだ」「くそう」「下忍ども。やれ。皆殺しにしろ」経丸を連れて逃げるタツマキとカスミとツムジ。

空中回転してハヤテの顔面を尻尾で強打するザリガニ鬼。「血車殺法尻尾打ち」「うう」「ハヤテ。観念しろ」ハヤテの首をハサミで固定し、口から水を吹き出すザリガニ鬼。「血車忍法水目潰し」「うわあ。目が焼けるように痛む」「今に目玉が溶け、頭蓋骨が腐って脳が飛び出すのだ」変身忍者嵐に変身するハヤテ。「嵐。とどめの一撃を受けてみよ」水目潰しで嵐を攻撃するザリガニ鬼。うううと苦悶の呻きを漏らす嵐。「もはや、お前の命はない。ははは」タツマキから経丸を奪い取り、血どくろ船に乗せるザリガニ鬼。「ザリガニ鬼。嵐は目が見えなくても、ニオイがわかれば行けるのだ」血どくろ船に乗り込み、ザリガニ鬼を川に蹴落とし、経丸を奪い返す嵐。

ハヤテに目の具合を聞くカスミ。「ぼんやり火の赤さが見えるだけだ」すぐによくなるとハヤテに言うタツマキ。「カスミは手当の名人ですからのう」「タツマキ。そなたの傷は」「いや、もう大丈夫ですばい」無理するなよとタツマキに言うツムジ。「歩くのがやっとのくせに」「何。そんなに悪いのか」「いやいや。不覚でござった。ハヤテ殿は目を。それがしは足を」

また水神様のお告げがあったと落人たちに告げる修験者。「もっと子供の生贄をあげねばならぬ」「無茶な。もうこの村には子供はおらぬ」「しからば財宝を供えるのじゃ。さすれば今まで生贄として受け取った子供たちを返していいと申されておる」「……」「さあ。隠した財宝を水神様に捧げるのじゃ」そこにハヤテたちとともに現れる経丸。「父上」「おお、経丸。生きておったか」「はい。命の恩人を連れてまいりました」

経丸がまだ生きているので水神様はたいそうお怒りだと落人たちに告げる修験者。「もう一度経丸を河底に投げ込むのだ。さもなければ屋敷にいる盲の男たちと姉弟を川に投げ込め」親方に訴える落人たち。「水神様のお申しつけでございます。あのハヤテとか申す男たちを川に投げ込みましょう。我ら平家一門のために」ちくしょうと呟くツムジ。「何が平家一門のためだ」ハヤテに別れを告げる経丸。「あなたは再び水神のところに行くつもりか」「はい」経丸に着ているものを取り替えようと言うツムジ。「どうして」「川へはおいらが行くよ」

経丸の服を着て、川に向かうツムジ。タツマキに聞くカスミ。「お父さん。なぜ止めないの。ツムジ一人じゃ無理よ」「うむ」ツムジのあとを追おうとするタツマキにやめろと言うハヤテ。「お前はツムジの後をつけて、ザリガニ鬼と戦うつもりだろう。その足では無理だ」「しかし今はそれしか方法がござらん」「タツマキ。無理をするなよ」

呪文を唱える修験者に怒鳴るハヤテ。「ザリガニ鬼。修験者とはよく化けたな」「ふん。目が見えないくせに洒落たことを」「目が見えなくても耳は聞こえるぞ。ニオイでわかるんだ。行くぞ」「貴様、目が見えるのか」「カスミに治してもらった」「おのれ、謀ったな。化身」ザリガニ鬼に変身する修験者。血車党の本拠である竜頭船に乗り込み、子供たちを救出し、竜頭船を爆破するタツマキとツムジ。嵐は化身忍法毒あぶくで攻撃するザリガニ鬼を嵐旋風斬りで斃すのであった。