続・黄金の七人 レインボー作戦 | ロロモ文庫

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ドイツのアドルフ、ポルトガルのアウグスト、フランスのアルフレッド、アイルランドのアンソニー、イタリアのアルド、スペインのアルフォンソの六人の泥棒たちは、教授と呼ばれる男と謎の美女のジョルジアの指揮下で、ローマの銀行の地下室から大金庫ごと盗み出す。

そんな教授たちに接触する西側某国の情報部の重鎮。数年前から私に興味をお持ちですなという教授。「私は世界平和のためなら協力は惜しみません。ただ条件が。私の要求は七百万ドルです。あと四つあります」条件を読み上げるジョルジア。「第一条。貴国は我らの安全を保証すること。第二条。大西洋上のクカル島に我らが永久に自由に暮らす便宜を与えること。第三条。作戦遂行に必要な資材を提供のこと。第四条。作戦実施中は教授が絶対的指揮権を発揮すること」

潜水艦を指揮し、X島に到着する教授たち。X島のホテルでは将軍が帝国主義に対する革命の重要性をラテンアメリカ諸国の首脳に訴えていた。ジョルジアはその様子を撮影しようとするが、将軍に見つかり囚われの身となる。ジョルジアを見て、米国は女を使い始めたと呟く将軍。「何者だ」「ジョルジアよ」「誰の部下だ」「ライフ誌の記者よ。あなたの自然の姿を撮りたかったのよ」「この女を連れて行け」

将軍はすぐにジョルジアの魅力に夢中になり、自分の秘密アジトに連れて行く。教授は六人の男のうち半分をX島に上陸させ、半分をソ連の貨物船アトランチスカ号に侵入させる。船には関係ありませんという潜水艦艦長。「作戦は陸上で行うはずです」「陸上では3名の部下と女1名が活躍中です。船は個人的仕事です。指揮官として特に命じた仕事です。民衆の利益のためです」

アトランチスカ号に七千トンの金塊が積み込まれていた。あなたの敵側が何に使うかおわかりか、と艦長に聞く教授。「南米革命の援助のためです」「金塊もろとも爆破する気ですか」「とんでもない。まもなく我々が手に入れます」「政府に代わって感謝を」「違いますよ。私と六人の部下のものにするつもりです」「では略奪だ。海賊行為ですな」「貴国の依頼を達成するとともに、個人の利益を祈るのです。指揮者は私です。お忘れないように」

ジョルジアは自分の部屋に将軍を連れ込み、将軍を悩殺する。「ジョルジア。私は君のためならなんでもする。私の持っている黄金を君に捧げよう」「嬉しいわ、将軍」兵士に扮して基地に侵入したアルフォンソたちは、将軍を魚雷に入れて誘拐し、潜水艦に連れ込む。続いてアルドたちはアトランチスカ号に催涙ガスを仕掛けて、乗組員たちを眠られる。

教授は潜水艦をアトランチスカ号の真下にセットすると、強力マグネットでコバンザメのように潜水艦をアトランチスカ号の船底にくっつかせる。これでは軍事裁判にかけられて処罰されるという艦長に、私が大英帝国の臣民であることをお忘れなくと答える教授。そして潜水艦に導かれて発進するアトランチスカ号。

教授はマグネットを外させて、潜水艦とアトランチスカ号を切り離し、ヘリコプターに乗り込んで、アトランチスカ号にいる六人に呼びかける。「諸君。約束通り明後日、クカル島で会おう。アドルフ、君が艦長だ」怒鳴るアドルフ。「アウグスト。兵器庫に行け。全員武装だ。アルフォンゾ。船室へ降りて、士官全員起こして、後甲板に立たせろ。アルド、全員に告げろ。抵抗する者は死刑だとな」

西側某国の情報部の重鎮の前に連れて行かれ、拷問を受ける将軍。しかし将軍の頭の中はジョルジアのことで一杯であった。「こんな奴誘拐しても、何の価値もない」将軍の部下に将軍はどこだと詰問されるジョルジア。「こっちが聞きたいわ」「今に毒蜘蛛に噛まれて、悶え死にするぞ。どこか言え」「将軍はベッドの下よ。私があまり激しいもんだから。そこに隠れているの」

放心状態の将軍を連れてX島に戻った教授は、人間ロケットで基地に行き、将軍をベッドの下に隠す。自分の部屋に戻って教授にキスをするジョルジア。「いつも時間通りね」「金塊も安全な場所にある」「素晴らしいわ」ジョルジアとともに人間ロケットでX島を脱出する教授。

六人の男は金塊をクカル島に上陸させるが、それを巡って仲間割れを始める。ヘリでジョルジアとともにクカル島にやってきた教授はたかが金塊ごときでコソ泥みたいに争うとは恥だと嘆く。「諸君は立派なプロではないか。もう諸君とは別れるぞ」「私もよ」反省して奪い合いをやめる六人の男たち。

金塊をこれからどうするのと教授に聞くジョルジア。「七千とを八で割れば?」「3500を君に、3500を僕がもらう」「彼等にはやらん」すべて計画通りね、と将軍に言うジョルジア。「金塊は絶対な場所であるジュネーブ銀行に預けたし。あとはあんたが亡命するだけ。世界半数の国の警察が教授を追ってるわ。実に見事な計画でしょう」「君の協力で初めてできる仕事だ。君が金塊の隠し場所を教えてくれたんだからね」「七千トンを山分けするのね」「みんな君にあげると言っただろう。私は君のキスだけでいい」

ジュネーブ銀行の前で六人のオレンジ色の作業服をした男達がガス管工事にとりかかる。それをロールスロイスの中から見つめる将軍とジョルジア。無線するアドルフ。「教授の言ったとおりだ。ジョルジアと将軍が来た。馬鹿づらして」「ありがとう。あの黄金はカネにはならないよ。君はいつも仕事と恋を混同する。ジョルジア。金は全員で等分することにした。将軍も含めて。銀行からは引き出せんよ。国連が凍結してて。そこで私が乗り出したのだ。例の地下作戦で奪う」「あなた、優しい人ね。なぜ、私が嫌いにならないの」