オープンウォーター シンドローム | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

スリランカのバンダラナイケ国際空港でロブとアーチーを迎えるヘドニスト号の船長のジョー。「楽園へようこそ。ブルとトゥーブスたちはまだだ」「ブルに会えるなんて」「来たぞ」「やあ」「俺はアーチー。楽しみだよ」「よろしくな。ブルだよ」「ロブだ。よろしく」「ジョー。久しぶり」「遅かったな、ブル」「入国審査で手間取ってね」「じゃあ、行くか」「あんたのサーフィンビデオは最高にイケてたよ、ブル」「ありがとよ、アーチー」

ヘドニスト号に乗り込むブルとロブとアーチー。そこにボートに乗って現れるトゥーブスとアレックスとサム。「ブル、久しぶりだな」「よく来たな」「恋人のアレックスと彼女の友達のサムだ」「初めまして」「彼はアーチーだ。そしてロブ」「初めまして」「そして名高きブルだ」「どうも」

トゥーブスにルール違反だろうと言うブル。「ツアーに女を連れて来るのは」「旅を中止するか、女を置いて来るか選べなくて。掟は破るものだ」「……」「アレックスは「失われた伝説」の映像製作で、お前を撮影したいと」「あの子は?」「いい子さ。つらい目にあったから、気晴らしにね」「まあいい。金を払うのはお前だ」

初めて島に来た時、いい波を探そうとしたと語るブル。「島民の小さな漁船を借りたんだ。いいヤツだったが、俺が一日中サーフィンしてるのが気に入らなかったんだ。漁に行けないからな。俺も小汚い船の暮らしに嫌気がさしてきて、数週間ぶりに浜辺で寝たんだ。朝、起きると俺の服が散らばってて、漁師は消えてた。だが島をさまよって、例のポイント、ブッチャリーを見つけた。5週間滞在し、あとは知ってのとおり。みんなをそこへ連れていく。場所を口外したら死んでもらうよ」

早速、小手試しにサーフィンを楽しむブルとロブとアーチーとトゥーブス。ラッキー男の動画を知ってるかとブルに聞くアーチー。「俺はネットは見ない」「サムが恋人のために撮った動画さ」「どんな動画だ」「サムが恋人のためにストリップをするんだ」「あのサムが?」「サムは恋人に「ラッキーな人ね」と囁いて、ストリップをする。しかしサムにふられたその恋人がそれを動画で公開したんだ。おかげで100万回も再生されたんだ」

あなたはサーフィンがうまいとロブに言うサム。「釣りも好き?」「もちろん」「一緒にしない?」「喜んで」なぜ減速するとジョーに聞くブル。「釣りをするから」「俺たちは釣りが目的じゃない」釣り船じゃないと言うブルに、俺も金を払ってると言うロブ。「先を急ぐんだ」「1時間遅れるだけだ。何を急ぐ」30分だけお願いとブルに言うサム。「釣れなかったら諦めるわ」「わかったよ」

ブッチャリーに到着するヘドニスト号。「すごいな」「最高のポイントだ」親父のプレゼントだと小舟を買うアーチー。「ブル。島の人があんたのことを覚えてたよ」「そうか」「地元のヤツがサーフィンしてるぞ」「ブル、あんたのお株を奪う気だ」「俺とは比べ物にならねえぜ、ロブ」「大きな顔をさせていいのか。ここの主は誰か見せてくれ」

ここは俺の波だと言って、地元のサーファーを脅すブル。「大きな顔をするな。うせろ。俺の声が聞こえないのか」どうしたのと聞くサムに、ブルが文句言ってるみたいと答えるアレックス。「彼の話はホラばかりよね、アレックス」「そんな感じね」地元サーファーに暴行を加えるブルにもうやめろと言うロブ。「ヤツは怪我をしている」「お前がけしかけたんだぞ」

自分が暴行している録画を見て、ご満悦になるブル。「もう見たくないわ」「信念のために戦った」「もうウンザリよ、こんなの」「俺の映像は100万人も見てないぜ、サム」落ち込むサムを励ますロブ。「悪いのは君じゃなくて彼氏だよ。君の行為は素敵だったさ。彼氏が裏切っただけさ」「優しいのね、ロブ」アーチーの小舟の上で愛し合うロブとサム。録画テープを巻き戻すブル。「お前の女は撮影の腕がいいな、トゥーブス」サムが『彼の話はホラばかりよね』と言ったのを聞いてしまうブル。

無人島で話し合うロブとサム。「虹がきれいね」「そうだな」「今日はサーフィンしないの」「君といる方が楽しい」「でもいい波が来てるわ」「じゃあ行ってくるよ」「私は背中を焼いているわ」うつぶせになるサム。「ロブ。もう戻って来たの」「……」「じゃあ、背中にオイルを塗って」お尻付近に手が伸びて驚くサム。「あなたは誰」「何してる、ブル」「落ち着けよ、ロブ」「見たぞ」「サムが誘ってきた」「ケダモノ」「どうなんだ」「彼だと思わなかった」「サイコ野郎」「レイプだと?」「そうだわ」「レイプじゃない」「彼を近づかせないで」

揉め事はやめろと言うジョー。「話し合おう」「俺にかかってこい。腰抜け野郎め」「やめろ」「わかった、ジョー。もう大丈夫だ」「ブル。レイプをしようとしたなら、とんでもないことだぞ。潔白ならただの誤解ってことだ」「ふざけるな」「ロブ、どうしたい?300キロ以内に警察はいない」「……」「全員、船に戻ってサムと話し合う。ボートに乗れ」「トゥーブス。女なんか連れて来たお前の責任だぞ」「黙って、ボートに乗れ、ブル」「マッサージを要求したのはあの女だぜ。ロブ、知ってるだろう?」「黙れ」

ヘドニスト号に戻る一同。事は収まらなかったら本土に戻ると言うジョー。「まず、サムと話す。ロブ、来てくれ」サムと仲直りできなかった本土へ帰るらしいとブルに言うアーチー。「そんなのイヤだ」「心配するな。収めるから」真相はわからないとアレックスに言うトゥーブス。「当事者に任せよう。犯罪とは限らない」話し合いたいと言うブルに、殺虫剤をかけるサム。「謝ろうとしたんだ」「またレイプしようとしたのよ。彼を追放して」「出鱈目だ」

ボートに乗れとブルに言うジョー。「このサイコ野郎め」「サムが誘ってきたんだ。あいつはそういう女なんだよ」「早く乗れ」「ロブ、あの女は好き物だぞ。アーチー、お前はいい奴だ。ロブ、俺と戦わないのか」無人島にブルを置き去りにするジョー。「お前がわからん。一晩、島で頭を冷やせ。タフな男なんだから大丈夫だろう」

朝になって、ジョーはボートで無人島に行くが、ブルは泳いでヘドニスト号に行き、ジョーを置き去りにして、ヘドニスト号を乗っ取る。「ロブ。身の程知らずだな。ぶちのめしてやる。お前は釣り用語で餌だ」錨とロブの手を縛って宙づりにするブル。話し合おうと言うトゥーブスに心配するなと言うブル。「ロブを殺したりはしねえ。サムが仕掛けたんだ。ケリをつける」アーチーに船を操縦しろと命令するブル。「それくらいお前だってできるだろう」「いいよ」

今夜は特別な夜になるとはしゃぐブル。「人生には学ぶべき教訓ってものがある。今、ロブが学んでいる。サム、お前も学べ」「……」「アーチー、お前の操縦はうまかったぜ」「ありがとう」「トゥーブス。アレックスを抱いて叫ぶのはいい加減にしろ。みんな、うんざりしてる」「……」「アレックス。サーフィンを撮ってもつまらないだろう。サムのストリップを撮るんだ」「……」「サム。脱ぐんだ」「……」「俺はお前が欲しいだけなんだ」「わかったわ」

服を脱ぐふりをして船室から抜けだすサムの後を追うブル。そのスキにロブを自由にするアーチー。「ブルを大人しくさせるんだ」5人がかりで襲われて、頭を殴られて失神するブル。「どうする?」「アーチーの小舟に乗せるんだ」アーチーの小舟に乗せられるブル。「本土までは先が長い」「ヤツの処分は?」「本土では何も。今、裁かないと無罪放免だ」小舟をつなぐロープをほどくサム。叫ぶブル。「島では俺だとわかっていただろ?」小さくなっていくブルをサムは冷ややかに見つめるのであった。