チェックメイト | ロロモ文庫

ロロモ文庫

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自転車を運転中に目の前に黒猫が横切り、自転車を横転させてしまい、自転車が壊れてしまったとボーリューに言うヤニック。「自転車屋に連絡してくれないか」「いいとも」ボーリューが電話している間に、出血している腕を洗うためにボーリューの家に入り、「助けて」という声を聴き、その声のする部屋のドアを開けるヤニックに、「好奇心が過ぎたな」と言うボーリュー。「何も見てない。さよなら」「そうはいかん」別の部屋にヤニックを監禁するボーリュー。

ここから出してくれとボーリューの妻のモードに頼むヤニック。「心配しないで。夫が解決策を見つけるわ」「旦那さんはイカレてる」「私は夫に従う。それが神の教えよ」ボーリューとチェスをする娘のミシェル。「3手で詰みだ」「さすがね」「それだけか」「パパは必ず勝つもの。負けに慣れちゃった」「お前が私に負けるのは当然だ。勝ちたけば理由を考えろ」隙をついて逃げようとするジャックの足をバットで殴るミシェル。「逃げられると思ったの?」ヤニックを蹴るミシェルにやめなさいと言うボーリュー。「無用な暴力はいかんと言ったろ」「ほかの人みたいに殺すべきよ」

何人殺したと聞くヤニックに必要な者だけだと答えるボーリュー。「私は正義を行っている。邪な者を殺す。例えば、君が見た男。若者に麻薬を売ってた」「あんた、イカレてる」「皆、そう思うだろうな」お前は何も理解していないとミシェルに言うボーリュー。「彼を殺せだと?最初から教え直しだ」「あれははずみよ。本気じゃなかった」「なぜ暴力を」「間違ってたわ。もう二度としない」お父さんはイカレてると言うヤニックにイカレてないと答えるミシェル。「正義感が強いだけ」

ヤニックに男の子を産んだけど死産だったと言うモード。「夫は私を許してない」「旦那さんはひどすぎる。あなたはもっと幸せになるべきだ」「夫と私のことはあなたにはわからない」ボーリューにヤニックと話し合うべきだと言うモード。「私を信じないのか」「信じてるわ」夜中に騒ぐヤニックに反対の脚も折るわよと言うミシェル。

ルエルの家に入り、ルエルをぶちのめすボーリュー。「パパ、何をしてるの」「お前の試験だ」「今すぐ?」「そうだ」「パパの計画が先でしょ」「もう終わる」「なら終ってから」「すぐにやるんだ。確かめたい」ルエルにお前は異常小児愛者だと言うボーリュー。「だから死んでもらう。正義のために」ナイフをミシェルに渡すボーリュー。「心臓を一突きでやれ」「無理よ。知らない人だわ」「関係ない」ルエルをあの世に送るボーリュー。「こめんなさい、パパ。できると思ったけど」「やはり違った。お前には無理だ。永久に」

チェスをしようとヤニックに言うボーリュー。「一度でも勝てば、君は自由だ」「……」「私はいつも白だ。正義軍さ。君は黒。悪の軍隊だ」「バカらしい」「選択肢はない。これは戦いだ。善と悪の永遠の戦い。私は負けたことがない」「本当かな」「一度もない。なぜだと思う?」「……」「私が正しいからだ。正義は必ず勝つ」「バカらしい」「なら勝ってみろ。それで私の正義は崩れる」

毎晩ボーリューとチェスをやって毎晩負け続けるヤニック。「情けないヤツだ。取り柄がないのか」ヤニックがあなたに勝てるわけないとボーリューに言うモード。「そうだな」「なら、なぜ勝負を」「口出しするな」ヤニックとチェスをしてるのねとボーリューに聞くミシェル。「仕方がない。お前が拒んだ」「私は娘よ」「お前は私の後継者になれない」「なら出て行くわ」「お前の顔など見たくない」「好きにしなさい」

地下室にヤニックを連れて行くボーリュー。「ここまで来るのに15年かかった。もうすぐ完成する。本物のチェスセットだ。この15年間、悪人や犯罪者を見つけるたび、この手で殺してきた。黒の軍隊のためだ。例えばこいつ。あの時の麻薬の売人だ。けちな小悪党にはボーンがお似合いだ。善人や寛大な人間も探してきた。噂話や死亡広告から正義軍に適した人材を選んだ。夜中に墓地に行き掘り起こすんだ。例えばダジュネ夫人。社会福祉士として貧乏な子供を助けていた。私の息子もいる。死産だった。跡取りとして私の使命を継ぐはずだった。正義軍のキングにうってつけだ。駒はあと一つ。白のクイーンだ。それで完成する。善と悪の戦いだ。完成直前で君が飛び込んできた。その意味がやっとわかった。ミシェルに継がせるつもりだったが、あの子は無理だ。君に継いでもらう」

あなたを自由にするとヤニックに言うモード。「警察では私に有利になるよう証言してね。私は夫の言いなりになっていた。愚かな女に過ぎないって」「……」「どうしたの」「チェスだ」「どういうこと」「あいつを倒さないと」「本気で言ってるの。警察に任せるべきよ」「ダメだ。あいつにわからせる」「バカ言わないで。負かすなんて無理よ」「あいつを倒す。あなたの目の前で」「……」「嬉しいだろ」「私を自由に」「あいつを倒せば自由だ」「もし負けたら」「負けない。今夜は必ず勝つ」「だましたのね。あの人と同じ。神と同じ」「今夜、全てが終る」

首吊り自殺をしたモードを見て、お前のせいだとヤニックを責めるボーリュー。「殺してやる」「悪いのはお前だ。お前が僕を監禁した。悪人はお前だ」「……」「どっちが正しいか確かめよう」モードを白のクイーンにして最後の勝負をするとヤニックに言うボーリュー。「勝った方が後を引き受ける」地下室で死体を駒にしたチェスをするヤニックとボーリュー。「チェックメイト」「……」「ボーリュー。僕の勝ちだ」「……」「ゲームの続きを」「……」「やるんだ。決着をつける」「……」「ボーリュー」医療刑務所行きとなるボーリュー。指せと呟くヤニック。(ボーリュー。決着をつける。ボーリュー。ボーリュー)