2019GWに西〜中央アフリカ15ヶ国巡った旅を綴ります。トランジット観光や変わり映えせず印象のない国は割愛するかも知れません。
たった2週間(まる16日間)で15ヶ国も巡るなど、我ながら無謀だなと思いつつ、最果ての西アフリカまで行って5〜6ヶ国じゃ「時間もお金も割りに合わん」、あの辺りは細かく国を分けてるけど「どこ行っても大して変わらん」とガチガチに詰め込み、自分の中でも完璧と思えるほどの綿密なスケジュールを作り上げました。
また、今回はその数ヶ月前の年末年始に訪ねた旅で、西アフリカの街行く人の服装があまりにもボロボロで衝撃を受け、「次に西アフリカへ行くときは、洋服をたくさん持って行ってあげよう!」と心に決めておりました。
旅の献立を決め、フライトとホテルを取った一ヶ月前くらいから友人に声がけし、着なくなった服を集め、段ボール2箱とスーツケースいっぱいに詰めて持って行ったのです。
アフリカ大陸までは、度々使う成田発のエチオピア航空です。
ここからのエピソードは、以前、ここにも書いております。今回は、一部抜粋し加筆しています。
それではスタート!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
この旅より以前にエチオピア航空を使っていたときは、日本を発つと香港を経由してエチオピアの首都アディスアベバへ向かっていました。中国が介入した例の一連の雨傘騒動後、韓国の仁川経由となります。
香港経由のトランジットだったとき、エチオピアまで行く人は機内待機で良かったのですが、仁川になってから乗客全員、いちいち一旦降機しないとならなくなりました。めんどくさ。
降機後も、降りた搭乗口で待つのではなく、空港内を結構ぐるりと歩かされ元の同じ番号の搭乗口へ。アディスアベバ行きの乗客は、今乗って来た飛行機に再度乗り込むために搭乗口で皆、待機します。
このときは、予定時刻になっても搭乗の始まる気配がなかった。
私はエチオピアのアディスアベバ空港2時間のトランジットで西アフリカ、ガーナの首都アクラ行きへ乗り換え予定でしたので、一抹の不安が過ぎります。
予定時刻から待つこと一時間、やっと搭乗が始まった。もう、アディスアベバでの乗り換えギリギリやん。着いたら港内ダッシュやな。スーツケースと段ボール、ちゃんと乗るんかいな?
すべての乗客が着席しドアが閉まりました。しかし、一向に飛行機は動き出す気配がない。それどころか、しばらくするとCAが機内食を配りだした!まだ1mmも動いてないのに!!
これは「まだまだ時間がかかりまっせ」という暗黙のご通達。
私はこの日、実はアクラもトランジット観光で、その日のうちに次国へのフライトがありました。
帰国までの15ヶ国、ガチガチのフライトスケジュールを組んでいるのに、初っ端からこれかい!
絶望的!!
なんのアナウンスもないまま、時間だけがどんどん過ぎていきます。
仁川の出発予定時刻から3時間近く経ち、もうアディスアベバでの乗り換えは完全アウト。何なんだよ?一体。あまりにも何もアナウンスないので、歩いてきたCA捕まえて「一体何があったの?」「機体トラブル?」と訪ねたところ、驚きの返答が!!
なんと!
「中国上空の飛行許可がおりない。いつ許可が出るのか分からないので、私達もいつ飛ぶか正確な時間を伝えられない。」
・・・
???
はぁ????
ナンデスの?それ!
そんなことありえるの?
既定路線の領空飛行許可がおりないなんてことあるの?
なんじゃそりゃ?
もしかしてそれ、毎日毎回確認してんの?
確かに領空はその国のものだけど、中国なんて毎日相当数の他国旅客機がわんさか通過してるでしょうよ。
それ、一本一本毎日毎回確認するの?
その辺りの真相はよう分からんのですが、韓国機が東方面(北米)へ抜けるときは必ず日本領空を通過するため、その通行料収入が毎年数百億円になるとは聞いたことがある。
そういえば数年前、サウジやUAEに国交断絶されたカタールは、それまでになかったイラン領空の飛行権を特別に許可され、東向けの燃費をエライ削減できたらしい。
ここ一年余りはロシアやウクライナ上空を飛べないことで、日本発着のEU線は遠回りせざるを得ず、それでなくても馬鹿高くなった燃油サーチャージを余計に払わされてます。
というわけで、どんな国でも他国の旅客機が通過する際にチェックはしているのだろう。
しかし、既定路線を数時間も止めるほどの何かが今、中国で起こってるわけ?軍事演習かなんか?周ちゃん飛んでるとか?
いや、ホント驚きでしたよ、そんな理由で旅客機がディレイするなんて初めてです。
そういえばサウジアラビアの首都リヤドへ行ったとき、何車線もある信号のない高速道路がいきなり大渋滞になり、何かと思ったら「皇族が通る」という訳のわからない理由で警察が道路を停めてましたわ。そういや、サウジの国王サルマンが来日したとき、レインボーブリッジ閉鎖してましたね?独裁あるあるか?
日本も、天皇皇后両陛下が公道を走るとき、動線の信号は必ず青にして停車しないようにコントロールしてますよね。フライトのときも、航路飛行禁止にしているかも知れないすよ。知らんけど。
話が逸れました。旅に戻って、やっと仁川をテイクオフしたときには、アディスアベバでのアクラ行き乗り換えはとっくに不可能な時間になっており、あれだけ調べ上げてガチガチにスケジュールを組んだ私の努力がアフリカ大陸到着前から水の泡。嘆
「どうすっかなぁ。。」「次のアクラ行きは多分、次の日か、またその次の日か。」「初っ端から完全に予定狂った。」「すべてのフライト捨てて取り直しか?」」ホテルも全てキャンセルか?」
それ考えただけで、もう、
日本に帰りたい。
笑
諦めの境地の中、エチオピアのアディスアベバ国際空港に到着しました。
そして、空港施設からヤケに遠くに沖止めした機体に、「なんだよ、遅れたうえにバスかよ!」と、更に意気消沈してタラップを降りると!
飛行機の周りには数十台のバンが停車していました。
そして、地上で待機していた多くのエチオピア航空スタッフが「〇〇へ乗り換えの人!」「▲▲行きの人!」と
声を上げてる。
そして、「アクラ行きの人はこっち!」と声がけしているスタッフがおり、「私、アクラです!」と伝えると、「預けた自分のスーツケースを取ってあの6番のバンに乗って!」と言われました。
青空の下、だだっ広い飛行場のど真ん中で、多くの乗客をそれぞれの目的地別のバンへ振り分けるスタッフたち。
私は、乗ってきた飛行機からオートベルトで降りてくる自分のスーツケースと段ボールをピックし、指定されたバンに乗り込みました。
ある程度の乗客が乗り、バンが動き出すと、ディレイ待機していたアクラ行きの機体直下に横付け。荷物をスタッフに渡してタラップを上がり、当初予定していた飛行機に乗れてしまったという!驚
エチオピア航空、凄い!感動した!
さすがエチオピア航空のハブだけあるわ。何この要領の良さ。アフリカとは思えない。
それとも、中国領空のアレはいつものことで、ディレイ慣れ?笑 エチオピアは中国には頭が上がらないしな。笑
フライト自体は大きく遅れましたが、乗る予定のアクラ行きには乗れ、無事155ヶ国目ガーナへ!
5時間のトランジット観光の予定が1時間ちょっとになってしまったけど、スケジュールを全て捨てることもなく、立て直す必要もなくなった!
初っ端からの最悪の事態は免れました。
ガーナの首都アクラにある空港に到着。