本日から、いよいよ始まります。
ワーゲンバス外装の錆穴補修との戦い。
最初にひとこと。
現代の車にお乗りの皆さまには、少々ショッキングな画像が続きます。
「車って、こんなに穴が開くの?」
と思われるかもしれません。
開きます(笑)
しかも空冷VWの古いバスともなると、
錆びる、膨らむ、剥がれる、穴が開く。
なかなか豪快です。
今回は、その第一弾。
右側スライドドアのレール下にあるボディ部分から始めます。
ここは16年前にも僕が直した場所
この場所は、長年かなり過酷な使われ方をしてきました。
このワーゲンバスは、以前はたこ焼きの移動販売車。
営業中はスライドドアを開けた状態で使うことが多く、スライドドアのレール下は雨風にさらされ続けていました。
当然、錆びます。
実はここ、今回が初めての補修ではありません。
聖子が岐阜からこのバスを買ってきた直後にもすでに錆があり、当時、僕がDIYで補修しています。
そのときの記事がこちら。
https://ameblo.jp/rootwest/entry-10531689998.html
あれから約16年。
当時の素人DIYによるパテ補修も、さすがに寿命。
パテは剥がれ、鉄板もさらに朽ち、いよいよ本格的に穴が広がってきました。
でも逆に考えると、
素人DIYでも16年くらい持った。
だったら今回も、
「この先15年くらい、まあまあ持てばええわ」
という僕の今回の再生方針には、案外合っているのかもしれません。
まずは腐った部分を全部落とす
最初の作業は、とにかく錆を落とすこと。
サンダー。
そして、空気式の高速多針タガネ。
いわゆるニードルスケーラーのような道具を使いながら、腐食した部分をどんどん剥がしていきます。
すると……
ボロボロ。
ボロボロ。
シュークリームの皮みたいに剥がれていきます。
いや、食べ物に例えている場合じゃない。
削れば削るほど、
「まだある」
「ここもダメ」
「こっちも無い」
という感じ。
そして、最終的に出てきた姿を見て、一瞬固まりました。
土台がおらん。
リブロックのクロスを貼るにしても、そのクロスを受け止めるボディそのものがありません。
さて、どうする。
0.8mmのアルミ板で「蓋」を作る
そこで思い出したのが、買っておいた0.8mmのアルミ板。
鉄板より柔らかく、僕の手でもある程度加工できます。
だったら、
残っている正常なボディを基準にして、アルミ板で同じ形を作ればいい。
ということで、まずアルミを切り出します。
直線部分は比較的簡単。
問題は角や曲面です。
角は手や工具で折り曲げる。
アールが付いている部分は、家の前にある電柱へ押し付けて曲面を作る。
あとは実際のボディへ何度も当てながら、
叩く。
曲げる。
当てる。
また叩く。
という地味な作業を繰り返します。
板金というより、
現物合わせの工作。
でも少しずつ形になってきます。
一枚物にはせず、3分割で作る
本来なら、この部分を一枚の鉄板からきれいに成形できれば一番なのでしょう。
でも、それは今の僕には難しい。
しかも今回買っていた板では、そもそも長さが足りません。
なので最初から無理をせず、
3分割で作ることにしました。
一枚の大きな板を完璧に成形しようとするより、
小さい部品をひとつずつ現物合わせしたほうが、僕には圧倒的にやりやすい。
これは今後の補修でも使えそうです。
接着前にはリブロックU アンダーで防錆
アルミ板を貼り付ける前に、残っている鉄板部分へ防錆処理をします。
ここで使うのが、
リブロックU アンダー。
腐食部分をできるだけ落としたうえでアンダーを塗り、防錆処理。
小さな穴はこの段階でクロス塞いでおきます。
大穴というか朽ちてボディでは無くなっている部分はその上から、作ったアルミ板を取り付けていきます。
いくら上からきれいに塞いでも、その裏側で錆が進行していたら意味がありません。
見えなくなる場所だからこそ、ここは先に処理しておきます。
そして、この状態では裏側は錆びていくのではないかという不安もありますが、一旦蓋したあとで、雨抜き用の穴からノックスドールという防錆材を内部に吹きまくろうと思っています。
今回は溶接ではなくクイックメンダー30
本格的な板金修理なら、
薄い鉄板を同じ形に作って、
ボディへ点付け溶接。
という方法になるのでしょう。
ただし今回は、そこまではやりません。
理由は単純。
僕の素人溶接で外板へ点付けするほうが、むしろ怖い。
穴を広げたり、歪ませたり、余計な仕事を増やす可能性があります。
そこで今回は、
ボンド クイックメンダー30
を使って接着する方法を選びました。
アルミ板の裏側へ接着剤を塗り、ボディへ貼り付けていきます。
1kgもあるので、かなり大量に使えますので、コスパは高いと思います。

空間を固める意味でも内部へ塗り込んでいきました。
浮くところはドリルビスで仮止め
接着剤だけでは、硬化するまでの間に板が浮いてくる場所があります。
平らなところはクリップで挟みます。
特に曲面。
抑え込めない部分に登場するのが、
マルチドリルビス。
浮きそうなところだけビスで止めます。
穴が開く?
気にしません(笑)
どうせ最後はリブロックで全部塞ぎます。
今はとにかく、
板を狙った形のまま固定することが優先。
固まる直前に、また叩く
クイックメンダーが硬化する直前。
完全に固まる前に、もう一度ハンマーで細かく形を合わせていきます。
角を丸める。
浮いている部分を押さえる。
ボディラインへ沿わせる。
接着剤がまだ少し動く時間を利用して、最後の形を作ります。
こうして3枚を順番に取り付けていくと……
おお。思ったより、ええやん。
かなりいい感じになりました。
正直、
「このままパテを盛ってもいいんじゃない?」
と思うくらい。
というかこのクイックメンダー自体がパテのようなモンです。
でも今回はリブロック施工の実験も兼ねています。
ここからが第二段階です。
アルミ板の上からリブロックB1
貼り付けた板の上へ、
リブロックB1 ベース
を施工します。
B1は、メーカー説明では、
防水機能に特化した材料。
伸縮性があり、
フロアの防水、
ジョイント部分、
雨水の通り道などに適しているとのこと。
また、
リブロッククロスを接着するための材料
としても使われます。
今回のように、
既存ボディと新しく貼ったアルミ板との継ぎ目が大量にある場所には、まさに向いていそうです。
リブロックは適当に塗っても、ある程度の段差や小さな穴は埋まってきます。
小学生の絵の具遊びの延長みたいに使えます。
板と板の境目。
元のボディとの境目。
ビス穴。
細かい隙間。
そこへB1をたっぷり塗り込んでいきます。
こういうところは「塗る」というより、
押し込む、置いていく
という感覚です。
今日はここまで
アフター↓
今日はB1まで施工。
この状態でしっかり乾燥させます。
今回初めて外装へリブロックを使ってみましたが、今のところ感触はかなり良いです。
最初、錆を落として大穴が出てきたときには、
「これ、ほんまに塞げるんか?」
と一瞬途方に暮れました。
でも、
0.8mmアルミ板。
クイックメンダー30。
ドリルビス。
そしてリブロック。
手元にある材料を組み合わせていくと、意外と形になるものです。
もちろん、プロの板金修理とは別物。
完璧なレストアでもありません。
でも僕が今回目指しているのは、
博物館に置くようなワーゲンバスではなく、これから普通に使えて、そこそこきれいで、楽しめるバス。
その意味では、この方法も十分ありなんじゃないかと思っています。
明日は続きを施工します
明日は、今日塗ったB1の乾燥状態を確認。
その後、
B2、そしてトップコート
まで進める予定です。
必要であれば、パテでボディラインも整えていきます。
ただしパテは全箇所をリブロック施工してから最後に全部を処理する予定。
パテを何回も使ったり締まったりすると硬化してもったいないのだよ。
そして、この場所がうまく仕上がれば、
別の錆穴も同じ方法でどんどん進めていくつもりです。
10月の目標は、
外装の錆穴を概ね全部塞ぐこと。
今日ようやく、その第一歩を踏み出しました。
まだ穴はいっぱいあります(笑)
でも、一個ずつ。
一個ずつやれば、そのうち無くなるでしょう。
次回、
スライドドア下の錆穴補修、仕上げ編。
果たしてどこまで普通のボディに戻るのか。
続きます。
今日やったこと
・スライドドアレール下の錆除去
・サンダー、多針タガネによる腐食部除去
・リブロックU アンダーによる防錆処理
・0.8mmアルミ板を3分割で成形
・クイックメンダー30でアルミ板を接着
・マルチドリルビスで仮固定
・ハンマーによる最終成形
・リブロックB1 ベース施工
次回予定
・B1乾燥状態確認
・リブロックB2施工
・リブロックTトップ施工
・次の錆穴へ






















