「今、あなたは毎日何をしているの?」というご質問について | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

6月15日の不慮の事故で聖子が旅立ってから、28日が経過しました。
気がつけば毎日が「あっという間」に終わっています。


 

今は東京の仕事を休職せざるおえない状況になり、仕事をしているわけでもなく、家で過ごす時間が多いので、「少し落ち着いたのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 

でも実際は、その逆です。
 

相続に関する手続き、銀行や証券会社、保険会社とのやり取り、各種会員サービスの退会や名義変更、役所へ提出する書類の準備。

電話を一本するだけでも確認事項がいくつもあり、必要書類が足りなければまた取り寄せる。その繰り返しです。
 

家の中も、聖子が元気だった頃のまま時間が止まっています。


「あれはどこにしまったんだろう。」
「この書類は何のためのものだろう。」


そんなことを考えながら、一つひとつ引き出しを開け、整理し、必要なものと不要なものを分けています。


一度目の家探しでは気にならなかった物が、2周目の家探しでは必要なものになっていたりして、何回家中を調べても毎回違う感情と必要性で物が見えてくるので、本当に終わりがないと感じます。

先日もハイターが必要だと思って買いに行ったら3周目の家探しではハイターの買い置きが何本も見つかって、「なんで俺はこの在庫を記憶できていなかったんだ...」と悔しくなるようなこともありました。


 

掃除や片付けもそうです。
これまで聖子が担ってくれていたことを、自分が初めて経験することも多く、一つ終わったと思えばまた次のことが待っています。
 

移動販売のたこ焼き屋さん3丁目のたこボールの事業に関することもあります。


設備や在庫、車両は今後どうするのか。

先日は自宅前に引いていたガスボンベと配管を撤去し、自販機も撤去を依頼しました。
ホーム営業の幕を下ろしているように思われるかもしれませんが、事実として廃業を決意したという事でも無いのです。


とても説明に苦労はしますが、廃業に向けて進めている一方でもしもかして、何かこれを使って事業ができるかもしれないという気持ちは毎日出ては消え・出ては消えを繰り替えしているのです。


なので答えを出さなければいけないことは他にも山ほどありますが、そのほとんどは「すぐに決められること」ではありません。
 

それは単純にワーゲンバスを中古車として売ればいいと考える冷たい面も私の中にありますが、周りから見ると聖子の思いの詰まったバスなので、「知らない人に売らないで」「適切な人に売ってほしい」、「車検を切って展示しておいてください」という別の方向性の声もたくさん入ります。

ただ私も保管しておくにしても維持費の問題だけでなく、そのモノを維持するという責任が発生するため、モニュメント的に残しておくには経費や根気が必要になります。
バスを飾っておいて、僕はそれをマネタイズできるのか?
私自身の生活にも関わることなのでなかなか判断はできないのです。

私には聖子との思い出も大切ですが、これからの現実的な生活もありますので、特に冷酷にシビアに考えざるを得ないという面もありますが、そういう判断や私の心の中を常にSNSで公開しているわけではないので、一挙一動が気になる方も多いのだと思います。


 

また、色々と作業や考えを巡らせている間に、加害者本人とお会いする機会がありましたし、今後は勤務先の上司の方とのアポイントもあります。

加害者と会うことは精神的に大きな出来事ではありましたが、遺族として必要な時間だったとも感じています。
 

一方で、それ以外にも弁護士の先生との相談、事故に関する資料の整理、猫たちのこと、自分自身の今後の仕事のこと、自分の終活のことなど、頭の中では常にいくつものことを同時に考えています。

もしも東京に単身赴任に戻って仕事をした場合に、一ヶ月のうちの3週間程度は留守にするという生活を56才の私が少なくとも後4年は続けるのか...というシビアな判断も必要です。

聖子が守ったこの家を維持管理する、外猫のまる子の面倒を見るとか、ワーゲンバスを売るのか維持管理するのかということを月に1週間程度の滞在でこなしていくのに、あと何年の月日がかかるのかという葛藤があります。

もしかすると頑張って今年中に概ねほとんどのことが片がつくかもしれないし、まだまだ何年も掛かるのか全く先が読めません。


そんな毎日を送っている中で、本当にたくさんの方から温かい励ましやお気遣いのメッセージをいただいています。


その中には、

「さくらねこのまる子はどうするの?」
「にゃーとエネオスの二匹の猫の里親は?」
「ワーゲンバスは乗るの?売るの?」
「3丁目のたこボールは再開しないのですか?」
「ブランドは誰かに譲渡しないの?」
「東京の仕事にはいつ戻るの?」
「加害者の刑事罰については、どう考えていますか?」
「事故の詳しいことを知りたい。」
 

など、今後について心配してくださるご質問も数多くあります。

 



本当にありがたいことです。
皆さんが気に掛けてくださっていることは十分伝わっていますし、そのお気持ちには心から感謝しています。

私自身も毎日、「今日は何が進んだんじゃろ? 意味の無い一日を過ごしたのではないかな? ただ業者からの折り返し電話待ち続けた一日じゃったの...」という日も珍しくなくて、自分の人生が進んで何か実を得ているという実感はほとんど有りません。

とにかく毎日が聖子のカードの支払いや出ていくお金ばかりで仕事もしていない自分はとても不安になります。
もちろん、私の休職や様々な必要経費は損害賠償請求するので、最終的にはなんとかなると信じていますが、それでも日々の心境としては何も生み出さず、お金を出しているばかりで精神的にはなかなかきついです。

そんな状況なので周りから見ているともっと何も進んでいるように見えないと思うので、気になってしまったり、「これはどうするんじゃろ??」と聞きたくなることが出てくることも仕方ないかと思います。

私自身がもう少し、「これについてはこう思っています。」
「こういう判断をして進めています。」
「このようにかんがえています。」
ということをもっと発信すべきなのかもしれません。

ただ発信すると、また否定意見が出てきたり、思いもしない意見が出てきて、判断に苦労したりするので、安易に発信もできないな...、だから今回のブログのように赤裸々に今の気持ちを書いておきたいという結論に達しました。

何度も言いますが、これまでメッセージいただいた方を批判したり蔑ろにするという気持ちではありません。
一つずつのコメントや提案はとてもありがたく感じているのですが、それが日に何通も重なると判断のタスクが増えてきて、私がキャパオーバーになっているのです。



そのため、今の私には「どうするの?」という問いに答えられないことがほとんどです。

一つは私自身の判断だけではなく、子供たちの意見も尊重する必要があるからです。
何かを売るとしても財産なので、細かいことをいうと財産は子供たちにも適正に分配をしなくては行けない。
だから売る判断や価格の判断、その利益をどうするかという判断も必要になります。

また、周りの目や意見もあるでしょう。
「聖子の思い出を安易に売るな」「あの人には売らないでほしい」「あの人にあげないで」「知ってたらもっと多く支払っていたのに」など、色々な声が出てくることも想定されますので、なかなか難しい面があります。

実は先日の冷凍のカット生蛸37kgを売りますと、私が安易にSNSで投稿をしてしまったことで多くの混乱を生んでしまい反省しました。
私は大量の在庫を一気に買ってくれる人がいると嬉しい。
その方がお試しで1個買って使ってみて、よければ全部買ってほしい。

その合間でたまたま私が献花台にいるときに声を掛けてくれれば店頭で1 個単位でも売りますよ。
というニュアンスだったのですが、説明がうまくなくて、少量の遠方発送の依頼、コメントだけの取置依頼、DMが殺到してしまい、自分で自分の首を締めたのは言い過ぎですが、自分で作業を増やしてしまった。
そんなことになってしまい、販売はすぐに撤回しました。

その時にメッセージをいただいた方には感謝しか無いですし、すべて私の段取り不足だったのですが、このように一つのモノ・事を進めるにも膨大な準備とマニュアル・約款を作っておかないと混乱を招くこともわかりました。

こうやってSNSで売るとトラブルので、今後はジモティーやメルカリで告知してシステム的にドライにやろうかな...と考えたりもするのです。
ただこういうフリマサイトで売ると、故人のモノをフリマサイトで安易に売っているという批判も来るんだろうな...とも思うのですよね。

ですので、これから売却するモノ達は聖子との思い出が詰まったものばかりです。

感情だけでも決められないし、お金だけでも決められない。
購入を希望される方達でトラブルにならないようにを考えたり、不公平が発生しないように考えたり、
逆に私の作業量が増えて自分の首を締めないように考えたり、現実と気持ちの間で、毎日少しずつ整理をしている途中です。



 

一つだけ、お願いがあります。
 

もし、「ワーゲンバスを譲ってほしい」「3丁目のたこボールを引き継ぎたい」「什器・設備を購入したい」「聖子が所有していたバイク達が気になる」といったお気持ちがある場合は、「○○円で譲っていただけませんか」「このような条件で引き継ぎを希望しています」といったように、できるだけ具体的なご提案としてお伝えいただけると、「どうするのですか?」という抽象的な質問よりも私としても検討しやすくなります。
 

ただ、それでも今の私は、どんなご提案であっても、すぐに判断できる状態ではありません。
前記したように他の方にも意見を聞かないと「知っていたらもっと多く払ったのに」や、「あの人には引き継いでほしくなかった」という声が出ることもあるでしょう。


どのような方法をとっても、私には肯定と否定の2つの意見や批判がくることは想定できていますので、それは自分で腹をくくるしか無いのですが、やはり今の精神面として不要なトラブルや批判などは避けたいという気持ちが強いため、なかなか腰が挙げられないということを察していただけると嬉しいです。

100人中、たった1人でも批判が耳に入ると私はとても心を痛めます。

先日も献花台にいらした方が私を含めて弔問に来ていた方達のホスピタリティーが無いことにご批判の意見を頂戴しました。
それ自体はその方がそのように感じられたことは事実なので、私自身も反省しましたし、その時にいらした他の方がウェルカムな態度ではなかったように見えたことは残念だなとは感じました。

ただ、私も献花台をアミューズメントパークだと思っていないですし、そもそも商売で行っていたわけだは無いので、私が弔問客の態度やマナー・ホスピタリティーまでをすべて担保した運営は不可能です。
また私も弔問客の方に対して、ホストのように徹するような精神状態ではその時はなかったです。

なので感じられた気持ちに対しての謝罪はしましたが、実際に自分が弔問客全員にホスピタリティーを持ってください。
お互いを称賛して挨拶をしあって仲良くしてくださいというような管理業務はできないと感じました。

僕にはできることとできないこともあるし、もちろん全員がハッピーになることはもっとも高いゴールではあるけど、今の僕はベストを目指すのではなくベターなことを毎日安定してやり続けるしか無いのだなとその事案では感じました。

何をやっても批判もあるし、こうやって目立つことが単純に気に入らないという人もいるでしょう。
葬儀の日に店電話にいたずら電話をしてきた不謹慎なバカもいます。
そいつは「私せいこですよ」と馬鹿な声で電話をして来ましたが、読み方が間違っているので、関係者ではない愉快犯だったのでしょう。

世の中には色々な人がいるのだなと思うことがありますね。

今回はあまり言わないほうがいいと思ったこともあえて自分を赤裸々に見せたほうが良いと思ったので、書きましたが、皆さんに私に届いているメッセージや声を都度公開するわけにはいかないのですが、この約一ヶ月の間に様々なご意見が寄せられたことは事実なのです。
 

だから、月日が経過するにつれて私は過去に事例を照らし合わせて進歩してるので、トラブルを回避を考えたり色々した結果、お返事が遅くなったり、お返事をあえてしないことがあるかもしれません。
 

それは決して皆さんのお気持ちを軽く見ているからではありません。

今の私には、一つのご提案や一つのご質問に対しても、想像以上の時間と気力が必要になっています。
 

ご報告できることがあれば、これからも私自身の言葉でお伝えしていきます。
 

どうか少しだけ時間をいただき、温かく見守っていただけたら嬉しいです。
 

いつも支えてくださって、本当にありがとうございます。