移動販売車・ケータリングカーのビジネスを考えている人へ <フォルクスワーゲンTYPE-2> | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

今日は僕のことを知らない方の為にベーシスト/ ベースインストラクターとは違う一面を紹介します。

 

うちの家内は広島でたこ焼き屋を営んでいます。

1971年式のワーゲンバスを使った移動販売車、ケータリングカーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕たちが広島でケータリングカーを始めた頃はまだまだ移動販売車は希少な存在でした。

 

いやいや、軽トラックの荷台でたこ焼きを売るような形態はあったと思いますが、ビンテージのワーゲンバスを移動販売車にしているのは少なくとも広島ではありませんでした。

 

関東でもまだまだ珍しかった時代です。

 

 

2010年にオープンするまでと、開業してからのワーゲンバスとの格闘ブログの一部は以下でご覧いただけます。

 

 

 

 

 

最近になって、特にコロナ禍になって、僕のとこにも家内にもケータリングカーをやりたいという相談がよく来ます。

 

まずケータリングカーで商売をやること自体が思っているよりも大変だということがわからない人が多いですね。

 

テレビなどではケータリングカーを特集することも多いですし、固定店舗でないので、リスクが低そうな説明が多いですよね。

 

うちは12年間も広島のしかも団地の一角を中心とした移動販売で営業を続けてこられているので、助言を求める声が多いのもわかります。

 

僕のとこに相談に来た場合に多いパターンとしてお答えしていることをダイジェストで書いていきますね。

 

 

 

 

まず、ビンテージカーでやるのは、オシャレに見えていますけど、維持費は半端ないです!

 

エアコンも無い、重ステアリング、左ハンドルのミッション車のバスの運転は相当難しいです。

 

これを乗り回している家内が特殊なのであって、普通の男性でも取り扱えないでしょう。

ちなみに家内は大型バイクに乗れますし、バイクを7台位持っています(笑)

ツインキャブレターのバスですから、インジェクションに慣れきった人では始動すらさせられないでしょう。

 

まず、ルックスだけでビンテージカーは選ばないほうがいいです。

素直に高年式のケータリングカー仕様を買ったほうが良いですよ。

 

というのも、別に消費者は移動販売車の形状でリピーターになるわけでは無いからです。

 

もちろん、宣伝効果とか移動販売車が集まった時のアイキャッチとしては大切ですけど、そもそも今どきの人が車種を判定する眼力を持ち合わせているとも思えないですし。

 

なんとなく可愛い!! 

とかそういうノリだと思うので、現行車を可愛くラッピングしたりでいいと思います。

 

僕たち家族はバイク好きでオイル臭とかガソリン臭に囲まれて生活するのが好きなタイプなので、良いですけど、ビンテージカーとかは何となく可愛いとかオシャレだと続かないと思います。

 

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そうそう、ちなみに軽バンをワーゲンバスルックにすることもあると思います。

僕もSUZUKIエブリイのワーゲンバス仕様を乗っていました。

しかし、数年でエンジンが焼き付いて廃車でした。

軽バンのフロント(顔)をワーゲンバス仕様にするのは激しくオススメしません!!!!!

対策済みのエアロパーツはあるでしょうが、所詮ワーゲンバス・ルックであって本物では無いからです。

素直にノーマル仕様のケータリングカーをラッピングで可愛くする位でいいと思います。

 

 

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次に移動販売はリスクが低いのかということですが、そんなことはありません。

 

まず、どこにでも停めて営業していいわけが無いからです。

 

当然、繁華街の人通りの多い場所に停めて営業したい。

 

でもさ、普通に自家用車で繁華街にいってもパーキングを探すのすら大変。

一日コインパーキングに停めたらいくら取られる!

都合の良い軒下を借りたら、僕が家主なら、まー普通に考えて一日5,000~10,000円くださいと言いたくなるよね。

 

仮に軒下借り料金が5,000円として25日借りたら、12万以上です。

たこ焼き屋をやるのに家賃12万も払っていたら、やっていけないっす。

結局のところ、都合の良い場所に出すならショバ代がいるわけです。

 

想像してみてください。

常に軒下を借りるとしたら、それを毎日毎日探すことも仕事になります。

その営業力を想像してみてください。

 

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うちは土日祝は移動販売ですが、通常日は自宅の駐車場で固定店舗化しています。

 

これがポイントだと思います。

 

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移動販売しにくい平日を固定店舗化させられたことで、平日に販売場所を探すという労力がなくなっているからです。

 

ただし、うちのような団地の一角だと、オープン当初はお客さんが来ずに困った時期が続きました。

 

その時にSNS作戦をやりました。

 

まだまだ飲食店やケータリングカーがやっていないような時期からSNSを使って宣伝というか情報発信しました。

 

それが現在につながっています。

ちなみに奥さんのフェイスブックを見てください↓

 

 

 

個人のページとショップのページで運用しています。

 

 

 

 

見ていただいたらわかると思いますが、女性ひとりでたこ焼き屋を運営して、なおかつSNSをやってブログを書いては結構たいへんです。

 

 
 
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結局のところ、ケータリングカーだろうが固定店舗だろうが、何をやっても商売の基本は一緒だと思います。

 

たこ焼き屋なら味に対してのこだわりは当然大切。

うちは100円たこ焼きみたいな安売り店ではありません。

 

安売り競争は長く続きません。資本がある大手の直営店みたいな後ろ盾がないと100円で商売なんてやれません。

 

あとはコンセプトとかフィロソフィーが大切です。

 

何となくケータリングカーはリスク低そうとか、簡単そうという程度なら開業は止めたほうがいいです。

 

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うちはバイク好き一家でそこに共感が生まれて、バイクやモーターカルチャーが好きな方がたくさん集まるという個性が出来た。

もちろん、普通にたこ焼きだけを買いに来られるファンも多い。

 

ここにケータリングカーのノウハウを書いて、コンサルタントになりたいわけでは無いので、オチとか別に無いのですけど、ケータリングカーで商売を始めたい方の何か参考になれば嬉しいなっ。