第7回 愛知県高等学校軽音楽大会 &第2回 高等学校軽音楽コンテスト中部大会 | ベーシスト 西本圭介 オフィシャルブログ...

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ベーシストの活動と平行して名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の副校長/教務部長も務める

こんにちは年末いかがお過ごしですか?
僕は12/26,27にタイトルの第7回 愛知県高等学校軽音楽大会 と第2回 高等学校軽音楽コンテスト中部大会で仕事納めしました。
 
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僕は愛知県高等学校軽音楽大会は第二回目から審査員で参加しています。
 
今回の賞の結果は⇓
 
そして、翌日27日は第2回 高等学校軽音楽コンテスト中部大会
 
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両大会ともに審査を行いましたが、総評する時間に限りがあったので、このブログを見つけられた方限定で書きたいと思います。
 
まず私が審査した基準やポイントですが、この大会がプロデビューを目指すためではなく、学校教育の一環として「コミュニケーション」「チームワーク」「クリエイティビティー」といった社会で必要とされるスキルを育てることができる部活動の集大成の大会であることを前提に審査したということが大きなポイントです。
 
要するにボク個人としては軽音楽部(呼び方は多々ありますが)として伝統を継承できているかという部分を特に注目して審査しました。
 
じゃ初参加の学校は不利ではないかという話ですが、そういう意味ではなく、たまたま逸材が揃った年だけクオリティが高いというのは、部活の成果ではなく単なる個人的なことです。
 
部活としての評価は毎年一定水準のクオリティを保ってきていることが大切だと思っています。
 
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そういう個人的なコンセプトにおいて、【チューニングができていない。サウンドチェックがめちゃくちゃ】というのは問題外です。
 
実はこの大会も数年前は総評で「今日の大会はチューニング大会だったのですか???」と苦言をいうくらいに、チューニングしてステージに上がることができない生徒ばかり。
 
またサウンドチェックもめちゃくちゃなやり方の学校が多数。
 
とにかく、審査する以前の問題というレベルでしたが、愛知県大会は本当にレベルがあがりました。
 
しかしながら中部地方大会はまだまだです。
愛知県以外の県の学校で特に初参加だとチューニングできていない、サウンドチェック方法がめちゃくちゃはまだまだ散見されます。
 
次に今大会でとにかく気になったことというと、音作りです。
 
この大会は確かにプロデビューを目指すことを促進しているわけではないのですが、やはり音作りについてはプロから学べと言うほかないです。
 
高校生くん達が悪いのではなくて昨今はYouTubeで音楽を聞き、ライブハウスにあまり行かない子も多いと聞きます。
 
いったとしてもアマチュアの友達や先輩を見るくらいだと、粗悪なライブハウスのひどい音で耳が麻痺してしまう可能性もあります。
 
特にプロのライブに行かない子達も多い。
 
だからマーシャルをいい音で鳴らしたときの音を聞いたことがない。
上手いベーシストが弾いたベーアンの音を聞いたことがない。
 
プロドラマーがどれくらいの音量で音質で鳴らしているか聞いたことがない子が大半です。
 
しかもYouTubeやMP3をヘッドフォンで聞くことが多いため、ギター音もコモって風呂場みたいなリバーブの子も多い。
 
ベースもモコモコの音の子たちばかり。
 
音作りについては、苦言をいうのも可愛そうなくらいに、まともなサウンドでやっている子達が少ない。
 
審査以前にこの子達に音作りやバンドのサウンドバランスについての講座を開いてあげないと審査して苦言をいうのも可哀想になってきました。
 
個人的には学生を競わせる以前に正しくアンサンブルを教えたり、音作りの仕方、練習の仕方、サウンドチェックの仕方、ミュージシャンシップなどを教えてあげないといけないと感じます。
 
ただ、ボランティアでやっていては、こちらも身がもたないですし、タダでやりたがるいつも暇な人だと上記が本当に教えられるのかという不安もあります。
 
以前、地元の軽音楽部の支援をしたこともありますが、報酬なしでした(苦笑)
プロのワザを伝授する活動に報酬が出ないということがにわかに信じられませんが、なかなか経費が厳しい部活動なんだとは理解しました。
 
軽音楽部を野球部やサッカー部などと同じような部活にさせるには、やはり教育として学校や親は経費を払うしかないだろうと思います。
 
プロから学ばず間違った教えが伝承されるとその学校では永遠に間違いが続いていくことになり、プロになりたいと思った生徒の夢が下手すると絶たれることになります。
 
僕の高校時代は本当に良い先輩に恵まれたし、ボク個人としてもプロのライブに行ったり、うまい先輩を吟味して勉強できた。
そして専門学校で勉強しハリウッドでトッププロに習ったことで正しい情報を精査できる能力を身に着けたと思います。
 
少し脱線してきましたが、高校生くん達の軽音楽部が発展し、プロを目指さなくてもいいけど、もしもプロを目指したい生徒がいた場合にその子の能力をちゃんと伸ばせるような部活になってほしいと思っています。
 
僕自身はこのような大会というのがプロを目指す登竜門であるべきだと思います。
甲子園を目指す子たちの大半は草野球で一生を終えたいのでしょうか??
恐らくですが、生徒たちはできるならばプロになりたい気持ちが根底にあるでしょう。
 
軽音楽部の子たちが結果として大学進学になるかもしれんけど、やはりプロというのが目標にあることが部活が発展できるキーのような気がします。
 
あくまでも個人的な考えです。
 
では、何故欧米には良いバンドが多いのか。
それはまず教会などでゴスペルなどの生演奏を幼少期から聞いて育った人が多いこと。
 
パーティーの文化があり、生演奏を聞くチャンスが多い。
米国は生演奏を聞ける場所も多く、多くの人がプロの生演奏の音に親しんでいる。
 
日本ではライブハウスが主になり若い子達が行けるライブハウスだとPAが下手くそなことが多い。
 
僕は元ライブハウス経営者なので、特に感じていることですが、高校生くん達を相手にしているときにプロPAマンをつけると経費が上がってしまい、高校生くんが借りられる箱ではなくなる。
 
僕は高校生くんにも良い音でと常に思ってPAに経費を割いてきましたが、なかなかその付加価値に注目してくれる子が少ない。
安ければいいだろうという考えで素人PAを使っている箱でブッキングされてしまう。
 
何度かそういう素人PAの箱に視察に行ったことがあるが、もう鼓膜が駄目になるかと思うくらい最悪の音。
こういう箱で高校生が育つと耳が駄目になるわ...苦笑と思ったものです。
 
個人的にはライブハウスを経営していて、よく若いバンドマンの減少がライブハウス業界が難しい原因という話は耳に入ったが、実はこの大会を見ていて感じるのは、全然軽音楽部は人がいる。
 
僕たちが若い時よりもバンドをやっている子達が多い。
 
なのに、その子達がライブハウスの顧客にならない。
 
軽音楽部を引退すると、部活の思い出になってしまう。
いいとこ大学でまた軽音楽部をやるという感じだろう。
 
僕は結果的にプロにならないとしても、部活としてはプロを目指せる教育を提供してほしいと願っています。
そのためにはプロをたまに雇ってきて講座をする必要もあると思います。
 
親御さん達も経費をサポートしジャズやフュージョン、TOP40の演奏が聞ける芸術鑑賞会を開いてほしい。
 
僕は音楽専門学校として必要であれば、そういう学校さんの要望にてはできれば答えたいと思っている。
 
プロミュージシャンになる勧誘はしないけど、なりたいと思っている子達の背中は押してあげたい。
 
だってプロミュージシャンを目指すことは決して悪いことではないと思うから。
 
今日のこの辺で。