現在は、“Mr.Big”のビリー・シーン、元“Dream Theater”のマイク・ポートノイ、デレク・シェリニアンらと結成したスーパー・バンド“Sons of Apollo”で活躍しています。https://www.sonsofapollo.com/
天才という言葉はあまり好きではないですが、彼はギターを弾くために生まれた天才だと思います。
そんなエピソードを⇓
会場に入られたら数分でセッティング完了。
大抵の大物ミュージシャンはギリギリまで、サウンドや音響についてあーだこーだとなるのですが、足元にあるHelix LTから直接PA宅に送り、学校にあったギターアンプは使いませんでした。
あっという間にセッティングを済ませたら、ひたすら好きな曲を弾いて歌ってを続けています。
僕に「何を弾いてほしい?」
と質問し、リクエストするとなんでも弾けます。
噂では聞いたことのある曲は何でも弾けるそうです!
僕は彼のアルバムからライブでやらなそうなのを数曲リクエストしたら、僕のためだけに演奏をしてくれました。
これは本当に嬉しかった。
ビデオにとって自分だけの記念にしました。
普通はセッティングが済んだら、一度楽屋へ。
というのが定番ですが、僕が「一度、楽屋へいきましょう」と誘っても、ここで演奏をしている! と言います(汗)
「じゃっコーヒー飲みに一緒に行きましょう。」と誘っても、「買ってきて!」と言ってずーとギターを弾いています。
このままではお客様を迎え入れる準備が.....〜(汗)となり、
「18時開場なので、30分前だし楽屋へ!!!」
と誘っても、ギターを止めません(笑)
結果的に開場を早めて、本編が始まる19時まで、サービスでお客様に色々な曲をプレゼントしてくれたのです。
普通、アーティストがお客様を出迎えることなんてないのですが、彼は演奏でお客様を迎え入れ、しかもリクエストでなんでも演奏してくれる。
本当に気さくな方です。
ま〜本当にギター好きがそのままプロになってしまったというタイプの人ですよね。
天才というのは技術的な意味ではなく、
ギターが死ぬほど好きだ!!
という性格こそが天才だと思うのです。
実は彼に対して感心したと同時に本学の学生に対して、苦言を言いたくなる側面もありました。
なぜなら進級生(この春2年生)のギターリストの参加はゼロでした(TT)
必修参加で告知し、もちろん在校生は無料で参加できるのにですよ....(苦笑)
ロンから
「早めに学生には何でも教えてやるから連れてこい」
と言ってくれたのに、その学生が来ていないのです.....(苦笑)
世界トップクラスの演奏をタダで見られるのに、参加してこない学生の意識はいったいどうなっているのでしょう......。
僕は常々思うのですが、ギターが上手くなるという単純なことは、練習を何時間するのですか????という事ではなくて、
単にギターが好きかどうかなんですよね。
好きな人は何時間練習するという概念をそもそも持っていません。
だって、ゲーム好きの子供はほっておくと何時間でもゲームします。
「お母さん、僕って何時間ゲームしたら上手くなるの?」と聞く子はいません。
プロのギタリストになりたいという学生君達、
本当にギターが好きなのかい??
世界最高峰のギターが見られるのなら、前日からワクワクで寝られない位に興奮しないかい?
ロン氏は僕と同い年です。
彼は僕にこの曲知っているか?と
エイジアの曲を弾いてくれたり、アイアン・メイデンを弾いたり歌ったり、僕が高校生のときに友達とした遊びを今もしているようなギターキッズです。
ロンのことは僕が20代前半の留学時代から知っていて大ファンだったので、僕はこの日は終始、彼の近くにいて、彼の音やテクニックを至近距離から確認。
聞きたいことはたくさん聞きました。
この気持というのは、僕が高校生のときのような、単にギタリストが大好きで上手い人の演奏を死ぬほどみたいという欲求と好奇心が今でもあるからです。
僕は天才でもなく、音楽的にも全く凄いとは思いませんが、人より少しベースを上手に弾けることは、単にギターやベースが好きだからだけの理由です。
もしかしたら、今でも四六時中ベースや音楽のことを考えて、帰宅してもずーと音楽を聞いたり、YouTubeで凄腕ミュージシャンを研究していることは、ある意味で楽器バカという意味の天才なのかもしれません。
僕は学校教育で伝えたいことは、ギターのカリキュラムやテキスト、音楽理論とか、そういうことよりも、むしろ本当にギターが好きで好きで仕方ない楽器バカなのかい? ということを伝えたいし、教育したい。
まず音楽が好きでないとプロになるのは辛い。
僕が何度も比喩にする「僕はマクドナルドハンバーガーは大好物だけど、別にそれを調理することは全く興味ない。」
僕は学生達に「好きを仕事にするという意味を自分に問いただすこと」を伝えなければならないと感じました。
しかし、そういう気持ちというのは、
今なかったら終わりということではないのです。
僕も日々の生活で音楽が好きという気持ちが薄くなってきます。
だから、こういうトッププロのクリニックを受けることで、また好奇心や探究心に火を点けるのです。
学生君にとって、好きという気持ちはまだまだ薄いかもしれない。
だからこそ、トッププロを見て気持ちに火を点けてほしい。
一般的にいう「モチベーションを上げる」というやつです。
そういう思想で学校では頻繁に国内外問わずトップを誘致しています。
学生教育という点では悲しい結果になりましたが、個人的にはものすごく勉強になったので、良しとします。
彼のクリニックでは、僕は撮影中心で楽器は触らなかったですが、終演後ベースを弾いたら確実に上手くなっていました。
楽器の上達は楽器を触ることよりも、
イメージトレーニングが重要です。
頭にないイメージは練習のしようもないし、やっても意味ない。
僕は彼の演奏から、ピッキングのテクニック、運指というのを脳に焼き付けました。
それは物凄い練習と同じ効果です。
最近のプロを目指す子供達というのは、圧倒的に好奇心が薄い。
これはSNSやYouTubeの台頭により、自分で調べなくても、目の前を情報を通過することに慣れきったためでしょう。
昨今、ネットサーフィンが死語になったように、検索して自分から探すという好奇心が薄い世代。
今後の学校教育にこういう事情を考慮してイノベーションを起こさなければならないと感じる、良いチャンスをもらったクリニックでもありました。
来校頂いたロン・サール様、本当にありがとうございました。
主催: AMSA Records様、本当にありがとうございました。







