ミュージシャンのギャラの算出方法とは | ベーシスト 西本圭介 オフィシャルブログ...

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ベーシストの活動と平行して名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の教務部長も務める


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こんにちは。

今日は専門学校で教えていて、学生や高校生くんからも比較的質問が多い、ミュージシャンのギャラいくらなんですか?

という問いに答えたいと思います。

 

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この話題って比較的タブーっぽい内容だと思います。

検索してもまず誰も書かないし、出てこないですしね。

 

ここからはある1つの算出方法についてはお話します。

 

まず価格というのは何で導かれるのでしょうか?

 

これが物だったら、想像しやすいですよね。

原価+経費+利益=価格

 

ミュージシャンにとって原価とは何なんでしょうか。

楽器を買った値段? 弦代? 練習時間? 自分の教育にかけた金額? 色々な要素があって、ここが出しにくい部分です。

 

実際にセッションの仕事があって、6曲演奏します。

原価をいくらですか?と言われても非常に答えにくいものです。

 

そこで、僕は価格算出について学生にこう教えています。

 

「あなたはミュージシャンとして生活するために1日いくら欲しいですか?」

 

ぶっちゃけいうと、これが売りたい価格になるのではないでしょうか。

 

例えば、ある駆け出しミュージシャンは月に20万ほしいとします。

 

その人は頑張ってレッスンやその他で1日5千円は稼ぎたいと考えています。

月の稼働日は25日間として、平日17日x5,000円=85,000円。

20万に足りない115,000円を8回で割ります。

すると一日14,375円となります。

 

この20万稼ぎたいミュージシャンにとって、週休1日で平日は5000円を稼ぐ。

休日にライブの仕事で15,000円のギャラで仕事をとる。

これだと、比較的無理なく仕事をしていけるように感じませんか!?

 

こういうミュージシャンだと1回のライブのギャラは15,000円ということになります。

 

平日に5000円以上稼げる案件があったりした場合には価格交渉次第で1万円で仕事受けてもいいでしょうしね。

 

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このように仕事というのは安定して継続できることをいいますので、一回のギャラを上げることは出来、それで1回だけそれを獲得出来ても、次に来る仕事がなければ意味がない。

 

その価格なら安定してほしいという価格設定でクライアントも自分自身も満足する値段が必要です。

 

ここで出している価格は、アリーナを埋められるような有名ミュージシャンのバックバンドのギャラの話ではありません。

そこは勘違いしないでください。

それは正直ピンキリだということが言えます。

 

有名なミュージシャンのバックバンドだから必ず高額だということもありません。やりたい人が多ければ競争率があがり、クライアントもセッションプレイヤー選び放題なら、普通に考えてギャラの安い人のほうがいいでしょう。

 

僕がもしもイングヴェイ・マルムスティーンのオーディションがあったら、一日100ドルでいいよ! 一回使ってみて! って言うでしょうね(笑) 数回やって脱退して経歴に書ければお得だしと考えますよ。受かったらの話で冗談半分で聞いてくだいね😁

 

なので、大きな場所で演奏したら高い、小さな場所だと安いというのとは少し違ってきます。ここが商売の駆け引きではないでしょうか。

 

そして、クライアントというのは別に雇う人を高く雇いたいなど、絶対に思っていません。そんなお人好しは絶対いません。

 

僕は別に隠しても何もないので、ここで書きますが、大体1日のセッションの仕事は25,000円位で考えています。

 

僕は正業があるので、今はセッションの仕事で物凄く儲けたいという気持ちがありません。

レッスンが1コマ5000円なので、まあっ5時間分くらいでいいかなっという感じです。

 

儲けたくないというと奥さんが怒りそう(笑)なので...というのは冗談で。

 

あまり報酬をいただくと、それに対しての付加価値だすために、むしろ必要以上に沢山の時間使わなくてはならないですよね。だから適正価格でいいと思っているのです。

 

例えば1万円でセッションの仕事を受けたこともありますが、その日にレッスンをしたかった子達を3名断りました。

すると、丸一日拘束されて曲覚えや何やらでとても疲れたけど、家でレッスン3本していたほ〜が、良くなかったかい!??ということになります。

 

そういうのは後味悪いので、レッスン1本5,000円として3本分15,000円位は最低ラインとしては考えていますね。

 

 

僕の場合はこの基準の上で価格が成り立ちます。

25,000円をベースとして、そのライブのために経費がいくら掛かるか?

衣装を買う必要がある。機材のトランポで経費かかる。曲数が多い。譜面見ては駄目。ステージングもしてほしい。などクライアントの要求が増えればオプションで価格が上がります。

 

なぜなら原価が上がるからです。練習時間を沢山使うことは別のビジネスチャンスを逃しますから、その分を上乗せしないと割に合いません。

 

譜面を見てやれる一般的な歌謡曲の伴奏仕事だと、10曲を前日に渡されても普通に出来ます。

ただ、前日に10曲を暗譜してステージングもつけてほしいと言われれば、特別料金を一杯もらって死ぬ気でやらないといけません。

こんな感じに自分の決めた原価に対して、付加価値の部分を足していって料金設定するという感じです。

 

商売は競争の世界なので、ギャラ設定はいくらでしようが全く問題ないですが、やはりクライアント様が捻出不可能な値段は無いでしょうし、次も頼みたいという価格となると常識的な金額に落ち着くのでは無いかと思います。

 

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よく、周りからお祭りやパーティーなどでライブ演奏の依頼を受けた。

「ギャラはいくらですか? 」

と質問するとクライアントから

「ギャラがいるんですか????」と驚かれることがある事例が多いと聞きます。

 

僕はそのクライアントには一回死んでこい!! と言いたくなります。

 

あなたは大の大人を捕まえて、この事務所を掃除してください。ただしタダ!!といえますか。

 

パン屋に入って、このパンをタダでくださいと言えますか??

 

なぜ、ミュージャン、バンドだと演奏させておいて、タダということになるのでしょうか。意味不明です。

 

ただ、こうなってしまった原因はタダでもやるショボいミュージシャンが多いということも言えます。アマチュアを否定はしませんが、どうしようもない演奏でも音さえ出ていればいい位のダサいクライアントが多いのも事実。

 

やるならビシっとしたミュージシャン呼んできて、いい音楽を人さまに聞かせるべき。

そう思います。

 

これからプロを目指すミュージシャンにとって、ギャラ交渉がもっとも難易度の高いことです。

 

今でも僕は「何かやろうよ!!」と声かけられたあとに「それの報酬いくらですか??」が一番言いにくいもんね。

 

先日もある審査員にいったときにギャラありを信じていったら、当日、弁当だけでギャラなしでさ。マジで失禁しそうになりました。

 

僕は丸一日働いて、500円ですかいの〜(T_T)

これどう思います。

50歳手前のの大人を終日拘束して、弁当一個でいいと思っている大人。

 

ミュージシャンというのは本当にまだまだ社会的な立場低いと思います。

その原因はプロの価格設定(見積もり)の不透明さだと思います。

 

何か世間に認知される良いアイデアないかなと思っている今日このごろです。

 

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