ライブハウスから撤退した理由 その22 | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

前回はライブハウスでのチケット料金の見直しについて書きました。

 

 

ここを読まれて、アリーナクラスでのコンサートが10,000円位するから、オクトパスのようなキャパで5,000円以上とるのはどうなのかな...という気持ちになるのもわからんでもない。

 

しかし、価格というのは一人が受けるサービスの価値だと思います。

僕からするとむしろアリーナに5万人いれているならば、価格はもっと下がっていいだろって思います。

そういうお客様も多いと思うので、結果的にアリーナ級でないと出来ないステージセットや照明やド派手な演出で満足度を高めていると思います。

 

だからライブハウスでのライブというのは、ホールライブやアリーナライブと違って、『アーティストとの距離感』こそが肝だと思います。

 

小さなライブハウスで30名限定であれば、アーティストは一人ひとりに対して最初から最後まで最高のホスピタリティを提供し、30名のコアなファンと交流会をしたり名刺交換会、グッズのトレード会をしたり、そういう交流会ありのライブならば、1万円のチケット料金でも高くはないと思います。

 

好きなバンドを通して多くの人と交流し、プライベートや仕事面でも繋がりが広がるのであれば、音楽以外での価値を創造できると思います。

 

 

先日、ある旅館がITを駆使して再生したという勉強会に参加しました。

 

その旅館は大幅なリストラで人員をカットしITを駆使したことで業績をあげました。

例えばお客様が車で到着するとナンバーをカメラが自動検出して顧客名簿を自動で引っ張り出し、館内にあるスタッフルームへ顧客情報が瞬時に送られます。

 

入り口ではお名前を呼びお迎え。

厨房には顧客の食事の好みやアレルギーなどの情報が瞬時に表示される。

こんな感じで旅館であっても昨今は、ITを駆使してホスピタリティのアップに努めているそうです。

その旅館は値下げでなく値上げして徹底的に高級路線にシフトして成功されました。

 

こういう時代なのだから、バンドがライブをするために来て頂けるお客様30名の顧客名簿を管理して、メンバー全員がお客様をフルネームで呼ぶことが出来る。

 

誕生日や記念日を理解しておいてサプライズ。

顧客の趣味などをリサーチして歌詞に反映させる。

 

好きな飲物などを調査して事前にライブハウスの仕入れと連動。

ビール飲む顧客がいないのに、サーバーを開けると無駄。

ワインが好きなお客様が多ければ、ワイン飲み放題とか。

 

顧客の管理ができれば、ライブの選曲だって、前回と被らないようにしようとか、色々とアイデアも出せます。

 

もしも顧客名簿が何千人規模であれば、プロとして別の次元で運営しなければなりませんが、プロ志向で頑張っているライブバンドであれば、顧客名簿はコア層は50名〜100名位ではないかと思います。

 

この名簿管理して徹底的な顧客満足度を追求すれば、ライブバンドとして人気が出そうな気がしますが、どうでしょうか?

 

 

ここまでは音楽的なことを全く書いていなかったのですが、もちろん人様に聞いていただくに失礼ない演奏力は当然必要だと思います。

 

ただ、演奏が上手ければいいという意味ではなくエンターテイメントとしての価値があるかということです。

トークが面白いというのもありだと思いますし、衣装が格好良いとか、演出が面白いでもいいし。

とにかくエンターテインメントとしてリピートしたいかが重要だと思います。

 

ただ演奏が良いだけなら、僕はYouTubeで一人で好きな時間に落ち着いて観覧するほうが好きです。

 

やはりライブなのですから、自分達の為に演奏をしてくれている感とかYouTubeだと不可能なコミュニケーションが重要だと思います。

 

言うは易く行うは難しですが。

 

続く