真のプロフェッショナル・メカニック | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

先日、非常に感銘を受ける事があったので、書きたいと思います。

ゴールデンウィーク中の5/4,5の2日間、うちの奥さんが営んでいる移動販売者のたこ焼き屋【3丁目のたこボール 】は標高663mの山頂にある極楽寺山温泉アルカディア・ビレッジ に出店にいきました。

広島のハーレーダビッドソン&ベースマン BLOG ビューエルもあるよ!

自宅から約15分で登っていける場所ではありますが、登坂路はうちのボロ軽自動車だとアクセル全開でも30kmほどしか出ないような、キツイ坂。
重ステで左ハンでミッションの大型のワーゲンバスで登って行くのは僕でも遠慮したくなる場所なんだ。

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極楽寺からの景色はこんなんだよ。

この日は僕と子供達は後から合流することにして、朝一番に奥さんは一人でワーゲンバスを運転して出て行った。

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出店が始まって数時間経ってから、子供達と店に顔を出しに行くと。
奥さんから

「クネクネした道を走っているときに左にハンドルを切ったら、カチンッとハンドルロックが掛かった。」
「急ブレーキで止まって、エンジンキーを回して、ロックを解除して、また走り出した。」
「また左カーブでハンドルを切るとカチンッてハンドルロックが掛かった。」

そんな感じで3回ほど、ロックが掛かって緊急停止したらしい。

ハンドルが切れないし、Uターンする場所も無いわけだから、登っていくしかないということで、ハンドルを左に切り過ぎないようにして何とか出店場所で駐車したらしい。

その時点でも僕自身は冷静に良く対処したな~と奥さんに対して感心した。

その話しを聞いてまもなくうちのワーゲンの面倒を見ている安佐南区にあるSHAKOUBA(車工場)の森さんが出張修理に掛けつけてくれた。

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とりあえず、原因を突き止めながら、処置を施してもらう。
古い車両なものだから、やはり外れるはずのものが外れなかったり工具が足りないとのことで、初日は応急処置のみ。

この日は僕達もバスを置いて、いったんは帰宅しました。

翌日も出店だったので、昨日の作業の続きを。

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たこ焼きを売っている横で作業スタート。

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古い車なので、力加減とか大変なんだって、無理して力入れるとパーツが経年劣化で壊れることもあるらしい。

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ハンドルを外してから、イグニッションキーのシリンダーについてるロック機能自体を殺してもらった。

これで安心して麓に下りていけることになった。

こうやって出張して修理していただけたことに対して、本当に感謝でいっぱい。

自分はメカニックではないが、ハーレーダビッドソンのディーラーで働く人間。
もしもハーレーで同じようなことになったら、同じようなサービスがうちで提供できるかな。

連休中にも関わらずメカニックが飛んで来てくれるかな。

古い乗り物を維持するということは、本当に流行りやファッションレベルのモチベーションではやっていけない。
故障を事前に察知できる知識と能力や、自身で応急処置を施せるようなメカニックのテクニックというのも必要かもしれない。
僕自身は普段からガレージでバイクをいじる程度のことはしているし、奥さんもメカは苦手でも一般の主婦よりは大型二輪免許を持っていたりする部分で免疫はある。

そんな僕達でも、やはり未経験の故障だとアワワワ......( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚そんなときに支えになるのが頼れる主治医なんだよな。

この1971ワーゲンバス TYPE-2 Westfaliaに乗っていると車好きの方から色々と質問を受ける事がある。
その中でも多い質問は「古い車は維持や整備が大変ではないですか?」という質問。

それは一言でいうなら、「大変ですよ~」と言いたい。

しかし、本当はそうではない。
最近の車がたまたま壊れにくく作られているだけで、本来は乗り物を維持していくのは、それなりの日常点検や整備は必要なのだ。

この業界で仕事をしていると、バイクの故障で鬼のように怒鳴りこんでくるという話しも聞くことがある。
誤解を覚悟でいうと、時速100km以上で動く機械がそもそも壊れないわけ無いのだ。

ノートパソコンにタイヤつけて、ガタガタ道を引っ張り回したら5分でお釈迦になるよ。

逆にいうと、ノーメンテで壊れずに乗り物に乗れている人がいたとしたら、超ラッキーなだけ。

今回は決して笑えるようなトラブルではないのだけど、奥さんの冷静なる対処と運転には敬意を表したい。

そんな事があった後に笑顔で営業が出来る肝っ玉にも敬意を表したい。

そして、連休の中を山の上まで飛んできてくれたSHAKOUBA(車工場)の森さんには絶大なる感謝と敬意を評したと思う。

今日も奥さんは40歳のワーゲンバスに乗って、昭和の車が集まるイベントへ山道を走って行った。
本当にタフな奥さん。

素晴らしいメカニックとの出会いに感謝します。

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車工場 SHAKOUBA
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