だから、あなたも生きぬいて | AirCafe東春堂日記

AirCafe東春堂日記

AirCafe東春堂の店主、輝聴人が日々思うことを綴っていきます。

AirCafe東春堂へようこそ!

 

沖縄は今日から季節が変わりました。

急に風が北風に変わって、気温も下がって、エアコンなしでも過ごせました。

なんて分かりやすい(^^;

 

さて、今日紹介する本は、いま辛い思いをしている人には是非読んで欲しい。子供にも大人にもオススメの一冊です。

中学生くらいの人が読んでも理解できるような平易な言葉で書かれています。


2002年出版の本ですので、図書館にあると思います。僕も図書館から借りました。

手元に置きたい方は、Amazonで中古で900〜1,600円で購入できます。
当時の価格は580円(税抜き)でしたから、今や希少なんでしょうね。

 

 

著者の大平光代さんの半生を綴った本です。

中学時代に壮絶なイジメに会い、彼女は自殺未遂を起こします。

先生の無理解、世間体を気にして彼女の心を見ようとしない周囲の大人たち。

孤立した彼女は居場所を求めて非行に走り、果ては暴力団の妻と転落の道に進みます。

しかし、後に養父となる男性の励ましのおかげで、どん底から立ち直り、弁護士になるまでが描かれています。

 

この本は、どんなに境遇にいたとしても、心の持ちよう次第で、良い方にも悪い方にも行ってしまう。そして、もしどん底にいたとしても立ち直ることが出来るということを教えてくれます。

 

プロフィールによると彼女は1965年生まれ、僕と同年代です

校内暴力やいじめが問題となっていた時代です。

僕もイジメにあったことがあります。

クラス全員から無視をされたのですが、精神的に結構キツイです。

やっぱり親には言えないので、一人抱え込んでいました。

救いは、そんな僕にも別のクラスに親しくしてくれる友人がいたこと。それで救われました。

 

大平さんは、僕なんかより遥かに過酷な状況でした。

孤立無援の彼女が非行に走っていくのも無理からぬことだったと思います。

 

それでも、時間がかかっても、彼女は立ち直った。

彼女を信じてくれる仲間の存在も大きかったと思います。

 

僕は、もし僕の目の前に彼女のような人がいたら力になりたいと思う。

といって「辛いんです」とは人はなかなか言えないものです。

なので、近所にいる人たち、特に子供たちの顔と名前を覚えるようにしようと思います。

まずは笑顔で挨拶し合う仲になる、平和な社会はそこから始まります。

 

ちなみに、大平さんはこの本の出版後、2003年〜2005年にかけて大阪市の初の女性助役(今の副市長)に就任されています。まさに波瀾万丈の人生です。一度お会いしてみたくなりました。

 

ではでは!今日も素敵な一日をお過ごしください。

またね♪