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久しぶりに本をご紹介。
『米軍式 人を動かすマネジメント』(田中靖浩著・日本経済新聞出版)
仕事を円滑に進める手法としてPDCAがよく知られていますが、「変化に弱い」という弱点があります。この弱点を補完し、想定外が起こる状況で有効な手法として注目されているのがOODA(ウーダ)です。
まずPDCAについておさらいしましょう。
PDCAは環境を分析し、計画を立て=P
実行に移し=D
結果をチェックし=C
次の計画に向けて行動する=A
この一連の流れを繰り返すことから「PDCAサイクル」と呼ばれます。
全ての物事が想定できる工場などでは有効に機能しますが、そもそも品質管理を目的としているため、経営企画やプロダクト開発など変化の激しい分野は得意ではありません。
一方OODAは、臨機応変な対応が求められる場面に対処するための意思決定の手法です。
観察=Observe
方向付け=Orient
決心=Decide
実行=Act
この流れを繰り返し、より高いレベルの目標を達成できることからOODAループと呼ばれます。
まず、自らの計画に固執せず相手(市場や顧客)をよく観察し=O、その状況判断から目標や達成に向けた戦略などの方向付けを行い=O、状況に応じて行動プランを決心(決定)し=O、実行します=A。
『PDCAよ、さらば。これからはOODAだ! 無謀な「計画」と「予算」から現場を解き放て! 本書は「軍隊のような組織」であることを捨て、「消耗戦」から「機動戦」にパラダイム転換を遂げた米軍から学び、自由に動ける現場をつくり、ビジネスで生き残るための方法を解説します(Amazonより抜粋)』
目標達成への道は一つとは限りません。
特に新型コロナウィルスの登場で、それ以前の前提条件が崩れてしまって、戦略どころか目標すら変えなくてはならなくなっている今こそ、状況に応じ柔軟に変化する考え方が必要です。
本書はOODAの入門書として、オススメの一冊です。