調律師との話し合い | 手間道〜明日のあなたのために

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ダイエット日記(2017/10/25)調律師編

体重…測定せず。本当に電池を…(略)。

さて、火曜日。息子を朝起こすと、起きてはくるのだが、なんだか様子がおかしい。聞いてみると「今日は、どうやったらケンカをしないようになるか、うちで考えるから学校は休む」という。前日、話し合いの中で「学校に行くのがつらすぎると思うのだったら、おかあさんは休んでもいいと思う」と伝えてあったので「じゃあわかった」と休ませることに。夫は平常営業。

しかしこの日、半年ぶりにピアノの調律師がくることになっていた。熱心な「ダイエット日記」読者なら覚えているかもしれないが、この人はうちに初めてくるなり「こんな高断熱高気密の家で薪ストーブなんて使っていたら、そのうち家もピアノも壊れちゃいますよ」と言い放ち、人の話を1つも聞かずに帰っていった人。

先月予約の電話をくれた、この人のお父さんには事情を説明してあって、わたしの気持ちはわかってもらえたのだが、この日本人とちゃんと話し合いをしてみることになっていた。その上で、この人(Yさん)と付き合っていくのかどうか決めようと思っていた。

それにしても、夫の父の死から、ハッツィの急病、息子の学校でのトラブルと続き、Yさんとの話し合いかぁ…とわたしの心は疲弊気味(笑)。

とりあえず掃除してYさんを待つ。約束の10:00を少し過ぎて、Yさん到着。事前にお父さんから話を聞いているだろうけど、全くなにも触れることなく作業を開始しようとするので、わたしの方からこれまで測定してきた温湿度について説明。夏の間の温湿度の問題がなさそうなこと(Yさんが言うような、夏の高い湿度は計測されておらず、最高でも70%に届いていないこと)を話す。

「それはよかったですねー」などとやり過ごそうとしているとわかったので、この半年間、わたしがYさんの発言でどのように考え、行動したか、また、Yさんの言動がわたしにとっては、いかにもすぐにでもピアノや家が壊れてしまうのだという脅しに感じたということ、ピアノと薪ストーブが両立できないのであれば、ピアノを諦めて手放すしかないのではないかと考えたことなどを話す。

Yさんはどんどんわたしの話を取ろうとして、自分のペースに持ち込もうとするが、ここはわたしも頑張って(SMILEで学んだ
「聞き上手になろう」の反対を心がける)自分のペースに持ち込む。

ピアノの環境を整えることは、もちろんピアノにとって大切なことではあるけれど、プロの演奏家ではないわたしたちにとって、ピアノ優先であることはできない。ピアノがうまく家庭の中でいい位置にあって、ピアノと共存していくのを教えてくれるのが調律師なのかと思っていた。それを初対面でまるで脅しのようなことばかりをいわれ、こちらの話を全然聞かない態度では、まったくYさんには親しめないのだと伝える。

ただし、前回の調律の後に弾いてみて、腕が確かだと感じたのだった。だからこそ、こんな面倒くさいことをして(2時間もの話し合いをしたのだ!)、Yさんの考え方を聞いてみてから、調律師の変更を考えようと思っていた。

話し合う中で、Yさんの気持ちも次第にわかってきて、いろんな昔のエピソードやお客さんとのやりとりなどを聞いているうちに、Yさん自身がなにやら気づいたようで、しきりにわたしに感謝してくる。これまで職人の社会で、脅しだけでコミュニケーションしてきたけれど、このやり方がうまくいかないということに、ここ数年気づいていたこと。しかしそれを指摘してくれた人がだれもいなかったことなどを話してくれる。

なるほど。と思うが、やはり調律師のような技術職であろうとも、コミュニケーション能力というのはとても大事なんだなとおもう。お昼過ぎにようやく調律が始まり、その頃たえちゃん登場。息子と3人でお昼を食べようということになる。

(長くなったので、息子編に続きます)