【経済】① 「銀行業の誕生」
金貨は心労をもたらすが金貨の欠如も然りである。しかしながら、後者の場合は心労はある程度の金額を手にすれば軽減するが、前者のそれは多く持てば持つほど一層募るという点に違いがある例えばあなたが大商人だったとします。金貨をいっぱい集めました。たくさん集めて生活には困らずなんでも買うことが出来ます。しかし、その大量の金貨を管理するのが大変です。現代のお金と同じように金貨はどこでも流通していますその管理を誰かに任せたのですが、持ち逃げされたりという被害にあってしまいます。さて、どうしたものかそこで、金細工商人たちが面白い商売を始めました。彼らは持っている金庫を使い商人たちから金貨を預かるという商売を思いつきます金貨を預かったらその代わりに「手形」というものを発行しますたくさんの商人たちがそのサービスを利用し始めましたそしてその商売をやってるうちに彼らは気づきます「金貨を預けた商人たちが一斉に金貨を取りに来ることはない」と彼らが始めた新しいサービスそれは預かった金貨を貸し出すというサービスです借りた人はその金貨を支払いに使います支払われた人は金貨を持っていたくないので手形に変えますそんなある日ふと気づくと不思議な事が起きていたのです。この手形が商人の間で流通していたのですさて、どういうことか例えばAさんが100万円の金貨を預けて手形を発行してもらうとして、ビジネス上で100万円の支払いを求められたとした場合わざわざ手形を金貨に替えて支払いをするでしょうか?そうです!その手形で支払えばいいのですこの時人類の金融史上最も重大なことに気づいたのです「金貨を借りに来た人に金貨を貸す必要ってあるのかな?」すでに手形がお金として流通しているのであれば金貨ではなく手形でよいのです彼らは金貨ではなく手形(後に紙幣となっていきます)を貸し出す新しいサービスを始めました持っている金貨とは関係なく手形を貸し出すことが出来るのです現代的な「銀行業」が成立した瞬間です