先週の日本株は、なかなか厳しい展開でしたね。
10月23日の日経平均は前日比214円68銭安の62,693円16銭で終了。週間では2,631円、約4%の下落となりました。
木曜日には1,713円安と大きく売られ、日経平均は安値で引ける展開に。
ところが金曜日も、朝方には61,462円まで下落したものの、その後は下げ幅を縮小。終値は安値から約1,231円戻しました。
この動きをどう見るかが、明日からの相場を考えるうえで重要になりそうです。
今回の下落、単なる利益確定ではない?
今回のAI・半導体株の下落で気になるのが、投資家の関心が「AI需要はどこまで拡大するのか」から、「巨額のAI投資を本当に利益につなげられるのか」へと移っていることです。
これまでは、AI需要が拡大するなら半導体やデータセンター関連企業も成長する、という期待が株価を押し上げてきました。
ところが、AI関連企業が好決算を発表しても、株価が下落する場面が見られます。
投資額が膨らみすぎていないか、将来の利益で回収できるのか。投資家がそこを厳しく見始めているんですね。
つまり、業績が良ければ何でも買われる相場から、AI投資の収益性まで選別される相場に変わりつつあるのかもしれません。
この問題が解消されない限り、半導体関連株は反発しても、再び売られる可能性があります。
明日からの相場、反発のきっかけはある?
今週は、日米の金融政策と主要企業の決算が重なる重要な週です。
⚫︎10月27〜28日:米FOMC
⚫︎10月29〜30日:日銀金融政策決定会合
⚫︎今週:米国の主要ハイテク企業の決算発表
⚫︎国内でもアドバンテストやキオクシアHDなど、半導体関連企業の決算に注目
※米国企業の決算は発表時刻によって日本時間の翌朝となり、日本株への影響が翌営業日に表れる場合があります。個別企業の発表日時は最新の公式日程を確認したいところです。
これだけ重要なイベントが重なると、結果が出るまでは積極的に買いにくい投資家も多そうです。
一方、ここまで売られた銘柄には、買い戻しが入る余地もあります。
特に注目したいのは、米国の大型ハイテク企業の決算です。
AI関連の売上や需要が引き続き強く、今後の投資計画についても市場を納得させる内容になれば、AI・半導体株への買い戻しにつながる可能性があります。
反対に、好決算でも投資負担への懸念が勝ってしまえば、再び売りが広がることも考えられます。
決算の良し悪しだけでなく、発表後に株価がどう反応するか。
ここが重要になりそうです。
週明けは反発?それとも、もう一段の下落?
① 売り一巡から自律反発へ
先週までの急落で、短期的な売りがある程度出尽くしていれば、週明けは買い戻しが入る可能性があります。
金曜日は一時1,400円近く下げたあと、終値では下げ幅を214円まで縮小しました。
もちろん、これだけで底打ちしたとは言えません。ただ、安値圏では買いが入ったことも事実です。
この動きが週明け以降も続き、米国のハイテク株も落ち着きを取り戻せば、相場が反転するきっかけになるかもしれません。
さらに、日米のイベントを通過して不透明感が和らげば、いったん手控えていた投資家が戻ってくる可能性もあります。
② AI投資への不安が続き、再び下値を探る
こちらも十分に考えておきたいシナリオです。
米国ではAI関連株への警戒感が残り、原油高や為替の円高方向への動きも投資家心理の重荷になり得ます。
原油高が続けば、インフレ再燃や企業コストの上昇が意識されます。
一方、円高が進めば、海外売上の大きい輸出企業には業績面で逆風となる可能性があります。
AI投資への懸念に加え、こうした要因が重なれば、株価の戻りが抑えられることも考えられます。
日経平均が6万2,000円台を維持できるのか。そして、先週の安値圏で再び買いが入るのか。ここはしっかり確認したいところです。
原油高・円高にも注意したい
今週はAI・半導体株だけでなく、原油と為替の動きにも注目しています。
原油高はエネルギー関連企業にとってプラスになる場合がある一方、幅広い企業にとってはコスト増につながる可能性があります。
また、円高が進めば輸出関連株には重荷となりやすく、相場全体の上値を抑える要因にもなり得ます。
株価が下がっていると、どうしても目の前の値動きに意識が向きがちですが、背景にある金利・為替・原油の動きも確認しておきたいですね。
明日からの相場は、短期的な反発があっても不思議ではない一方、すぐに上昇基調へ戻ると決めつけるのは早いと考えています。
金曜日の下げ幅縮小は気になる動きですが、本格的な反転かどうかは、週明け以降の値動きを確認する必要があります。
週明け相場の注目ポイント
⚫︎米国のAI・半導体株に売り止まりの兆しが見えるか
⚫︎大型ハイテク企業の決算で、AI投資の収益性への懸念が和らぐか
⚫︎日経平均が下落した場面で、買い支える動きが続くか
日米の金融政策と決算が集中する今週は、相場の方向性を見極めるうえで重要な一週間になりそうです。
この重要イベントや決算をきっかけに、相場の雰囲気がガラッと変わることを期待したいところですね![]()