いわゆるゼロサムゲーム。
たとえば、Aさんが1万円勝ったら、Bさんが1万円負ける。
参加者全体のお金を足しても、増えも減りもしない。そんな仕組みです。
FXや先物取引も、基本的にはこのゼロサムの考え方に近い。
たとえば日経225先物なら、Aさんが10万円利益を出せば、取引の反対側では誰かが10万円の損失を負う。
損益だけを合計すれば、プラスマイナスゼロ。
ただし、実際には手数料やスプレッドなどの取引コストがかかります。そのため、コストまで含めて参加者全体で考えると、マイナスサムになりやすい。
みんなで新しいお金を生み出しているわけではなく、取引をするたびにコストが差し引かれるからです。
でも、株式投資はちょっと違う。
会社が商品を売って、利益を出して、事業を大きくしていく。
その会社の価値が上がれば、株主の持っている株の価値も上がる。
さらに利益の一部が配当として株主に還元されることもある。
つまり、株式市場では
「誰かの1万円を奪って、自分が1万円儲ける」
というだけではないんですよね。
会社そのものが成長して、全体の価値が大きくなる。
これが株式投資の面白いところだと思っています。
もちろん、株を買ったからといって必ず儲かるわけではないし、個別株なら倒産することもある。
短期の株価だけを見れば、買った人と売った人の間で損得が発生する場面もあります。
でも長い目で見れば、企業が利益を生み出し、経済そのものが成長していけば、株式市場全体の価値も大きくなっていく。
だから私は、
「投資=誰かからお金を奪うゲーム」ではない
と思っています。
むしろ、
「これからもこの会社は利益を生み出してくれそうだな」
と思う会社にお金を出して、その成長の一部を株主として受け取る。
配当をもらいながら、株価の上昇も期待する。
そう考えると、株を持つことって、会社の成長に乗っかることでもあるんですよね。
一方で、FXや先物のように、基本的に参加者同士の損益が対になるものもある。
同じ「投資」という言葉でまとめられていても、中身はかなり違います。
私は現物株を買って、できるだけ長く持つスタイルなので、
「明日誰かが損をするから、私は今日儲ける」
というより、
「この会社、これからも頑張ってくれよ」
という気持ちで持っています。
まあ、下がった日は
「頑張ってくれよ」どころか、
「ちょっと待ってよー」
になるんですけどね![]()
投資を始めた頃は、株価が上がった、下がったしか見ていなかったけれど、
「これはゼロサムなのか?」
「会社そのものが価値を生み出しているのか?」
と考えてみると、投資の見え方も少し変わってくる気がします![]()