AIの競争って、半導体だけじゃない | コツコツ投資、のんびり暮らす

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特別な才能もなく歯車として働くしかなかった私が、投資で少しずつ資産を築き、働き方を変えてきました。今は仕事をセーブして、会社に縛られず、好きなことを好きなときに楽しむ、のんびりした暮らしをしています。

アメリカと中国のAI競争というと、どうしてもNVIDIAのような半導体企業や、AIモデルの話に目が行きます。

でも最近は、もう一つ重要なものがあります。


それがデータセンターです。


AIは、すごいモデルを作っただけでは動きません。大量のGPUを並べて、データを処理して、冷やして、そして何より大量の電力を供給する。


つまりAIの競争は、いつの間にか「どれだけ高性能なAIを作れるか」だけではなく、「それを動かす巨大なインフラをどれだけ用意できるか」という競争になっています。


アメリカはデータセンターをものすごい勢いで増やしている


IEAによると、2024年時点の世界のデータセンターの電力消費は、アメリカが45%、中国が25%。この2か国だけで世界の7割を占めています。(IEA)


しかも、AIの普及によってデータセンターの電力需要はさらに増えると見られています。IEAは、世界のデータセンターの電力消費が2030年までに2024年の約2倍になると予測しています。


特にアメリカでは、2030年までの電力需要の伸びのかなり大きな部分をデータセンターが占めるとされています。(IEA)


もう「IT施設」というより、巨大な電力消費産業ですよね。


実際、BloombergNEFはアメリカのデータセンター容量について、2030年に118GWまで増えるとの予測を出しています。


ただし、AI用半導体の需要から計算すると、さらに大きな容量が必要になる可能性がある一方、電力や送電網の制約が建設のボトルネックになるとしています。(BloombergNEF)


ここで中国も出てくる


中国ももちろん、この競争から外れているわけではありません。中国ではAI向けデータセンターの電力需要が急速に増えていて、2026~2030年にデータセンターによる電力需要が3000億~5000億kWh増えるとの見通しもあります。


中国政府は、データセンターへの再生可能エネルギーの供給を増やす方針も打ち出しています。(MarketScreener)


そして今まさに、米中首脳会談を前にAI競争が大きなテーマになっています。


中国ではアリババが新しいAI半導体を発表し、2032年までにデータセンター容量を20GWまで拡大する計画も示しました。(AP News)


つまり、アメリカもデータセンターを増やす。中国も増やす。


AIで競争するなら、計算能力を置く「場所」そのものが必要だからです。


そして、ここからが投資の話


こう考えると、AI関連株って半導体だけではないんですよね。


データセンターを作る。

大量の電力が必要になる。

発電設備が必要になる。

送電網や変圧器が必要になる。

大量の熱を冷やすための冷却設備が必要になる。

建物や空調、電源設備、通信設備も必要になる。


実際、Reutersもデータセンター建設の拡大によって、変圧器や冷却設備などの需要が増えていると報じています。(Reuters)


つまりAIの成長は、


半導体

データセンター

電力

送電・変圧器

冷却設備


と、どんどん裾野が広がっていく。


AIブームの裏側で「電力」が主役になる?


個人的には、ここが面白いところだと思っています。


AIというと、どうしても画面の中の話に見えるけれど、実際にはものすごく物理的です。巨大な建物を作って、そこに大量の半導体を並べて、電気を流して、熱を冷やす。


AIが進化すればするほど、現実世界のインフラが必要になる。


PwCも、AIインフラへの投資では「電力」がデータセンターの立地を左右する重要な要素になるとしています。2026年のデータセンター設備投資は約8000億ドル、2050年には年間1.8兆ドルまで増えるとの予測です。(PwC)


アメリカと中国がAIで競争するということは、


AIモデルの競争であると同時に、

半導体の競争であり、

データセンターの競争であり、

そして電力インフラの競争でもある。


こう考えると、AI関連株を見るときの景色がちょっと変わってきます。


NVIDIAだけを見ていると見えないところで、

「AIを動かすために必要なもの」を作っている会社にも、お金が流れている。


AIブームって、思っていたよりずっと大きな産業構造の変化なのかもしれません指差し