9月14日の米国市場では、AI関連株が売られました。
その背景のひとつとして注目されているのが、AI業界のトップから相次いで出ている「AI開発のペースを落とすべきだ」という発言です。
AnthropicのCEO、ダリオ・アモデイ氏がAI開発の減速を訴え、OpenAIのサム・アルトマン氏も、その考えに同意する姿勢を示しました。
「えっ、AIを開発している本人たちが、AIを急ぎすぎるなと言っているの?」
と思ってしまいますよね。
AIをやめるという話ではない
ただし、これは「AI開発をやめよう」という話ではありません。
AIの能力があまりにも速いスピードで進化しているため、安全性を確認しながら開発を進める必要がある、という考えです。
AIが便利になればなるほど、できることも増えていきます。
一方で、
「AIが予想以上の能力を持つようになったら、人間はきちんとコントロールできるのか?」
という問題も出てきます。
だからこそ、AIを最前線で開発している企業のトップ自身が、開発のスピードについて慎重な姿勢を示しているわけです。
私はここが今回のニュースでちょっと興味深いところだと思いました。
AIに反対している人が言っているのではなく、AIを作っている側から出ている発言だからです。
では、なぜAI株が売られるのか?
ここからが投資家として気になるところです。
今回の発言を受けてNVIDIAなどのAI関連株が売られていますが、これは単純に「AIは危険だから」という話ではありません。
むしろ市場が気にしているのは、
「AIにこれだけ巨額のお金を投じて、本当に元が取れるの?」
という問題です。
現在、AI企業や巨大IT企業は、データセンターやGPUなどに莫大な設備投資を続けています。
AIの進化が続くからこそ、これだけの投資が必要になっています。
ところが、AI開発のペースを少し落とすという話が出てくると、
「これまでの猛烈な設備投資も、このまま続くのだろうか?」
という疑問が出てきます。
つまり、今回のニュースはAIそのものを否定する話ではないのに、AIへの投資を続ける意味を投資家に考えさせるきっかけになったということです。
AIはこれからも進化するでしょう。
でも、AIが進化することと、AI関連株がずっと上がり続けることは同じではありません。
次は、この「AIに巨額投資をして、本当に利益は回収できるのか?」という、投資家にとってかなり気になる問題について考えてみたいと思います![]()