今日の為替市場で、円高が進んでいます。
9月8日朝、ドル円は一時1ドル=153円台まで円高が進み、今年2月以来、およそ半年ぶりの水準となりました。(FNNプライムオンライン)
昨日まで1ドル=155円台だったと思ったら、あっという間に153円台。
為替って、本当に動くときは一気に動きますね。
そして、気になるのが株価への影響です。
円高になると、なぜ株価が下がりやすいの?
一番わかりやすいのが、海外で商品を販売している企業です。
たとえばアメリカで100ドルの商品を売ったとします。
1ドル=160円なら、円換算で16,000円。
ところが1ドル=153円になると、15,300円です。
同じ100ドルを売っているのに、日本円に換算すると700円少なくなります。
そのため、円高になると
「海外で稼いだ利益を日本円に戻したときの金額が減る」
ということが起こります。
特に影響を受けやすいのが、自動車や機械、電機などの輸出企業。
こうした企業の株が売られやすくなるため、円高は日経平均にとってマイナス材料になりやすいのです。
実際、今日の日経平均は寄り付きから大きく下落しています。(みんかぶ)
じゃあ、円高は悪いことなの?
もちろん、そんなことはありません。
円高にはメリットもあります。
海外から原材料や商品を輸入している企業にとっては、仕入れコストが下がる可能性があります。
私たち消費者にとっても、海外旅行や輸入品などが安くなる方向に働きます。
つまり、
円高=すべての企業に悪い
というわけではありません。
輸出企業には逆風になりやすい一方、輸入企業や内需企業には追い風になることもあります。
今回の円高で気になること
今回の円高は、単に「少し円高になった」という話でもありません。
これまで強く意識されていた1ドル=155円という水準を突破して、153円台まで円高が進んでいることがポイントです。(TBS NEWS DIG)
背景には、日銀の利上げ観測や日米の金利差縮小への思惑などがあり、円を買い戻す動きが強まっています。(Reuters)
さらに、これまで円安を前提に買われていた輸出企業には、利益確定売りが出やすくなる可能性もあります。
ただし、為替はこれで終わりではありません。
この先さらに円高が進むのか。
それとも、再び円安方向に戻るのか。
そこによって、日本株の動きも変わってきます。
長期投資なら、為替だけで慌てない
円高になったからといって、
「日本株は全部ダメだ!」
と考える必要はありません。
株価は為替だけで決まるものではありません。
企業の業績、金利、景気、海外市場、政策など、いろいろな要因が絡み合って動きます。
だからこそ、私は短期的な為替の動きだけで、保有株を慌てて売る必要はないと思っています。
むしろ今回のようなニュースをきっかけに、
「自分が持っている株は円高に強いのか、弱いのか」
を一度確認してみる。
それだけでも、投資との付き合い方が少し変わってくるかもしれません。
為替が動けば株価も動く。
でも、長期投資では「今日の値動き」だけではなく、その会社がこれからも利益を生み続けられるのかを見ることも大切です![]()