キスされました。

一瞬の出来事で何が起きたのか、分からない状態でした。

「おやすみ」

と言って、木村さんは、また宴会へ戻っていきました。

私はベッドに横になりましたが、キスされたことに驚き、心臓がバクバクいっていました。

が、お酒が入っていたこともあり、そのまま眠りました。

記憶ははっきりしていますが、頭も体も、思うように動きませんでした。


半分寝ていた私を、宴会をしていた部屋の奥の洋室に、木村さんは連れて行って

くれました。

この男性部屋は3つ分の部屋で構成され、置くにベッドが2つ並んだ洋室がありました。


私は木村さんにもたれかかったまま、洋室に入りました。


バタン


ドアが閉まり、隣の宴会の声が小さく聞こえてきました。


私と木村さんは密着したまま、視線が合いました。

私は、焼酎をかなりの濃度で飲んでいました。

注がれるものはすべて飲み干し、木村さんの隣が嬉しくて、

ついついお酒も進み、かなり饒舌になっていたように思います。


当時の私は24歳。

職場で一番若かったので、ちやほやされ、ちょっと有頂天になっていたのかも

しれません。


私はどちらかと言えば地味めで、学生時代はとにかく「真面目」でした。

カレシが初めてできたのは、21のとき。

もちろんそれまで、経験ナシ。


そんな私が、職場の男性からかわいがられるのは、

本当に嬉しいことでした。


しかも、木村さん。


私はかなり酔っぱらい、知らないうちに木村さんの肩に

もたれかかっていました。