遺本のことなど*3* | オモシロイからナルホドまで=Amazonの歴下亭

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遺本整理の次のステップ

 整理を開始した当初から「これはヤッカイだぞ」と感じていたのが、埃だ。昨日今日のものではなく、おそらくは古いもので40年は経っている。湿気などを吸い込んで幾分ネットリした塊が、はなはだしいものでは、本の上部(裁断面)に1ミリくらいの厚さで積もっている。単なる平面であれば簡単なのだが裁断をした部分だからタチが悪い。微妙に各ページの間に入り込み、開いたときに天部分を侵食している。こんなことも初めての経験だ。本を大切に保存していたからこそ、僕の手元にこうして移動してきた。そのことにはどれだけ感謝・尊敬をしても足りないくらいなのだが、埃と格闘していると恨み言のひとつも言いたくなってしまう。

 最初は掃除機の先に小さなブラシをつけてこすりながら吸い取っていた。周りに散らない点ではいいのかもしれないが、ブラシの毛先がページ間に埃を押し込んで(わずかだが)いるような感じがあるので中止。その後はセロテープを使っている。表紙を開き、本文だけをぎゅっと圧迫して平面のような感じにし、テープの粘着力で埃を取る…のだが、これとてそんなにいいやり方とは思えない。なんせまったく知らない分野なのだから。といって放置しておくこともかなわない。不満を感じつつもそれで通してきた。約2週間。

 それともうひとつ、出品作業の際に特別にやったことがある。小さなメモ用紙にもともとの本の所有者だった故人のイニシャル「I」、その下に出品年月日を記して表3に挟み込んだ。現状でできるせめてもの敬意の表明として。8月18日現在、整理・出品状況は8割程度完了。あとの2割がたは単純には行きそうもないので、のんびりと進めることにした。

 整理4~5日目くらいからボチボチ出品しはじめた本が、立て続けに3冊売れたときには、努力を評価されたようで喜んだが、その後がどうも芳しくない。ま、クソ暑い陽気、オリンピック、高校野球なんかで、本はあまり売れないシーズンらしいので、ボチボチとやっていこう。で、予想通り、先陣を切って売れたのは文庫本・新書本だった。と、ここで代表2冊の画像を掲載する予定だったのだが、うまくアップできない。アメブロに毒づきながら次回に持ち越すことにする。この文末になにか変なものが入っていたら、その名残りですので、あしからず。