尾川永次のブログ -70ページ目

尾川永次のブログ

小説、ポエム、旅日記などなど徒然なるままに行きたいと思っています

何を目指して旅に出たのだろう

 

喜びも悲しみも悠久の流れの果て

 

遠くで呼んでいる貴方の声が聞こえる

 

愛していると言いたくて歩き出す

 

その手を掴みたくて私は歩き出す

 

抱きしめたくて抱きしめたくて

 

僕は貴方の耳元でそっとささやいた

 

細い手を握り締め頬に摺り寄せ

 

ありがとうと呟いた、小さな声で呟いた

 

貴方はそっと眼を閉じて涙を流した

 

さよならもいえないまま眼を閉じた

 

空は何処までも遠く、海は何処までも深く

 

音もなく流れる雲が貴方を乗せて流れて行く

 

遠くへ、遠くへ、遠くへ、遠くへ

 

私の眼から落ちた涙が貴方の頬を濡らした

 

 

 

 

早いもので五月も残すところ10日余り。

 

暑い日が続いたせいか、昨日の夜はゴキちゃんが出まして

早速ゴキジェットの出番となりました。

高いけど効果は絶大ですよね。

効き目はノーベル賞ものだといつもながらに感心した次第です。

 

それはさておき、久しぶりのリブさんです。

近所に散歩が出来る公園や以前のように川がないのが残念ですね。

どうも景色がいまいちなので撮る気が失せてしまいがち。

数少ない野菊の前で撮ってみました。

最近毛を刈ったせいか見た目がテディベアーのようです。

少なくてもダックスではないな・・・。

 

 

 

一歩一歩、河の淵に近付いて行く母に赤子の様に食事を与える。

母はどんな気持ちで私に食事を与えていたのだろう。

 

今の私には少しでも河までの距離を長くしたい、それだけだ。

出来ればもう一度、リブを連れて公園に散歩に行きたい。

それだけだ。

 

母の祈りも同じだったのだと今は思える。

元気に育って欲しい。

ただそれだけ・・・。

 

唯一の救いは末期がんであるが激しい痛みが無いこと。

それだけでも有り難いと思う。

苦痛に耐える本人と見守る家族の辛さはいかばかりだろう。

 

最近はちゃんとした会話が出来づらくなった。

言葉も聞き取りづらく意識もはっきりしていないような感じだ。

 

ただ、昨日・・・。

くさいセリフを母の耳元で囁いた。

 

「かあさん、ありがとう。貴方の息子で幸せでした」

同じ病室の患者さんに聞こえると恥ずかしいので

耳元で囁いた。

 

聞いているのかいないのか、分からない反応だった。

でも少しして、母の眼から涙が溢れた。

 

母はいつまでも母だ。

 

母さんありがとう。