尾川永次のブログ -275ページ目

尾川永次のブログ

小説、ポエム、旅日記などなど徒然なるままに行きたいと思っています

我が家の近所に不思議な場所が在ります。

そこは企業が持つ小さなテニスコートに隣接した空き地です。
大きさはテニスコート一面分で半分はおじいちゃんが趣味の畑にしている所です。


酒本幸平のブログ  ここの直ぐ前は畑ですが回りは住宅街です。

まずはその1.

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この土地の左側の小さな壁にこんな物が生えてます。

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          アスファルトの道路につくし?違うかな?
その2。
右側のコンクリブロックには大量のかたつむりの貝が。

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今回は一匹だけでしたが、空の貝まらこんなに沢山!

他には居ません。此処だけに沢山いるんです。多分食料があるのだと思うんですけど
それにしても不思議です。

その3.
しかももっと不思議なのが赤丸で示した場所です。


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此処は車一台分引っ込んでいるのですが、どこからかジャージ姿で毎日の様に
マラソンの途中に立ちションをして行く四十前後のおじさんがいます。

どうしてマラソンの途中に立ちションをするのか一度訊いてみたいのですが
怖くて訊けません。

誰か私の代わりに訊いてくれると嬉しいのですが・・。




     スコットタント 20

思いも寄らないチキの言葉にメイルは自分の耳を疑った。

「チキ、今なんていったの?」
「助けられないと言ったんですよ」
「何でそんなこと言うの。やってみなきゃ分かんないでしょ!」
「此処には我々しか居ないと言う事ですよ。もし、ロープが有ったとしても
 我々の小さな身体でどうやってタントを引き上げるんです?」

それはメイルにも分かっていた事だった。メイルの眼に見る見る涙が溢れた。
「そんなの駄目だよ。チキ何とかして、お願い・・」
「色々考えて見たんですが助ける方法が思いつかないんですよ」

絶望と言う名の空気がメイル達に重く、重く圧し掛かる中、二人の耳には
スコットタントに向って呼びかけるタキの声が響いていた。

やがて俯いていたメイルが何かを思いついたらしく顔を上げると力強い声で言った。
「そうだ!鏡だ!鏡でタントに光を当てれば」
そう言うと同時にメイルは魔法で身体を手鏡に変えた。
「チキ、これでタントに光を当てて」
だがそれを観たチキは眼をつぶり頭をゆっくりと振った。
「私も考えましたが、その大きさでは動けるほどの電気を溜める事は不可能でしょう。
 この穴の深さでは太陽が上がったらタントには当てらないんですよ。そしてタントに
 直接太陽の光が当るのは一年の内で数日、しかも十数分なんです」

元の姿に戻ったメイルは座りこんだまま泣き続けた。
「タントを助けるんだよー」
チキは泣きじゃくるメイルを見ながら呟いた。
「私達もいつまで生きられるんだろうか・・」

その時だった。絶望に立ち尽くしていたチキの耳に大きな音が聞こえてきた。

「え?」

振り向くと大きなガジュマルの木が何本もの根っこを地面に突き立て動こうとしていたのだ。

「待ってろ。今俺が助けるからな!」大きなガジュマルの木が大声で叫んだ。
「ほんとなの?」
その声に立ち上がったメイルの顔が喜びに満ち溢れて行く。
「ガジュマルさん、ありがとう!」
メイルは木の枝に飛び乗ると大きなガジュマルの木を抱きしめた。

やがて何かが切れる音が地下を伝わってチキの身体まで響いて来た。
その瞬間、チキは全てを理解したと同時に叫んでいた。

「駄目だ!メイル、止めさせるんだ!タキも手伝え!」


  酒本幸平のブログ  物語とは関連はありませんがスコットタントのデザインです。


             スコットタント 19

”カチャ、ブーン”
胸の辺りに在るタイマーの切れると、身体に電気が流れスコットタントは眼を覚ました。
しかし明るいはずの辺りは真っ暗で隙間からこぼれる僅かな光が分かる程度だった。
「あれ、何で暗いんだろう?」
スコットタントが頭に乗せている電球を光らせると暗い原因が直ぐに分かった。
周りを木の根が包み込む様に覆っていたからである。
「これは・・」
すると木の根が少しづつ地面の中に入り辺りの視界が開けると、遥か地平線に昇る太陽が
朝を告げていた。
スコットタントは振り向いて大きなガジュマルの木に挨拶をした。
「おはようございます」
「おはよう」
「木の根をありがとうございます」
「俺に出来るのはこのぐらいだからな」

スコットタントは辺りをキョロキョロと見渡すと大きな岩を見つけた。
「あそこがいいかな」
スコットタントは少し離れた大きな岩によじ登ると、電気を蓄える為に軽く手を開いて

太陽に向って
座った。
降り注ぐ太陽の光で身体に力が湧いてくるのが分る。

やがてバッグの中からチトとタキがはい出て来た。
「いやー、気持ちよく寝られましたな」
両手を広げ朝の空気を胸一杯に吸い込んだチキの横でタキは眠気眼で呟いた。
「腹へったー。ごはんはー」
「タキ、少しは我慢してくれよ、旅は長いんだからね。それよりこうして朝の空気を胸いっぱい
 に入れると気持ちがいいんだ」
「胸が膨れても腹はふくれない。じゃあ寝る・・」
タキは再びバッグにもぐりこんだ。
「まあこれの方が静かでいいかな。それより準備しないとね」
チキは木の実を袋から全部出すとより良い森を作る為に種を種類別に分け始めた。
「これは乾燥に強くて、これは寒さに強いと・・」

少しするとバッグの横に置いてあった壷からメイルが勢い良く飛び出した。
「おはよー。あれ、タントは?」
「あそこの岩の上に」
「ありがとー」
メイルはスコットタントの下へと飛んだ。
「タントおはよう」
「おはようメイル」
そう言うとスコットタントは立ち上がり岩を降り始めた。
「食事は終わりなの?」
「掘りに行くよ」
「もう?」
「チキ達の食料の事もあるし、長居は出来ないからね」
スコットタントは岩を降り昨日掘った穴へと歩いて行く。
「朝ご飯食べたら行くネー」
スコットタントは笑顔で振り向いた。
「メイルには魔法を使ってもらうんだから力を溜めといてね」
「分かった」
スコットタントの言葉通り、メイルは蜂蜜を食べると大きなガジュマルの木の枝で休むことにした。
森の精霊たるメイルは森の力で魔法を使う事が出来るのである。
メイルは大きなガジュマルの枝に座り木に寄り添うように身体を預けた。
「力一杯ちょうだいね」
「ああ、勿論だ」

大きなガジュマルの木の枝で心地よい風にうたたね寝をしていたメイルが眼を覚ました。
お陽様の位置からすると二時間程が過ぎたようだった。

メイルは下に居るチキに訊いた。
「あれ、タントは?」
「掘っているようですよ」
「あれからずーっと?」
「はい、私の観る限りでは上には上がって来てないかと」
その言葉でメイルの顔がみるみる緊張していく。
「大変!そんなに長く暗いとこで仕事してたら電気が無くなっちゃうよ!」
「え?」

唖然とするチキを残してメイルは急いでスコットタントが居る穴へ向った。

「タント!タント!聞こえる?返事して!」
メイルが穴の底に向って叫びながら下に降りると暗い穴の底でスコットタントが
狭い穴の底で力無く座り込んでいた。
「タント、大丈夫?」
僅かに残っていた電気でスコットタントが言った。
「メイル・・、ごめん・・電気が・・切れちゃっ・・」
「今、チキ呼んで来るからね」

メイルが急いで穴の上に上がるとチキとタキが心配そうな顔で穴を覗き込んでいた。
「あ、チキ。タントの電気が。早く助けないと!」
だがチキからは思いもよらぬ言葉が返って来た。
「無理ですね・・」

「え?」