野木原くんのこと | 302号室のヘビとトカゲとヤモリたち

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 4月に8歳になるノギハラバシリスクの野木原くん、去年の暮れから目を閉じていることが多くなりました。

 
 普通に過ごしていることもあるのですが、日中でも多くの時間、目を閉じています。一日じゅう目を閉じている日もあるんです。
 もしかしたら……いやおそらく、寿命が近づいているんじゃないかなと思います。
 
 これは目を開けているときの写真ですが、このときも飼い主にしかわからないであろう変化があるんです。
 
 目がですね……、眼圧? というのかな? それが低くなったというのかな? とにかく、目ん玉の丸みが弱くなったんです。目がしょぼんとして、表情が弱々しくなったんです。
 
 目を閉じているときはケージを開けても反応しません。あんなに警戒心が強かった野木原くんなのに。
 
 スマホをこんなに近づけても無反応。なんだったら触ってみることだってできます。元気な野木原くんだったら考えられないことです。
 
 生き物は充電フル満タンで生まれてきて、それを少しずつ消費しながら生き、やがて充電が空っぽになって一生を終える。というのがぼくのイメージなのですが、野木原くんはそろそろ充電が尽きかけているように見えます。
 ただ、「本来まだ充電は残っているのに、怪我や病気でそれが一瞬にして無くなる」というのは悲しいことですが、「何事もなく自然にゆっくり消費し、そして完全に使い果たす」というのであれば、これは生き物として幸せなことだと思います。そして野木原くんは間違いなく後者です。
 
 まあ、まだその時が来たと決まったわけではないですけどね。
 目を開けているときはご飯もちゃんと食べているし、野木原くんにはこれまで通り、ゆっくりのんびり過ごしてほしいと思います。