ふてぶてしいフトアゴ | 302号室のヘビとトカゲとヤモリたち

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レオパ、フトアゴ、アオジタ、ノギハラバシリスク、コーンスネーク、ニホンヒキガエルたちとの楽しい生活

 ユールは現在2歳2ヶ月。フトアゴとして、まだ若者ではありますが一応すっかり大人です。
 
 ユールは子供の頃、活きコオロギを食べようとして空振りし、ピョンピョン逃げられると、コオロギを上回るスピードで追いかけまわし、捕まえていました。でも大人になった現在のユールは、イエコに逃げられるとほぼ追いかけようとせず、「逃げられたから次のをちょうだい」という目を向けてくるようになりました。
 単に動くのが面倒くさいのか、それとも「無理に走って追いかけなくても、どうせ次のをもらえる」という知恵をつけたのか? わかりませんが、なんともふてぶてしくなったものです。まあ、そんな態度も、一見ムスッとした表情と相まってフトアゴの魅力になっているのですけどね。
 
 最小限の動きでコオロギを捕らえるユール。後ろ足の位置がほぼ変わっていません。
 最近では活きコオロギをあげるとき、頭をつぶしてピクピク状態にして与えるようにしています。そうしないと流木の下やペットシーツの裏に逃げられて、ぼくがそのコオロギを捕まえようとあわあわしているのを、ちっとも動かないユールが「やれやれ。まだですか」という目で見てくるという状況になるのです。
 
 なんか、ユールに「えらくなったものだな、ユールさんよ」と話しかけると、
 
「はい。えらくなりました」
 と答えてくる気さえしてきます。