2021年に出版され、大ヒットを記録した眞邊明人による同名ビジネス小説を映画化。
2020年、コロナ禍で日常を奪われた日本。
首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死してしまう。
そこで政府は最終手段として、AIホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、総理大臣に徳川家康、官房長官に坂本龍馬といった夢のような内閣を作る。
圧倒的なカリスマ性と実行力に日本中が騒ぐなか、女子アナ志望のテレビ局員、西村理沙はスクープを取ろうと政府のスポークスマンである坂本龍馬に近づくが、黒い思惑に気付いてしまう。
監督は、「翔んで埼玉」シリーズや「のだめカンタービレ」などの武内英樹。
脚本は、「翔んで埼玉」などの徳永友一。
出演は、テレビ記者を「サイレントラブ」などの浜辺美波、坂本龍馬を「思い、思われ、ふり、ふられ」などの赤楚衛二、徳川家康を「七つの会議」などの野村萬斎、「翔んで埼玉」などのGACKT、「Daughter」などの竹中直人、「キングダム」シリーズなどの高嶋政宏、「あまろっく」などの江口のりこ、「レッドシューズ」などの観月ありさ、「ガールズドライブ」などの小手伸也、「ウェディング・ハイ」などの池田鉄洋、「シン・ウルトラマン」などの山本耕史など。
音楽は、Face 2 fAKE。
主題歌は、新しい学校のリーダーズの「Change」。
映倫区分G
2024年作品
日本映画
配給は東宝
製作会社は東宝=サンマーク出版=トライストーン・エンタテイメント=ローソングループ 秋田書店=クオラス=ニッポン放送(制作プロダクション:TOHO スタジオ)
上映時間110分
原作ビジネス小説、漫画は未読。
まあ、普通に面白いです。
コメディタッチではありますが、現代の政治やメディア、若者に対するメッセージ性がそこそこ強く描かれており、意外に社会派な一面もある感じでした。
ただ、これは非常にわかりやすいメッセージで、ストレートで余白がないエンタメ娯楽映画です。
ちょっと説教くさいところもあったな。
そこがちょっと気になった。
何ヶ所か笑ってしまったところはあるけど、大笑いするもんではありません。
まあ、お祭り映画ですね。
なかなかの茶番です。
でも茶番は茶番なりに、ブレていない。
武内英樹監督節は炸裂してましたね。
まあ、こういうのも、いいでしょうか。
前半はこの手のありえない設定ものらしく、組み立て行く様を楽しんで観ることが出来ます。
前半は笑いが多めです。
ただ、かなり幼稚な感じのキャラ表現や展開、演出です。
偉人内閣の表現だけでなく、他のキャラの描き方もかなり稚拙。
でも、後半の予期せぬ方向に舵をとる展開は、ちょっと引きつけられる。
クライマックスは、ちょっとだけですが感動してしまった。
そういう風に持っていけるのは、さすが監督の手腕というところでしょうか。
が。。。歴史好きの方なら、だいたい想定出来る展開ですね。
私もかなりの歴史好きなので、「こうなるんやろうな」「最後はこんな感じかな」と思ってたようになりました。
これで賛否が分かれるかもしれません。
かなりシリアスになってはいきますが、しょせんこの手のお祭り映画。
な、割にはクライマックスも、ちょっと弱いかな。
最後の演説のシーンもちょっと狙ってきているというか。。。ちょっと感動はしたけど鼻につくところもあった。
全体的なバランス的には、うーん。。。どうなんでしょうか。
ちょっと疑問ですね。
奇抜な設定の企画に、内容がちょっとついていっていないという感じでしょうか。
ただ、万人向けの歴史をそなりに知っている人や、政治的視点でも楽しめるところはいいですね。
そういう見せ方、ちゃんと万人に伝わるような手法はいいですね。
こそら辺りはさすが、武内英樹監督ですね。
武内英樹監督らしさが、随所に見られました。
まあ、キャストが豪華な大衆向けのエンタメ作品であることは間違いないです。
歴史に詳しくなくても楽しめる内容ではあると思います。
知っていると、もっと面白いかもしれませんが、そんな深くはえぐってはいません。
歴史好きの人は、そこを期待してはいけません。
■興行収入予想
現段階では上映館数356館と拡大ロードショー。
7月26日(金)からの公開。
7月24日(水)からの公開作は「デッドプール&ウルヴァリン」。
7月26日(金)からの公開作は、「劇場版モノノ怪 唐傘」、「お隣さんはヒトラー?」、「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」、「ロイヤルホテル」、「映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」、「爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット」など。
武内英樹監督作品としては、2023年の「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」が約23億7,000万円。
2021年の「劇場版 ルパンの娘」が、約4億4,000万円。
2019年の「翔んで埼玉」が、約37億6,000万円。
2018年の「今夜、ロマンス劇場で」が、約10億2,000万円。
2014年の「テルマエ・ロマエ II」が、約44億2,000万円。
2012年の「テルマエ・ロマエ」が、約59億8,000万円。
2010年の「のだめカンタービレ 最終楽章前編」が、約41億円。
というような興行収入。
さて、今作はどうか。
初登場5位スタートと予想。
最終興行収入は10億円と予想。
星3つ(5点満点)
★★★
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