「ドルメンX」の高木ユーナの同名コミックを実写映画化したラブストーリー。
幼い頃に出会った甲野じゅんを運命の相手だと思い、忘れられないでいたりのは、中学で彼と再会する。
りのは想いを伝え続け、ついに両思いになるが、その瞬間じゅんは消えてしまう。
まるでこの世の中に存在しなかったように、誰もじゅんのことを覚えていなかったが、高校の軽音学部の先輩、車椅子に乗った男性、バイト先の店主としてじゅんは何度もりのの前に現れる。
出会うたびに両思いになっては消えてしまうじゅんだが、りののあきらめないまっすぐな思いが、ついに奇跡を起こす。
監督・脚本は、「くれなずめ」「ちょっと思い出しただけ」などの松居大悟。
出演は、主人公の長谷部りのを「658km、陽子の旅」「衝動」などの見上愛、「軍艦少年」などの佐藤寛太、「鯨の骨」などの落合モトキ、「アルプススタンドのはしの方」などの平井珠生のほか、「神さま待って!お花が咲くから」などの大関れいか、「まなみ100%」などの青木柚、「一月の声に歓びを刻め」などの前田敦子、「映画 マイホームヒーロー」などの神野美鈴など。
脚本は他に、「長いお別れ」などの大野敏哉。
音楽は、「間借り屋の恋」などの澤部渡。
映倫区分G
2024年作品
日本映画
配給はポニーキャニオン
製作会社はダブ
上映時間103分
原作漫画は未読。
存在も知りませんでした。
原作は知らないけど、注目の松居大悟監督なので予告編を観て期待してました。
なかなか面白かった。
松居大悟監督らしい作品で、期待を裏切ってはいません。
落ち込んだ時に観るのがいいかもしれません。
元気のもらえる映画でした。
なんか全体的に弾けた感じがしました。
パチパチした恋愛映画ですね。
ちょっと人を選ぶ作品ですけどね。
でも、私には素敵な作品でした。
展開的には、前半はかなりテンポ良く進みます。
コミカルなシーンもあり。
両想いになると消えちゃうんですが、消えちゃうのには理由がありそうなんですが、それがまたちょっとだけミステリー感があったりします。
でもちゃんとヒントがあって、なかなか親切な作り。
でも、説明がほぼないんですよね。
ないのに、自然に見せていく作り方は、センスを感じます。
終盤に明らかになっていく事実の見せ方も、難しいものではない。
構成的にも割と観やすいので、作中に没頭できる。
ただ、両想いになるたび消えて、どうストーリーが続くのか心配でしたが、なるほど、そういう事なんやね。
まあ、驚く展開ではありません。
そういう事でした。と言われても「ああそうなのか!!なるほど!!」とはなりません。
正直、この設定は飲み込めないです。
なので、主人公や各キャラに感情移入出来るかといえば、全部そうではない。
まあ、でもそういう矛盾も全て主人公のキャラで表す想いや愛で持ちこたえています。
そういう映画なんですね。
エンドロールになってしっくり来て腑に落ちました。
まあ、でもここは観た人の捉え方で好き嫌いが分かれそうですね。
多少というかかなりツッコミどころもあるし。
まあ、あまり気にはならないですが。
それと、音楽がいいですね。
見上愛の弾き語り、めっちゃいいです。
どの楽曲もそれぞれのシーンに合っていたと思います。
入場特典でポストカードがもらえます!
■興行収入予想
現段階では上映館数80館と少ない。
5月10日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「猿の惑星/キングダム」、「鬼平犯科帳 血闘」、「トラペジウム」、「恋するプリテンダー」、「胸騒ぎ」、「またヴィンセントは襲われる」、「トランスフュージョン」、「フューチャー・ウォーズ」など。
「くれなずめ」「ちょっと思い出しただけ」「#ハンド全力」など、地味に注目作が多い松居大悟監督ですが、大きなヒットはまだ飛ばしていません。
2012年の「アフロ田中」の約1億8,400万円が最高です。
今作も、ヒットになるのは厳しいか。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は2,500万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
「不死身ラヴァーズ」公式サイト
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