「異人たち」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

幼い頃に亡くなった両親と邂逅する中年男性の不思議な経験を描いた山田太一による小説「異人たちとの夏」を、舞台を現代のイギリスに移して再映画化。

ロンドンのタワーマンションで暮らす40代の脚本家アダムは、12歳の頃に死別した両親との思い出に基づく脚本を手掛ける日々を送っている。

そんなある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界したはずの父と母が当時の姿で住んでいた。

心の隙間を埋めるように両親の元に足繁く通う一方で、アダムは同じマンションの住人ハリーとしだいに距離を縮めていく。

出演は、ドラマ『シャーロック SHERLOCK』などのアンドリュー・スコットが主演を務め、「aftersun/アフターサン」などのポール・メスカル、「リトル・ダンサー」などのジェイミー・ベル、ドラマ『ザ・クラウン」などのクレア・フォイなど。

監督は、「荒野にて」「WEEKEND ウィークエンド」などのアンドリュー・ヘイ。

音楽は、「生きる LIVING」のエミリー・レヴィネイズ=ファルーシュ。

原題「ALL OF US STRANGERS」

映倫区分R15+

2023年作品

イギリス=アメリカ合作映画

配給はウォルト・ディズニー・ジャパン

製作会社はウォルト・ディズニー・ジャパン

上映時間105分

 

 

日本では大林宣彦監督、風間杜夫主演で1988年に映画化されましたね。

もちろん観ています。

原作も読んでいます。

公開時に劇場で観た時は、結構面白かったという感想だった。

つい最近、ユーチューブの松竹のチャンネルで無料公開していたのを見返すと。。。

まあ、かなり古さを感じますがそこそこ面白い。

懐かしさもあって、ちゃんと楽しめた。

 

さて、イギリスでのリメイクははどうか。

おおまかなストーリーはだいたい同じです。

原作・映画と大きく違うのは、主人公がゲイということ。

同じマンションの住人もゲイ。

前半特にゲイ要素が強い。

ここで、映倫区分R15+になっとるな。

ここが大きく違う。

これが現代的なのかどうかはわかりませんが。。。

でも、なんか描き方はどうも懐古的だったような。

今作の監督のアンドリュー・ヘイ監督自身がゲイを公表してるから、個人的な経験も踏まえてるのでしょうか。

 

あと、死んだ両親にゲイと告白するところも大林版にはなかった。

名取裕子とのことは、なにも言ってなかったからな。

このことを告白することで、人物の葛藤は生まれていますね。

ただ、ファンタジー色は強いですが感動の物語にはなっていません。

喪失感の方が大きく伝わってきますね。

 

ただ、全体的にはまあ、現代的にアップデートされていた感じですかね。

元の物語や映画を知っているので、死というものをどういう風に捉えて、どう表現しているかが興味ありました。

元々、松竹からの大林監督への発注は夏に観客をぞっとさせるゾンビ映画っだというなごりから、最後に制作前段階の企画で没になったホラー要素が突然出てきて、名取裕子が血しぶきぶっしゃー!で、「ええ。。。」とちょっと引いてしましまいましたが、今作はホラー要素は一切ありません。

孤独さみたいなのが描かれていたのが印象的だった。

結構淡々と進んでいきます。

そしてエンディングへと流れていくので、なんだかじわり感動も覚えます。

こちらは今作の方が好きです。

 

ただ、大林版はなんといっても片岡鶴太郎がめっちゃ良くて、主演の風間杜夫よりも全然印象的だったのですが、今作は、特に役柄的に強く印象的にだったのはあまりなかった。

全体的に、ちょっと押しが弱いですかね。

非常に地味です。

地味なのは別にいいですが、なんかここ!っていう印象的なシーンがなかった。

そして今作の登場人物はかなり少ない。

セリフがあるのは4人だけです。

だからこそ、それぞれのキャラにもう少しインパクトが欲しかったかな。

 

今作で流れる、ペットショップボーイズ「Always on My Mind」が大好きなんですよね。

オリジナルよりも、プレスリー版よりも、ペットショップボーイズ版が好きなんですよね。

個人的にはここでかなりテンションが上がる。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数130館と少なめ。

4月19日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「陰陽師0」、「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」、「あまろっく」、「氷室蓮司」、「マンティコア 怪物」、「YOKOHAMA」、「見知らぬ人の痛み」など。

北米では2023年12月22日公開。

イギリスでは2024年1月26日公開。

興行収入は、約198万ドル。

1988年の大林宣彦監督作の「異人たちとの夏」の興行収入は不明。

たしか、そんなにヒットしてなかった記憶が。。。

さて今作はどうか。

初登場圏外スタートと予想。

最終興行収入は6,000万円と予想。

 

星3つ(5点満点)

★★★

 

 

「異人たち」公式サイト

 

山田太一による「異人たち」の原作本『異人たちとの夏』です!

 

大林宣彦監督作「異人たちとの夏」のBlu-rayです!

 

アンドリュー・ヘイ監督作「荒野にて」のDVDです!

 

アンドリュー・ヘイ監督作「WEEKEND ウィークエンド」のDVDです!

 

ポール・メスカル出演の「aftersun/アフターサン」のBlu-rayです!

 

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