「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

1969年を舞台に若松孝二監督が設立した若松プロダクションを描いた青春群像劇「止められるか、俺たちを」の続編。

1980年代。

熱くなることを恰好悪いとするシラケ世代が台頭し、ビデオの普及に伴い映画館から人々の足が遠のき始めていた。

そんな流れから逆行するように、若松孝二は名古屋にミニシアター、シネマスコーレを作る。

そして、結婚を機に東京の文芸坐を辞め、地元・名古屋でビデオカメラのセールスマンをやっていた木全純治を支配人に抜擢。

若松に振り回されながらも、木全は持ち前の明るさで経済的な危機を乗り越えていった。

そしてそこには、若者たちが吸い寄せられていった。

まだ女性監督のほとんどいない中、金本法子は自分には撮りたいものなんか何もないと言いながらも映画から離れられない。

映画監督になりたい一心で若松プロの門を叩いた井上淳一は、己の才能の無さを痛感しながらも、映画を諦めきれない。

これからこれから、と木全が度々口にする言葉は、周囲を救った。

涙も笑いも絶望も希望も、そこにはあった。

監督・脚本.企画は、若松孝二監督に師事し、若松プロダクションにて助監督を務め、「戦争と一人の女」やドキュメンタリー「誰がために憲法はある」などを監督、「男たちの大和」「止められるか、俺たちを」など数々の作品の脚本を手がけてきた井上淳一。

出演は、若松孝二を前作から引き続き「ゴールデンカムイ」などの井浦新が、シネマスコーレの支配人の据えられる木全純治を「天上の花」などの東出昌大、「夜明けのすべて」などの芋生悠、「福田村事件」などの杉田雷麟、「WILL」などのコムアイ、「渇水」などの門脇麦、「愛のゆくへ」などの田中麗奈、「ゾッキ」などの竹中直人など。

音楽は、宮田岳。

2023年作品

日本映画

配給は若松プロダクション

製作会社は若松プロダクション=シネマスコーレ(製作プロダクション:ドッグシュガー)

上映時間119分

 

 

1作目はしっかりと映画館で鑑賞させていただきました。

面白かったんですよねー!

1作目の監督は大好きな白石和彌監督だったんですよね。

今作では、前作では脚本だった井上淳一監督に代わっています。

続編の今作も期待してました。

 

名古屋の伝説のミニシアターシネマスコーレ、行ったことあるんですよねー。

観たのは「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でした。

もちろん、若松監督を意識して行ったんです。

なので、思い入れがあります。

 

いやぁ。。。面白い。

良かったー。

めっちゃ良かった。

1作目よりもずっと面白かった。

みている間、ずっとニコニコして観ているのが自分でもわかった。

それにかなり入り込んでしまい、なんでもないシーンでなんだか涙が出たりもしてしまった。

ミニシアター映画館好き、映画好きにはたまらない映画です。

シネマスコーレの誕生秘話として楽しく観られた側面もあり、ドラマとしても凄く面白かった。

笑えるシーンもあったりする。

展開的にも飽きさせないもので、十分に楽しめる。

これは前作に続き、若松孝二監督好きなら、絶対楽しめる作品です。

ただ、大林宣彦監督信者にはダメかもしれません(笑)。

そして80年代映画好きにもたまりません。

映画名も監督や人物、映画会社なども全て実名なのが最高です!

もうテンション上がるワードがいっぱい!

 

展開や構成はちょっと独特なところがあって、合う合わないがあるかもしれない。

観る人によっては、刺さらない人もいると思います。

 

音楽のセンスもいいんですよね。

なんかノリノリになってしまい、テンションが上がる。

エンドロール前にかかる曲もエンドロールの楽曲もめっちゃ良かった。

 

前作からそうなんですが、井浦新演じる若松監督の描写が、なかなかくどい。

かなりハチャメチャで、「ほんまにこんな人やったん?」と思ってしまう。

ここに引っかかる人もいるかもしれないが、恐らくむしろまだまだ大人しい、もっともっとハチャメチャじゃないと!と思う人の方が多いんじゃないかと思う。

私はオーバーというか誇張し過ぎという感じはあまりしなかった。

むしろ自然だと思った。

ちゃんと素直に観たらそこまで破天荒じゃないし、ちゃんと社会人としての常識もある。

ここが、キャラとして中途半端と思ってしまったら、そこまでのめり込めないかも。

 

キャスティング的には、まるで2023年の「福田村事件」続編のようです。

井上淳一監督が先行上映の時に「この映画は福田村事件2です」と言ってたとか。

確かに「福田村事件」では結ばれなかった東出昌大とコムアイが、今作では夫婦役となっている。

これはなんだか感慨深い。

 

前作の主演だった門脇麦ちゃんも2カットだけだけどちょっと出てるのが嬉しいですね。

動かないけど。

 

エンドロールにあの映画の本物が観れたのも最高に良かった!

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数16館と少ない。

3月15日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「デューン 砂の惑星PART2」、「変な家」、「恋わずらいのエリー」、「RED SHOES/レッド・シューズ」、「ビニールハウス」、「12日の殺人」など。

2018年の「止められるか、俺たちを」の興行収入は不明。

おそらく1億円もいっておらず、3,000〜5.000万円程度だと予想される。

さて、今作はどうか。

間違いなく、名古屋のシネマスコーレではヒットするでしょうけどね。

初登場圏外スタートと予想。

最終興行収入は3,000万円と予想。

 

星3つ半(5点満点)

★★★☆

 

 

 

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」公式サイト

 

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」のチラシセットです!

 

1作目「止められるか、俺たちを」のBlu-rayです!

 

1作目「止められるか、俺たちを」の門脇麦のサイン入りパンフレットです!

 

1作目「止められるか、俺たちを」のサントラです!

 

1作目「止められるか、俺たちを」のポスターです!

 

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