違和感だらけの“変”な間取りの裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴が自ら物語の続きを加筆して書籍化したベストセラー小説「変な家」を映画化。
なにかが“変”な家の間取りに隠された真実に迫る。
「雨男」の名で活動するオカルト専門の動画クリエイターの雨宮は、マネージャーから購入予定の一軒家の間取りに変な点があると相談される。
そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者であるミステリー愛好家の設計士、栗原に意見を聞く。
間取り図から次々と違和感が浮かび上がり、栗原は恐ろしい仮説を導きだす。
そんななか、その家の近くで死体遺棄事件が起き、世間を騒がせる。
事件と家との関連性を疑い一連の疑惑を動画にして投稿した雨宮に、心当たりがあるという女性から連絡が入る。
監督は、「エイプリルフールズ」「ミックス。」などの石川淳一。
脚本は、「七つの会議」などの丑尾健太郎。
出演は、「破戒」などの間宮祥太朗、「新解釈・三國志」などの佐藤二朗が主演を務め、物語の鍵を握るヒロインを「恋のしずく」などの川栄李奈、「総理の夫」などの長田成哉、「浅草キッド」などのDJ松永、「ボクたちはみんな大人になれなかった」などの髙嶋政伸、「マッチング」などの斉藤由貴、「私は貝になりたい」などの石坂浩二など。
音楽は、「キャラクター」などの小島裕規 "Yaffle"。
主題歌は、アイナ・ジ・エンドの「Frail」。
映倫区分G
2024年作品
日本映画
配給は東宝
製作会社は「変な家」製作委員会(制作プロダクション:TOHOスタジオ=共同テレビジョン)
上映時間110分
原作は読んでます。
本はそれなりに面白かった。
ただ、かなりサクッと読めて、読み応え的にはまりありませんでしたが。。。
一気に読めて2時間もかからなかったと思う。
それに、ミステリーとしてはどうも物足りなかった。
これは、ミステリー好きの方にはかなり物足りないかも。
特に後半。
あの形でネタバラシするのは嫌い。
サクッと一気読みするには良かったですが。。。
さて、映画はどうか。
うーん。。。まあ、面白いですかね。
大筋は原作に沿っていますが、細かいところがかなり違ってた。
特に、原作で引いてしまったクライマックス。
ここはかなり映画的に変更されていて、ちゃんとクライマックスにはなっていた。
あと、最後の最後はなんか付け加えられていたけど。。。いるのかなぁ。。。
まあ、ここもかなり映画的。
てな感じで、原作と違ってホラー要素はなかなか強めでした。
ゾワゾワする怖さもちゃんとあった。
かなり怖がらせようとしていますね。
怖がらそうとする小道具も映画用に付け加えられていた。
そこは振り切っていて良かった。
○○系ではないので、そういうゾワゾワではないですが、謎めいて不安になるような心苦しさはちゃんと出ていた。
2〜3箇所ほど、音でビビらせてくるところもあります。
隣の若い女子が、びっくりしてポップコーンをぶちまけていました。
前半はサクサク進んでかなり飛ばしていた感じ。
原作の前半同様、かなり不安な気持ちになって、怖さもある。
ただ、かなり割愛しているところがあったかな。
特に、前半の間取りの事。
この映画のコアとなる間取りの奇妙さが、この映画の前半ではなかなか理解出来ないのではないか。
ここ、ちょっと大きいですね。
本では、ページを捲るたびに、しつこいくらい間取りが出てくるから嫌でも頭に入ってきたのですが。。。
やはり原作と同じく、後半が面白くなくなっていくんですよね。
てか、映画ではコアにあるあの事の人物関係がちょっとわかりにくい。
原作でも、人物関係がちょっとわかりにくいからだいぶ割愛してたけど、それでも上手くまとめすぎている感じがして重さがあまり伝わらなかった。
それと佐藤二朗のキャラは、原作とは全然違っていた。
今作では全く笑かしに来ていません。
まあ、それはいいのですが。
なんかキャストはそれなりにA級なのに、全体の雰囲気はB級ホラー感がある。
これを好きかどうかで、だいぶ変わってくる。
チープだと感じると、しんどいかもしれません。
まあ、ただ、原作そのものに大作感はないので、映画にしてもこんな感じにはなるか。
展開的に、ちょっと「残穢」を思い出した。
個人的には「残穢」は怖かったし、面白かったんですよね。
今作は、「残穢」ほではありませんでした。
でも、観ている間はそれなりに楽しめましたよ。
あと、話は全然違いますが、「事故物件 恐い間取り」ともなんかちょっと近しいものがありますかね。
話は全然違いますが。
最後に、エンドロールのアイナ・ジ・エンドの歌、ゴリゴリのタイアップ曲で映画のイメージと全然合わない。
■興行収入予想
現段階では上映館数317館と拡大ロードショー。
3月15日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「デューン 砂の惑星PART2」、「FLY!/フライ!」、「恋わずらいのエリー」、「RED SHOES/レッド・シューズ」、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」、「ビニールハウス」、「12日の殺人」など。
石川淳一監督作では、2015年の「エイプリルフールズ」が、約9億2,000万円。
2017年の「ミックス。」が、約14億9,000万円という興行収入。
さて、今作はどうか。
ベストセラー原作なので、そこそこ動員出来そうに思えますが。
ホラーファンは抑えておきたいですね。
初登場1位スタートと予想。
最終興行収入は28億7,000万円と予想。
星3つ(5点満点)
★★★
「変な家」公式サイト
「変な家」のチラシ付きパンフレットです!
雨穴による『変な家』の文庫版です!
雨穴による『変な家2 ~11の間取り図~』です!
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