ロシアの無名の俳優セルゲイ・フェティソフによる回顧録「ロマンについての物語」をもとに、ペット・ショップ・ボーイズ「Together」などのMV監督として知られるエストニア出身のペーテル・レバネ監督が映画化。
セルゲイ本人とレバネ監督、劇中でセルゲイを演じるイギリスの俳優トム・プライアーが共同で脚本を手がけた。
1970 年代後期、ソ連占領下のエストニア。
モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイ(トム・プライヤー) は、間もなく兵役満了を迎えようとしていた。
そんなある日、パイロット将校のロマン(オレグ・ザゴロドニー) が、セルゲイの基地に配属されてくる。
ロマンの毅然として謎めいた雰囲気に、一瞬で心奪われるセルゲイ。
同じくロマンも、セルゲイと目が合ったその瞬間から、体に閃光が走るのを感じていた。
写真という共通の趣味を持つ二人の友情が、愛に変わるまで、多くの時間を必要としなかった。
しかし当時のソビエトでは、同性愛はタブー。
発覚すれば厳罰が待っていた。
一方、同僚の女性将校ルイーザ(ダイアナ・ポザルスカヤ) もまた、ロマンに思いを寄せていた。
そんな折、セルゲイとロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐が、二人の身辺調査を開始する。。。
出演は、トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー、ダイアナ・ポザルスカヤなど。
音楽は、クシシュトフ・アレクサンドル・ヤンチャク。
原題「FIREBIRD」
映倫区分R18+
2021年作品
エストニア=イギリス合作映画
配給はリアリーライクフィルムズ
製作会社はThe Factory=Film Estonia=Firebird Production
上映時間107分
個人的には苦手なLGBTものです。
最近、LGBTが多いですね。
月に1本は邦画洋画ともあるような気がする。
「君の名前で僕を呼んで」や「ブロークバック・マウンテン」などのLGBTものをを彷彿とさせる描写や設定です。
プロット的には「ロミオとジュリエット」みたいな感じですね。
実話ベースの物語です。
エストニアでは、この作品をきっかけに同性婚法が制定されたらしいです。
驚きの一作ですね。
社会を動かしたんですね。
70年代ソ連占領下のエストニアが舞台ということもありそこだけで惹かれました。
エストニアというのが大きなポイントでもありました。
ほぼ知らない国です。
とても自然が美しく、映像がいいですね。
個人的に、LGBTの描写にはあまり美しさを感じない方なんですが、今作はなかなか良かった。
同性愛が禁じられていた時代に出会った二人の純愛ものです。
エストニアも昔は、同性愛は法律で禁止された時代があったということ。
周辺の人の目も非常に厳しくて、ただ人を好きなるということが犯罪とされていたという時代があったんですね。
そんな中、法を犯して愛し合っていく彼らの選択する道が、なかなか厳しい。。。
尊さを感じてしまう。
二人とも写真が好きなことがきっかけになるというのもいいですね、
切り取られた絵が、美しくしも見え、切なくも見え。。。
なかなか胸が苦しくなるものがあります。
物語自体も非常に切ないものです。
この手の映画の結末は「だいたいこんな感じなんやろな」と読めてしまうのですが、今作はちょっと違いました。
そこが良かった。
それに、LGBTをマイノリティの社会問題として描いているのではなく、あくまで純愛映画としてオーソドックスに描いているところがいいですね。
物語としては古典的クラシックな愛の語らいを描いているのがまた良かった。
ラストも良かった。
彼らは、ゲイでない人生を歩んだ方が幸せだったのか。
または、短い間だけど、自分の本能の思うままに激しい愛を紡いだ方が幸せだったのか。
なんかそんなことを考えてしまいます。
■興行収入予想
現段階では上映館数17館と少ない。
2月9日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「カラーパープル」、「身代わり忠臣蔵」、「夜明けのすべて」、「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」、「梟ーフクロウー」など。
珍しいエストニアの映画ですが、ヒットになるのは厳しいですかね。
内容的にも。
ミニシアターランキングでは1週くらいは上位に入ってくるかもです。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,000万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆

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