2019年に起きた新宿ホスト殺人事件にインスパイアされて作られたヒューマンドラマ。
愛したホストの隼人を刺し殺そうとして逮捕された過去を持つ沙苗は、出所後、見合いで出会った健太と結婚する。
過去ごと受け入れ、普通の生活へ引き戻してくれる健太と共に平穏な結婚生活を送り始めた沙苗。
しかし謎めいた隣人の女性、足立が現れたことで、彼女の運命の歯車は狂い始めていく。
監督は、マルセイユ国際映画祭などに出品された「小さな声で囁いて」や「MADE IN YAMATO」などの山本英。
脚本は、「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」などのイ・ナウォン。
出演は、主人公の沙苗を「私をくいとめて」などの橋本愛、沙苗の過去を受け入れる結婚相手の健太を「すばらしき世界」などの仲野太賀、謎の隣人である足立を「わたし達はおとな」などの木竜麻生、「カラオケ行こ！」などの坂井真紀、「バカ塗りの娘」などの木野花、「偽りのないhappy end」などの鳴海唯、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」などの水上恒司など。
音楽は、「馬の骨」などの岡田拓郎。
2024年作品
日本映画
配給はビターズ・エンド
製作会社は日月舎
上映時間127分
新宿でギャルがホストを刺した事件から着想して、あとはフィクションにして愛についての物語を描いた作品。
恋愛映画のようで、哲学的な作品だった。
まあ、それなりに面白かった。
長編初監督ということもあり、色々考えて作られたんだろうなと思う。
特に愛についての描き方は、めっちゃ熟慮しているのがわかる。
主人公のセリフも哲学的な独り言のようなものが多い。
インディーズ感がかなりある。
それはいい。
ただ、まだちょっと荒削りなところがあると思う。
完璧に出来上がっていない感じ。
もっと今の情報量で、もっと時間を詰めることが出来ると思う。
もっと絞れば、数倍良くなると思うし、洗練されると思うのだが。。。
ま、その辺も踏まえて、全体的には悪い感じではないですね。
ただ、全体的に、どうもいまいち頭に入ってこなかったところが多かった。
なんか、なぜか集中力に欠けた。
これはこの作品だからなのか、自分がそういうテンションだったのかわかりませんが。。。
物語を追っていくというよりも、主人公の感情の流れを見ていくという感じなんでしょうか。
その感情の動きには、少しハラハラ感があったりもした。
なんかなかなかちゃんと心を整理して観れなかった作品だった。
それが狙いでしょうか。
ラストは、個人的には良くわからなかった。
主人公の理屈がいまいち理解できなかった。
価値観は違うが、新しい愛に向かうということなんでしょうかね。
しかし仲野太賀はどの作品でもいいな。
いつもかならず少しは笑かしてくれる。
他のキャスティングもいいですね。
もちろん、主演の橋本愛も。
ぴったりな役だと思います。
■興行収入予想
現段階では上映館数13館と少ない。
2月2日（金）からの公開。
同日の公開作品は、「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」、「罪と悪」、「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」、「ダム・マネー ウォール街を狙え！」、「大室家 dear sisters」、「ローリング・ガール」など。
まあ、ヒットになるのはむつかしいかなぁ。。。
ミニシアターランキングでは上位に入ってくるでしょうか。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,000万円と予想。
星2つ半（5点満点）
★★☆
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