奪われた娘を取り戻すため、犯罪組織と戦う男の姿を描くクライムアクション。
凶悪な殺人事件を起こしたスヒョンは、10年の刑期を終え出所の日を迎えた。
かつての恋人のもとを訪れたスヒョンは、彼女と自分の間に娘がいることを知る。
家族と共に平凡な日常を送るため、犯罪組織との縁を切ろうとするスヒョンだったが、ボスの反感を買ってしまう。
組織が雇った殺し屋に元恋人を殺され、娘を人質に取られた彼は、最愛の人を守るために立ち上がる。
監督・脚本・主演は、「アシュラ」「藁にもすがる獣たち」「私の頭の中の消しゴム」などのチョン・ウソンで今作が監督デビュー作で、最愛の娘のために戦うスヒョクを演じる。
出演は他に、「非常宣言」などのキム・ナムギル、「新しき世界」などのパク・ソンウン、「金子文子と朴烈」などのキム・ジュンハン、『女神降臨』などのパク・ユナなど。
脚本は他に、チョン・ヘシン。
音楽は、「犯罪都市 THE ROUNDUP」などのキム・テソン。
原題「보호자」
映倫区分G
2022年作品
韓国映画
配給はクロックワークス
製作会社はStudio Take
上映時間98分
面白いです。
設定は、日本映画でもよくありがちな刑務所から出所してきたら時代は変わっていて、厄介者になっていた系のヤクザ風映画です。
そして、これもありがちな監獄中に娘が生まれていた。。。というあるあるもの。
この設定は、吐いて捨てるほどある昔ながらの設定。
かなりベタな展開です。
30年くらい前の映画のようです。
ですが、ちゃんと面白いんですよね。
展開的にはめっちゃテンポ良く進みます。
一気に見せてくれる。
一度始まったら、最後まで目が離せなくなる。
さすが韓国映画です。
しかも、この手の韓国映画としては珍しく、上映時間が98分を短めなので、あっという間に終わってしまう。
そんなにヘビーならないようにしている演出もいい。
観やすいです。
悪人も2人いますが、善悪がはっきりしていてわかりやすい。
昔の女との間に娘がいたエピソードも、引っ張らずにサクッと描いていて、無駄なものを極力排除したエンタメ映画になっています。
アクションもいつもながらなかなか迫力がありますよ。
ただ、そういった感じなので、ドラマ的にはあんまり深さはないかなぁ。。。
なので、重厚感はあまりなく、重量的にはちょっと物足りないところもあった。
そこを求めると肩透かしを喰らいます。
昭和の人、昔の東映のヤクザ映画が好きな人にはなかなか楽しめるんじゃないでしょうか。
私もその一人です。
■興行収入予想
現段階では上映館数22館と少ない。
1月26日（金）からの公開。
同日の公開作品は、「哀れなるものたち」、「サイレントラブ」、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」、「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」、「コット、はじまりの夏」、「サウンド・オブ・サイレンス」など。
2023年に日本で公開された韓国映画であると、「極限境界線－救出までの18日間－」が約2,000万円。
「コンフィデンシャル 国際共助操作」が約8,000万円という興行収入。
2024年では「コンクリート・ユートピア」が約3,000万円付近。
さて、今作はどうか。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は2,000万円と予想。
星3つ半（5点満点）
★★★☆
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