「哀れなるものたち」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

不幸な死から蘇った美しい女性の冒険を描いたスコットランド作家のアラスター・グレイの同名ゴシック小説の実写映画化。

自ら命を絶った若き女性ベラは、天才外科医ゴドウィン・バクスターによって胎児の脳を移植されたことで奇跡的に蘇生する。

世界を自分の目で見たい、という欲望に駆られたベラは、放浪者の弁護士ダンカンに誘われるまま壮大な大陸横断の冒険に繰り出していく。

子どもの目線で世界を見つめる彼女は、旅のなかで平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていく。

監督・製作は、「女王陛下のお気に入り」などのヨルゴス・ランティモス。

出演は、「ラ・ラ・ランド」などのエマ・ストーンが主人公のベラを演じ、ベラを蘇生させた天才外科医のゴドウィン・バクスターを「アステロイド・シティ」などのウィレム・デフォー、ベラと共に冒険に出るダンカンを「アベンジャーズ」シリーズなどのマーク・ラファロ、ラミー・ユセフ、「ポゼッサー」などのクリストファー・アボット、「トランスフォーマー/最後の騎士王」などのジェロッド・カーマイケルなど。

脚本は、「クルエラ」などのトニー・マクナマラ。

音楽は、ジャースキン・フェンドリクス。

原題「Poor Things」

映倫区分R18+

2023年作品

イギリス映画

配給はウォルト・ディズニー・ジャパン

製作会社はElement Pictures

上映時間142分

 

 

原作は未読。

私、ヨルゴス・ランティモス監督の作品、ちょっと苦手なんですよね。。。

なので、だいぶ警戒して鑑賞しました。

 

なんですが。。。

面白かった。

思った通り、いやそれ以上の内容と展開と表現。

なかなかシュールなSFラブコメディですね。

結構なクレイジーさです。

過激なシーン、性描写シーンもかなり多い。

下品なところもある。

いままでは、ヨルゴス・ランティモス監督の表現の仕方が自分にはあまり合わないと思ってましたが、今作は違った。

このシュールさは好きです。

いつもハメてきている感じがしてましたが、今作はそれを感じなかった。

ただ、外国の方はきっと笑うのでしょうが、私には笑いどころはほぼなかった。

それと、フェミニズムの扱いはちょっと安っぽい。

 

 

とにかく過去のヨルゴス・ランティモス監督作よりはずっと集中して観れた。

この世界観も、受け付けられた。

むしろちょっと良かったかも。。。

とも思えてしまった。

この作品なら、私でも大丈夫。

色々な意味で楽しめました。

それに、カメラワークはいいですね。

それと衣装はいい。

 

 

ぶっ飛んでいる、狂っているという感想が多いみたいですが、私にはそこまでとは思わなかった。

型破りなようで、型は破っていないように思える。

たしかに、狂ったような感じではありますが、ちゃんと計算されたものだと思います。

ちょっとこの作品で、ヨルゴス・ランティモス監督作苦手意識がかなり薄れた。

そして、音楽も良かった。

めっちゃ印象的だった。

 

 

物語というよりも私が魅力的に感じたのは、エマ・ストーンの顔。

個人的には、前はそんなに好きな顔ではないんですが、なんか妙に魅力的に感じた。

それと動き。

あのダンスシーンは何度も観たい。

このベラというキャラにかなり魅力を感じた。

なんか、めっちゃ可愛い。

エマ・ストーンじゃなきゃこのベラというキャラクターは演じれなかったと思う。

 

第96回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞、編集賞、作曲賞の11部門でノミネートされています。

私は、今作を入れて作品賞候補の作品は、まだ4作しか観ていないですが、「オッペンハイマー」と今作が有力候補な気がする。

「オッペンハイマー」はまだ観てませんが。

日本時間3月11日の発表が楽しみですね。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数336館と拡大ロードショー。

1月26日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「サイレントラブ」、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」、「サウンド・オブ・サイレンス」、「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」、「コット、はじまりの夏」、「ザ・ガーディアン/守護者」など。

北米では2023年12月8日公開。

ヨルゴス・ランティモス監督作では、2018年の「女王陛下のお気に入り」が、製作費1,500万ドルで、全世界で約9,591万ドル、日本で約2億7,586万円。

2017年の「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」が、全世界で約611万ドル。

2015年の「ロブスター」が、製作費400万ユーロで、全世界で約550万ドル。

というような成績。

さて今作はどうか。

初登場6位スタートと予想。

最終興行収入は5億2,000万円と予想。

アカデミー賞で作品書、監督賞、主演女優賞の主要分で受賞すれば、興行収入も3〜10億の上乗せが予想されます。

 

星4つ(5点満点)

★★★★

 

 

「哀れなるものたち」公式サイト

 

「哀れなるものたち」のパンフレットです!

 

アラスター・グレイによる「哀れなるものたち」の原作本です!

 

「哀れなるものたち」のサントラです!

 

ヨルゴス・ランティモス監督作「女王陛下のお気に入り」のBlu-ray&DVDです!

 

ヨルゴス・ランティモス監督作「女王陛下のお気に入り」のパンフレットです!

 

ヨルゴス・ランティモス監督作「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」のBlu-rayです!

 

 

エマ・ストーン出演の「ラ・ラ・ランド」のチラシ付きパンフレットです!