「僕らの世界が交わるまで」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

「ソーシャル・ネットワーク」などに出演した俳優ジェシー・アイゼンバーグが初めて監督・脚本に挑んだ人間ドラマ。

DVシェルターを運営し社会奉仕に献身的に取り組む母エヴリン(ジュリアン・ムーア)と、ライブ配信で音楽活動をして人気を集める高校生の息子ジギー(フィン・ウォルフハード)は、今やすれ違ってばかり。

互いのことを理解できない状況にフラストレーションを募らせ、時にはぶつかり合ってしまう二人だったが、父(ジェイ・O・サンダース)はそんな二人を、自己愛が強くてそっくりだと評する。

そんな空回りを続ける二人の日常にちょっとした変化が訪れ。。。

「ラ・ラ・ランド」などのエマ・ストーンが、夫で『サタデー・ナイト・ライブ』の作家デイヴ・マッカリーと共に立ち上げた映画・TV制作会社フルート・ツリーや「ミッドサマー」などを送り出した映画会社A24が製作に参加。

2022 年サンダンス映画祭にてワールドプレミア上映。2022年第75回カンヌ国際映画祭批評家週間オープニング作品。

出演は他に、社会奉仕に勤しむ母エヴリンを「アリスのままで」でオスカーを獲得したジュリアン・ムーアが、フォロワーのことしか頭にない息子ジギーを「ゴーストバスターズ/アフターライフ」などのフィン・ウォルフハードが演じる他、「チア・アップ!」などのアリーシャ・ボー、「グリーン・ランタン」などのジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリックなど。

音楽は、「ミナリ」などのエミール・モセリ。

原題「When You Finish Saving The World」

映倫区分G

2022年作品

アメリカ映画

配給はカルチュア・パブリッシャーズ

製作会社はA24

上映時間88分

 

 

ジェシー・アイゼンバーグの初長編監督作品ということと、A24が製作なので気になっていました。

 

まあ、普通に面白かった。。。ですかね。

大好きな音楽をやりながら自立したいと考えるZ世代の息子と、理想を息子に押し付ける社会奉仕に身を捧げる母親の親子のすれ違いを描いています。

母親の不安定な微妙な心境の描き方がいいですね。

クスッと笑えるところもありました。

ある事でその関係性が変わっていく様も、語りすぎず、語らなさすぎずでいい塩梅。

なんか観ながら心が少しザワザワしてしまう。

むず痒く感じます。

でも、なんか優しいんですよね。

 

思春期の子供の親って、少なからずどこの家庭も悩むところがありますね。

親にもエゴがあるし。

自分も子育て経験者なので、共感できるところがいっぱいありました。

親と子の価値観は違うし、ジェネレーションギャップも大きくありながらも、やはり血のつながった親子という似たもの同士な部分が垣間見えます。

そういうところでちょっと観ているこちらも優しい気持ちなれます。

ラストの着地点も良かった。

 

息子と上手くコミュニケーションが取れない母親のエヴリンの姿がリアルです。

ジュリアン・ムーアにぴったりな役ですね。

いい感じです。

 

全体的には格別大きな感動はないけれど、良作の佳作という感じですね。

ちょっと物足りないところもありましたけどね。。。

 

それと、音楽の使い方がいいですね。

さすがA24って感じです。

なかなかエモいです。

 

今作、16mmのフィルムで撮影されたようです。

質感がフィルムでした。

やっぱりデジタルよりフィルムの方がいいですね。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数36館と少ない。

1月19日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「ゴールデンカムイ」、「サン・セバスチャンへ、ようこそ」、「緑の夜」、「みなに幸あれ」、「アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション」など。

ジェシー・アイゼンバーグの近年の出演作では、2020年の「沈黙のレジスタンス 〜ユダヤ孤児を救った芸術家〜」は、全世界で約46万ドル。

2019年の「ゾンビランド:ダブルタップ」は、製作費4,200万ドルで、全世界で約1億300万ドル、北米で約6,800万ドル、日本で約1億3,000万円。

2019年の「ビバリウム」は、全世界で約29万ドル。

2019年の「恐怖のセンセイ」は、全世界で約241万ドル。

2019年の「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」は、全世界で約87万ドル、日本で2,800万円。

2016年の「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」は、製作費9,000万ドル、全世界で約3億340万ドル、北米で約6,500万ドル、日本で約5億5,000万円。

というような成績。

さて今作はどうか

初登場圏外スタートと予想。

最終興行収入は2,000万円と予想。

 

星3つ(5点満点)

★★★

 

 

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