第二次世界大戦直後のGHQによる占領下にあった日本を舞台に、一刻も早い日本の独立を目指して尽力した吉田茂と白洲次郎の姿を描く人間ドラマ。
終戦から憲法制定、独立に至る歴史の裏側を、日米両方の視点からスリリングに映しだす。
冷徹な視点をもって未来を見据える吉田を小林薫が、彼の右腕としてGHQとの交渉に辣腕を振るう白洲を浅野忠信が演じるほか、宮沢りえ、柄本明、石橋蓮司、松重豊、伊武雅刀、佐野史郎、野間口徹、奥田瑛二など豪華キャストが脇を固める。
監督・脚本は「誘拐報道」「プライド 運命の瞬間」や「花いちもんめ」などのベテラン伊藤俊也。
スーパーバイザーに奥山和由。
音楽は「海難1890」やアニメの「夜は短し歩けよ乙女」などの大島ミチル。
日本映画
映倫区分はG
配給はシネメディア
2020年作品
上映時間127分
この時代の歴史ものは大好物です。
なので無理してでも観に行きます。
日本国憲法が作られる様を描いてます。
なかなか面白い。
たしかにスリリングな描き方でした。
アメリカに占領され、思うように民主主義にされていく様は、まるで会社の経営統合とかみたい。
まさに時代が変わっていく時ですね。
ドラマ的には、正直深く描かれてはなく、人物描写も浅い。
今作は、思い切り占領国であるアメリカが憲法を変え、日本側がそれに抵抗して同時の案を取り入れようとしたという裏話を描いてます。
なので、それが中心なので、少しダイジェスト感があります。
吉田茂などでてくると、右左の思想があったりで、なかなかストレートには描きにくいと思います。
に、限らず、歴史物は、しかもそう遠くない歴史物は、なにかといろんな方向から言われるでしょうね。
でも、それがあるからまた面白いんですけどね。
とにかく、凄い豪華なキャスト。
この映画は、伊東監督のオリジナル脚本だそうです。
映画化になるまで、15年くらいかかったそうです。
戦後すぐなら、絶対映画に出来ないですね。
小林薫の吉田茂、凄いです。
小林薫っていわれても、誰が演じているのかわからない。
見事なメイクです。
かなり寄せていったんじゃないでしょうか。
声は小林薫でしたけどね。
他は、もちろん写真でしか観たことないですが、似てるのかな?
どうなんかな?
松重豊の近衛文麿は、ちょび髭して七三分けにしたら、誰でも出来そうな。。。
野間口徹の昭和天皇は良かった。
雰囲気出てました。
一切喋らないけど。
しかしこれだけのキャスト使って、しかもただでさえ金のかかる歴史物なのに、上映館数少なすぎですが、制作費回収できるのかな。
映画の興行収入だけじゃ、絶対無理やんね。
DVDになったりの二次使用入れても無理やんね。
大赤字なんじゃないか。
大丈夫か。
とはいえ、ほとんどセットやし、ちょっとCGはありますが、そんなに大したCGは使ってない。
お金のかかりそうなシーンは、ほぼ全て昔の実録映像で済ましている。
フィクション部分と、実際の記録映像をたっぷり使っている構成です。
大和沈没のところなんて、有名な航空写真を切り抜いて、CGで爆発つけて動かしているだけ。
他、燃え盛るシーンも合成してるだけ。
なので、キャスト以外はそんなにお金かかってないですよね。
そういう部分が目立って、さらに外人役の役者の日本映画の外人さん感がたっぷり出ていて、どうも大作感があまり感じられなかった。
なんとか作った。という感じがした。
■興行収入予想
興行的には、現段階では上映館数6館と少ない。
年が明けてから全国各地で上映が予定されていますが、それでも、プラス8館ほど。
それ以上増えるんでしょうか。
今週末から正月興行の第3弾映画の公開週になります。
12月18日の同日公開作は「約束のネバーランド」、「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」、「ワンダーウーマン 1984」、「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本/劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は期間限定のリバイバルくらい。
今作は上映館数が少なすぎます。
個人的にはこの時代の歴史ものは大好物。
ですが、世の中的には、まず若い人は行かないですね。
平日に高齢者層をどれだけ動員できるかでしょうが、公開規模が小さすぎますね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1000万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
「日本独立」公式サイト
吉田茂関連の書籍です!
東宝の森繁久弥主演「小説吉田学校」です!
この作品は面白いです!
吉田茂関連の映像です!
白洲次郎のドラマです!
こちらも面白いです!
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