ハチミツの真実 〜ミャンマーで本物を見極める〜
コーヒーに続いて、僕が誰よりも自信を持って扱っているのが「ミャンマーのハチミツ」だ。
本当に“本物のハチミツ”を仕入れるのは、想像以上に難しい。市場に出回っている多くの製品は、果糖液で“調整”されている。水っぽいハチミツにこの液体を加えるだけで、見た目は驚くほどとろりとした「天然風」に変身する。でも、口に入れると不自然な甘さが残り、経験者ならすぐにわかる。タイでも人気商品の数々を試したけれど、正直、僕の基準では口に入れたくないものばかりだった。
よく「巣が入っているから本物だ」と言うけれど、それも一概に信じてはいけない。養蜂場の巣箱の横にシロップを置いて、蜂に運ばせているケースもある。見た目に騙されてはいけないということだ。
だからこそ、信頼は一朝一夕には築けない。エビデンスも大事だが、それ以上に“積み重ねてきた関係”が重要。今では「国内用しかないから」「これは中国向けの仕様だから少し待って」と正直に教えてもらえる関係になった。
オーガニック認証なんて簡単に取れるものではないのに、世の中にはなぜか“認定品”が溢れている。詳しくは語らないけれど、その裏には深い闇もある。それを信じてスーパーに並んでる商品を転売してる人なんて何の信用も持てない

今、ミャンマーは内戦の影響で価格も不安定、輸出も困難だ。だから多くのハチミツが中国へ陸路で流れている。中国の強さは、細かいことを言わずに一括で買い取っていくところだ。資本力もスピードも桁違い。僕らが正面から戦える相手じゃない。
それでも、僕は目利きを武器に「本当に良質なハチミツ」だけを、年間数トン単位で継続して取引している。
次は、インドネシアのワイルドハニー。新たな開拓が始まる予感がしている。