あなたの論文は「行ったり来たり」になっていませんか? | 論文の書き方ブログ

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あなたの論文、「行ったり来たり」になっていませんか?

 

「行ったり来たり型」とは、同じ話題が何度も出てきて、先に話が進んでいかないタイプです。

 

例えば「Aという企業の戦略には、****という長所がある」という話題で始まる文章があるとします。

 

話を進めていくには、「こういう長所がある」→「そのような長所がある理由」→「他の企業でも同じような長所を得るには・・・」などというように話が展開していくのが普通です。

 

ところが、「行ったり来たり型」は、「こういう長所がある」→「そのような長所がある理由」→「こういう理由からAという企業には、こういう長所がみられる」というように、また最初の話に戻ってしまうのです。

 

すると読んでいる人は、「え? これって、最初と同じことじゃないの?」という印象を与え、頭が混乱します。

 

 

では、行ったり来たりをなくすには、どうすればよいでしょうか? 

 

例えば、最初に文章の骨格を作っておき、それに肉付けする方法があります。

 

先ほどの例で言えば、まず、自分が最終的にその章で何を言いたいかという「章の結論」を章ごとに書きます。そしてそれを手掛かりに各章に文章を追加していくのです。

 

例えば、第1章で、「A社は、比較的新しい会社で、自由な社風がある」と書こうと決めたとします。

 

この場合、とにかくA社は、自由な社風である」ことを示す材料を探して、それを文章にどんどん追加していくわけです。

 

実際には、資料を読んでいくと、A社のいろいろな面が出てくると思います。

例えば、

①自由な社風で、服装も自由である、

②社員は、その社風にあこがれて入社してくる、

③その一方で残業時間は多い、

④離職率が年々上がっている・・・・、

など、とにかく様々な材料に出くわすでしょう。

 

でも、①~④をすべて第1章で書いてしまったら、読んだ人は「この著者(あなた)は、第1章で何が言いたいの?」と感じてしまいます。

 

ですから、出くわす情報のなかから、取捨選択しながら、とにかく「自由な社風」を裏付けるものだけを第1章に書いていく必要があるわけです。

 

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