講師の中島基浩です。
鋭いこと、敏感であること、変化にすぐ気づく、最新情報を逐一知っている、いずれも現代社会においては必要なことです。
公務員試験勉強においても、実務においても、重要な資質でしょう。
しかし、これらと同じくらい、この高度情報社会であるからこそ、敢えて鈍くあることも、一つの立派な長所であると言えます。
人が知っているはずのことを知らないのが気にかかる、少しでもわからないことがあれば周りの人や講師に質問したくなる、気持ちは非常によくわかります。
しかし、講師の立場で僭越ながら、敢えて言わせて頂ければ、「そんなこと知らなくても大丈夫ですよ」「どちらでも特段構わないですよ」という類の質問をされる受講生が、相当数いらっしゃいます。
この情報化時代だと、とにかく何でもかんでもはっきりさせたいと、受講生は思われるのでしょう。
そういう時代だからこそ、敢えて鈍くあることは重要であると言えます。
どちらでも構わないと投げやりや諦めではない、正しい割り切り、鋭さではなく鈍さも追求しましょう。
鈍さも強さです。
鈍さは長所です。
運鈍根という言葉があります。
好運と愚直と根気。
事を成しとげるのに必要な3条件としてあげられます。
鈍も、立派な資質なのです。
なかなか自己PRで書く人はいないですが、だからこそ他の受講生に対していい意味で差別化できますし、面接官にも評価されると思います。
組織の人間が全員鋭なら、あまり長持ちしない組織です。
鈍の人間もいてこその、強い組織です。
鈍もPRしましょう。
国家専門職まで、あと37日。
国家一般職まで、あと44日。
地方上級、A日程まで、あと51日。
あと○○日しかないではなく、まだ○○日ある。
受け止め方で、同じ数字の意味合いはずいぶん異なります。
鋭の方はあと○○日しかない、と考えるものです。
鈍の方はまだ○○日もあると、考えるものです。
鈍く考えて、できることを着々と続けていきましょう。
がんばって。