G7とG20 | 中島基浩公務員試験合格ブログ

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公務員試験講師歴24年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 講師の中島基浩です。

 

 G20の財務相会議が行われ、共同声明が出せなかったというニュースが入ってきました。

 一方、G7というのも聴いたことがあるかと思います。

 この2つは、どういったものなのでしょうか。

 

 歴史的にはG7が先に成立しました。

 G7は1回目の会議が1975年に行われ、政治経済の問題について話し合うというものです。

 単にサミットと言うと、G7の首脳会議のことです。

 メンバーは、日本、米国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダです。

 冷戦期は、東側ソ連に対して、西側の自由民主主義国が結束を確認し合うという側面も強かったです。

 しかし、冷戦が終了し、1997年から2014年まではロシアも加わり、G8と呼ばれていた時期もありました。

 

 G7が先進国がメンバーで主に政治的側面が強いのに対して、G20は先進国と新興国が一堂に会し、世界的な経済問題を協議する場です。

 G20のメンバーは、G7に加えて、BRICSと呼ばれる新興国である(B)ブラジル、(R)ロシア、(I)インド、(C)中国、(S)南アフリカ、地域を代表して東アジアから韓国、東南アジアからインドネシア、中米からメキシコ、南米からアルゼンチン、中東からサウジアラビアとトルコ、オセアニアからオーストラリア、そして欧州連合(EU)です。

 始まりは、1999年アジア通貨危機の時に、世界の金融の安定のため、財務相と中央銀行総裁が集まって会議を開いたことにあります。

 首脳会議が始まったのは、2008年のリーマンショック以降です。

 

 G20は経済問題を協議する場でありますが、今般の会議では、現在の世界経済の減速はウクライナ侵攻に原因があるとする西側諸国と、経済制裁の悪影響を主張するロシアとの間で非難の応酬になったように、経済は政治とも密接に関連するとも言えます。

 公務員試験的には、G7とG20の構成国の違いを覚えるとともに、G7が政治経済、G20が経済という性格の違い、かつてはロシアもG7に参加していたという経緯を押さえておけばいいでしょう。

 

 国家総合職まで、あと2日。

 国家専門職まで、あと44日。

 国家一般職まで、あと51日。

 地方上級、A日程まで、あと58日。

 第一志望であれ、中間目標であれ、あさっては国家総合職です。

 第一志望の方はもちろん、中間目標の方も、ピーキングを実践して、全力で受験して下さい。

 自治体等で単発で施行される試験も、同じ日にあるでしょう。

 いよいよ公務員試験シーズンです。

 気を引き締めて、勉強を進めましょう。

 がんばって。