映画「ひとよ」感想 | リタイアライフのつぶやき

リタイアライフのつぶやき

65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

4月29日、 BSテレ東で映画「ひとよ」が放送されてました。興味があったので早速みました。

監督:白石和彌

俳優 佐藤健 鈴木亮平

2019年 日活 123分

内容(MIHOシネマより抜粋)

「激しい雨が降る夜、3人の兄妹が、それぞれのお気に入りの一人遊びをしながら、親の帰りを待っている。

そこへ母のこはるが帰宅し、「今、父ちゃんを殺してきた」と話す。稲村タクシーという小さなタクシー会社の社長である父は、日常的に子供に暴力をふるっていたため、3兄妹は常に満身創痍。この会社で運転手をしていた母は、子供を守るために、夫をタクシーで轢き殺したと言う。
こはるは、「これから出頭する。刑期を終え、ほとぼりが冷めた頃に戻ってくる」と3人に言い残して去る。3人はタクシーに乗り込みこはるを追いかけようとするが、見失ってしまう。

15年後。タクシー会社は、こはるの甥が引き継ぎ、守り続けている。こはるの長男の大樹は、地元の電気屋で働いている。既婚だが妻とは別居中で、幼い頃からの吃音は治っていない。子供の頃から小説家志望だった次男の雄二は、東京でフリーライターをしている。美容師を目指していた長女の園子は、地元のスナックに勤めており、毎日のように泥酔して夜を明かしている。

そこへ、こはるが突然帰ってくる。

タクシー会社の社員たちは、こはるの帰還を喜び、歓迎した。かつての「稲村タクシー」の「稲」に「丸」で「稲丸タクシー」と社名変更し、皆でひとつの家族だとこはるに伝えた。

大樹と園子が雄二を東京から呼び、こはると3兄妹が15年ぶりに一つ屋根の下で食卓を囲む。15年間、積み重ねてきた想いや迷いを伝えようとするこはるに、大樹と園子が傾聴しようとする姿勢に対し、雄二だけはこはるを突き放すような態度を取り続ける。

そんな中、稲丸タクシーに対する嫌がらせが始まる。こはるが起こした事件の記事のコピーが、会社の敷地のあちこちに貼られ、タクシーには「人殺し」「鬼女」といった落書きがされている。大樹と園子は、このことをこはるに気付かれないようにしようと訴えるが、雄二は「あなたのせいで、こういう嫌がらせを受けてきました。『殺人者の子供』っていじめられてきましたって、教えてやればいい」と吐き捨てるように言う。

稲丸タクシーの新人運転手・堂下は、給料の前借りをして、離婚してから会えずにいた息子カズキに会いに行く。堂下はカズキとの再会を心から喜んだ。

園子が偶然、雄二のパソコンを見たことで、週刊誌にこはるの記事を書いたのは雄二だと発覚する。大樹と園子は、雄二を問い詰め責めるが、雄二は口論の中で「こはるが父を殺めたのは自分たちのためだったとしても、その結果『殺人犯の子供』として扱われ、自分たちの人生は滅茶苦茶になった。その事実を書き、それを踏み台にして、自分は小説家になる」という意志を吐露する。

大樹は、別居中の妻と離婚を巡ってもめていた。こはるの罪を知った妻が、「自分の子供が『殺人者の孫』と呼ばれないために…」と口にした瞬間、大樹は妻に手をあげてしまう。その場にいたこはるに、「家族に暴力をふるうなんて…」と言われると「父さんみたいだろ。母さんは立派だから、父さんを殺したように、俺を殺すか」と言う。

雄二からも大樹からも、自分の犯した罪を再確認させられたこはるだが、「母さんは絶対に間違っていない」という主張を、不器用ながら貫く。「そうしないと、子供たちが迷子になってしまうから」こはるは、堂下に本音をこぼす。

堂下には裏社会で生きていた過去があった。息子のために足を洗い、新しい人生を始めた彼の前に、かつての手下・友國が現れ、無理矢理仕事を引き受けさせられる。その仕事とは、覚せい剤の運び屋に、運転手として手を貸すこと。

運び屋の正体はカズキだった。友國はカズキを薬漬けにして裏社会に拘束している。カズキは堂下に「全部お前のせいだ」と怒鳴る。

堂下はその夜、酒瓶を片手に酔った足取りで稲丸タクシーを訪れる。そこにいたこはるをタクシーの助手席に乗せ、暴走を始めた。「親が相当の覚悟を決めてやったことなのに、子供は何も理解しない。いらない者同士、このまま海に消えちまいましょう」

3兄妹は15年前の雨の夜と同じようにタクシーでこはるを追いかけ、こはるを乗せた堂下のタクシーが海に落ちるのを、自分たちの乗るタクシーをぶつけて阻止した。
雄二が堂下に殴りかかり、もみ合いながら叫ぶ2人の言葉は、すれ違う親と子の悲しみのようだった。

事件の夜、堂下がカズキと再会した夜、今夜…
「他の人にとっては何でもない夜でも、自分にとって特別な夜」こはるが呟いた。」以上が概略です。

母は、日常的に暴力を振るう夫から最愛の子どもたち三兄妹を守るため、夫を手にかけた。

それから15年、約束した通り、母は、帰ってきた。その間、三兄妹は、父の暴力から解放されたが、『殺人犯の子供』として扱われ、自分たちの人生は滅茶苦茶になった。母としては、刑務所に入ってでも、子供たちを助けたかった。しかし、世の中は、うまくいかない。

しかし、最後には、わだかまりのあった雄二も母を許し、崩壊した家族の絆を取り戻そうとします。取り戻せないのは、裏社会で生きていた堂下と息子の関係でした。残念でした。

飽きることなくずっと見てました。いい映画でした。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ  ←よろしかったらクリックお願いいたします。

にほんブログ村