映画「天国の駅」感想 | リタイアライフのつぶやき

リタイアライフのつぶやき

65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

4月9日、BS松竹東急で映画「天国の駅」が放送されてました。興味があったので早速みました。

脚本 早坂暁

監督 出目正信

俳優 吉永小百合 西田敏行 三浦友和

1984年東映映画 133分

内容(Wikipediaより)

昭和30年春。美人で結城紬の織女の林葉かよは32歳の女盛り。夫は下半身マヒの傷痍軍人。初夜を迎えないままに出征したため嫉妬の塊となって、かよに辛くあたる。

やがて巡査の橋本がかよに親切にし、二人は深い仲となる。

浮気を見た夫は狂ったように折檻し、かよは夫をパラチオンで毒殺。

脳内出血で処理される。かよの世話で東京の大学へ通うようになった橋本は幸子という女を連れ帰る。

かよとの噂を打ち消すために、幸子と仮の夫婦になるのだと言い訳をするが、二人は騙されていたことを知り、橋本に手切金を渡す。

妙な連帯意識で姉妹と呼び合う二人は錦谷温泉郷にたどり着き、かよは土産物店、幸子は芸者として働く。

昔からかよが好きだった知的な障害をもつ雑用係の田川一雄も来る。

大和閣の主人・福見がかよを大事にし、橋本が金をせびりに来た時、200万円で念書を書かせて帰す。

福見には精神病院に入院している妻・辰江がいた。かよに危害がかかると一雄をそそのかし、辰江を殺害させる。

二人は雪の中で婚礼を挙げ、全てを話す。幸子も芸者を辞める。手切金を使い果たして再び舞い戻った橋本が許せず、幸子は登山鉄道からつき落とそうとするが、逆に殺される。

復讐のために橋本と会おうとするが許してもらえない。福見も一雄が邪魔になり、一度だけ抱かせると言って連れてきた。

だが抵抗され助けを求めるが、かよは逆に福見を殺す。

「神様よりも雪よりもきれいだよ」という一雄こそ本当の愛だと知り、二人で逃走。

ずっと事件を追ってきた五十沢刑事たちが駅で待ち構えていた。

「何で二人も夫を殺した」と五十沢に聞かれ、「愛がほしかったんだと思います」と答える。

昭和45年6月11日、小菅拘置所で一人の女がこの世に別れを告げ、天国への階段を上っていった。47歳だった。」以上が概略です。

吉永小百合の体当たり演技でした。濡れ場あり、ここまでやるのという感じでした。「夢千代日記」の脚本家早坂暁の作品であり、優しさが溢れておりました。殺人犯で戦後初めて女性で死刑になった人をモデルにしているようですか大幅に変えています。一人目の殺人も好きになった警察官が用意した毒薬を使い、殺されそうになっから殺し、二人目は、本当の愛を教えてくれた一雄が殺されそうになったから殺したのです。すべて愛情に関わっています。

寒い雪の中を着物姿で転げ落ちたりして見ている自分もつらくなりました。冒頭で絞首刑になる前、口紅をつけ、「私綺麗ですか?」と聞くシーンでグッときました。なぜ、絞首刑になつたのかと進んでいく早坂暁の脚本が素晴らしいです。わかり易いしです。吉永小百合は前作の「夢千代日記」の理想の女性像から絞首刑になる殺人犯になるのですから役の幅が広がったと思いました。

何故か、一雄の一途な愛で「オペラ座の怪人」を思い出してしまいまいました。

いい映画でした。増々吉永小百合のファンになってしまう映画でした。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ
にほんブログ村