映画「椿三十郎」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

1月21日、NHKBSで映画「椿三十郎」が放送されてました。興味があったので早速みました。

監督 黒澤明

俳優 三船敏郎 仲代達矢 加山雄三

1962年東宝映画 96分

内容(Wikipediaより抜粋)

「真夜中。森の中の古びた社殿で若侍の一団が密談をしている。正義感に溢れる若侍たちは次席次席家老・黒藤と国許用人・竹林の汚職を告発しようとしていた。

若侍のリーダー格である井坂は、汚職事件に関する意見書を叔父でもある城代家老睦田に届けたものの、その場で破り捨てられた顛末を明かし、一同は落胆する。だが井坂の話によれば、大目付・菊井は真剣に意見を聞き入れ、同志一堂を集めて会いたい旨を伝えたという。

それを知った若侍たちは歓喜に湧く。すると、社殿の奥からひとりのくたびれた浪人が現れる。無賃で夜を過ごすため社殿にいて、若侍の話を全て聞いていたというその浪人は、若侍たちが軽んじる城代こそ切れ者の善玉で、大目付はむしろ敵の黒幕であろうと指摘する。

半信半疑の若侍たちであったが、間もなく社殿は菊井の腹心である室戸半兵衛率いる捕り方に包囲される。浪人の指摘こそが事実だったのだ。浪人の機転によって危機を脱した後、浪人は城代の身に危険が及ぶと推理し、若侍らの案内で城代の屋敷へ向かう。

浪人の予想通り、既に城代屋敷は菊井の手に落ち、睦田はどこかに連れ去られていた。菊井らは、一石二鳥として自分たちの汚職を睦田になすりつけようとも企んでいた。

再び浪人の策により、見張りの隙を突いて睦田の妻と娘を奪還することに成功し、見張りのひとりを捕らえた若侍たちは、若侍のひとりである寺田の家に潜伏する。灯台下暗しのことわざどおり、寺田家は黒藤の屋敷とは塀一枚を隔てた隣にあった。

その黒藤屋敷は、別名椿屋敷と呼ばれるほど庭の椿が見事だった。睦田の妻から名を問われた浪人は、壁越しに黒藤家の椿を眺めながらと椿三十郎名乗る。

睦田を助け出せれば菊井らは失脚するとして、若侍たちはまず睦田の監禁場所を特定しようとする。一方で、菊井らも、のらりくらりと要求をかわす睦田に手を焼いており、要求を飲み込ませる人質とするため、連れ去られた彼の妻子の行方を捜そうとする。

そこで菊井らは空の駕籠を使って若侍らを誘き出す策を立てる。三十郎は警告を発するが、若侍らはその罠に誘われてしまう。若侍たちは駕籠を襲撃する寸前に罠だと悟り、危うく難を免れた。

次に三十郎は、社殿で遭遇した室戸に仕官を誘われたことを利用して菊井の懐に潜入し、睦田の居場所を探る策を立て、ひとり室戸のもとを訪れる。ところが、相変わらず三十郎を信用しきれない保川らが室戸と三十郎の尾行を進言したため、室戸らを尾行した仲間が逆に捕まってしまい三十郎の策は破綻する。結局、三十郎は捕虜らを逃がすために室戸が不在の隙を突き、菊井の家来らを皆殺しにして彼らを助け出し、その後に駆け付けた室戸には大人数によって襲撃されたと芝居を打つ。

寺田の家に戻り新たな策を思案する一同だったが、椿屋敷から流れてくる小川に、睦田に手渡した意見書の破片があることに気づく。他ならぬ椿屋敷こそ睦田が監禁されている場所であった。そこで三十郎は若侍たちが町外れの寺に潜伏していると嘘をついて椿屋敷の兵を移動させ、その隙をついて屋敷を襲撃する策を立てる。その際、襲撃の合図として色は何でもいいから大量の椿の花を小川に流すことに決まる。

椿屋敷にやってきた三十郎は計画通り、町外れの寺の山門で若侍らを目撃したと室戸に話し、警備を手薄にさせることに成功する。ところが、肝心の椿の花を流すために赤い花を集めていたところを室戸に見つかり捕まってしまった上に、佩刀に付着した血脂や、町外れの寺には山門が無いことが露見してしまう。

派遣した兵を室戸が急いで呼び戻しに行っている間、三十郎は菊井らに、若侍たちが隣家に待機していて間もなくこの屋敷は襲撃されると話し、赤い椿の花が決行の、そして白い椿の花は中止の合図だと嘘をつく。菊井らが急いで集めて小川に流した白い椿の花を合図に、若侍らは屋敷を襲撃して菊井らを制圧し、睦田を救出することに成功する。

後日、睦田は若侍らを集めて感謝の意を告げ、事件の顛末として黒藤と竹林には家名断絶となり、菊井が沙汰の前にみずから切腹したこと、そして睦田自身はもっと穏便な処置にとどめたかったと話す。

その場には本来、三十郎もいるはずであったが姿を見せず、間もなく何も告げずに旅立ったことを知って、若侍らは急いで彼の後を追うが、睦田は三十郎が戻って来ることはないと予見する。若侍らが町外れで三十郎に追いついたところ、そこには室戸もいた。

室戸は彼をだました三十郎を非難し、決闘を申し込む。若侍らが見守る中、しばらく2人は無言で対峙し、そして三十郎が一瞬の居合抜きで室戸を斬り倒す。三十郎は室戸を自分と同じ抜身の刀のような男であったと評し、若侍らにはそのようにはならないよう諭して、「あばよ」の言葉とともにその場を去っていく。」とあります。

面白い映画で退屈させず吸い込まれていきました。無骨な浪人だがねめっぽう強い。気持ちがいいくらい切り倒していきます。正義感あふれる若者たちに加勢して悪者を退治していくわかり易い構図になっています。ただ若いだけに敵の行動を見抜けず、浪人が知恵を授けます。

時には、浪人を信用しなくなると失敗し、最後は信用することで成功します。

やはり、三船敏郎の抜群な剣さばきと無骨な浪人がピッタリです。最後「あばよ」の言葉とともにその場を去っていく姿はかっこいいです。

やはり、最大の見せ場は、三船敏郎が仲代達矢を一瞬の居合抜きで斬り倒し、血が噴水のように吹き上がります。黒澤監督は、用心棒では、腕を切り落としたり、今回の地の噴水のように結構残酷なシーンを作り出すと思いました。インパクトがありました。白黒だからいいのですね。

面白い映画でした。別の黒澤作品を見たくなりました。

最後までご覧になりありがとうございます。

(最後の対決シーン)

 

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