今や昔の物語。
大学生の頃、様々なアルバイトをしたのですが、その1つの 『 CDやビデオをレンタル・販売しているお店 』で
働いていた事がありまして。
その時の思い出話です。
そのアルバイト先には、僕が密かに想いを寄せていた 『 Yちゃん 』 という女性がいたんです。
失礼ながら 「美人」 という顔立ちではなかったのですが、性格が良く、明るくて、笑顔がとても素敵な人で。
休憩時間が一緒の時などに話をしているうちに、いつの間にかすっかり魅了されてしまいました。
ちなみにそのアルバイト先には事務所があり、その一角にパーテーションで仕切られている休憩室があったんですね。
そしてある日、仲の良い友達と休憩室で二人だけになった時に、「バイトの女の子の中で誰か好きな子っている?」
という話になりまして。
その部屋にはちょうど事務所に誰もいなかったようなので、僕は素直に 「オレは断然Yちゃんが好きだなぁ」なんて
話したところ、何故かふいにYちゃんが休憩室に顔を出したじゃないですか!?
「やば!! 絶対に聞かれた…。」と、あまりの衝撃に言葉を失う僕。
片やYちゃんは、休憩室のテーブルに置き忘れていたらしい私物の時計をとって、すぐに出て行ったわけです。
その後、友達ときたら 「まさか本人がいたとはね~。もういっそ告白しちゃえよ!」なんて、ニヤニヤしながら
この状況を楽しんでいるご様子(笑)
そんな出来事があった後、僕は数日間迷いに迷いました。
大学の授業の課題レポートが提出期限日ギリギリである事をも忘れるくらいに。
どうしようか迷ったんですけど、相手に僕の気持ちがバレバレな以上、思い切って告白するしかないじゃないですか?
聞かれたのは本音なわけだし、Yちゃんにその時彼氏が居ないのを知っていましたから。
こうなったら、清水の舞台からバンジージャンプですよ。
もちろん紐無しなので、落ちたら戻ってこれませんけど。
ただね、中学生じゃないので、いきなり 「好きですー」 と告白するのは恥ずかしいので、ある計画を練りました。
その計画の作戦コードは、【カラオケで親交を深めてイイ感じに持っていこう大作戦】です!
Yちゃんはカラオケが大好きなので・・・っていうか、やっぱり中学生レベルだな(笑)
そんなある日の事、アルバイトが終わった後でたまたまYちゃんと2人きりになったのを見計らい、
「今度予定が合う日にでも、一緒にカラオケにいかない?」と誘ったわけなんですよ。
そうしたら、いともあっさり 「うん。いいよ~。」 とのお返事。
『 お!これは脈ありかな? 』 と、期待に胸をGカップほど膨らませたりして。
そして、とうとう期待と不安、そして緊張の入り混じる当日を迎えました。
まずは予定通りにカラオケで盛り上がり、その後で良い雰囲気の飲み屋さんへと。
そこでは色々とプライベートな深い話をしたり、笑いあったり、Yちゃんが髪を切る前の写真を見せてもらったりと、
なんだか親密な空気が漂っていました。
この状況を野球に例えると、『一打サヨナラ。ノーアウト満塁、カウント:ノースリー』くらいのイケイケ度合いですよ。
そして終電も迫り、とうとうシンデレラタイムとなったので、サヨナラをする場所へ。
その時にはYちゃんへの熱い想いで心が溢れんばかりになっていた僕は、別れ際に思い切って言いました。
「Yちゃん、付き合ってくれないかな?」
そうしたら、Yちゃんがさわやかな笑顔で返事をかえしてくれました。
「うん。また一緒にカラオケ行こうねえ!」
「・・・なんて上手な断り方のテクニックなんだ」 なんて思った僕は、もうどん底の気分で。
一人でいるのがイヤで友達の家へ電話をして泊めてもらう事にし、次の日アルバイトが入っている友達を
無理矢理に朝まで話に付き合わせてしまうというジャイアンっぷりを発揮しましたよ(笑)
その後、僕とYちゃんは普通に会話はするものの、僕からまた誘う事はありませんでした。
今考えると、「オレってなんて純情ヤツなんだ。押しが足りないぞ!」と思ったり。
カラオケに誘って、また飲みに行ったりすればいいのに・・・。
まぁ、その時はまだ純朴な青年でしたからネェ(笑)
【後日談】
アルバイトを辞めてから、しばらくしてそのアルバイト先の飲み会があり、僕も呼ばれていった時に女友達に
聞いたのですが・・・
実は、Yちゃんは僕に気が合ったんだそうです。
ですが、僕の告白を 「また(カラオケに)付き合ってくれない?」 と勘違いしていたようで。
その後全然誘ってくれないから、寂しい思いもしていたんだとか。
そして、クリスマスイブには敢えて予定を入れず、僕が誘うのを待ってくれていたみたいなんです。
思い返してみれば、クリスマスイブのYちゃんの服装は 「アルバイトが終わったらデート?」という感じの
かなり僕好みの素敵な服装だったなぁ、と。
あー、僕のバカ~!!
上記の話を聞いた時には、Yちゃんは別の男性とお付き合いを始めたところだったので、時すでに遅し、でしたが。
Yちゃん、今はどうしているのかなぁ?
素敵な男性に大事にしてもらって、幸せに過ごしてくれているといいな。