グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

新プロジェクトXが、患者の呼吸器を外して殺人罪として12年服役した看護助手の女性が、再審で無罪になったケースでした。

 

私は事件は覚えていても、それが再審で無罪になったのまではハッキリ覚えていませんでした。

 

ご両親や弁護士さん、彼女の無罪を信じた新聞記者の人たちの努力で調書の矛盾や、捜査のひどさが明るみに出ます。

 

特に印象的だったのが、彼女からご両親へのたくさんの手紙や、彼女の日常生活から「もしかしたら発達障害?軽い知的障害?」と弁護士さんが気がついて、獄中で診断を受けるようにしたことです。

 

そこでADHDと軽い知的障害が分かり、そのことや矛盾を暴いた連載記事で彼女の再審への扉が大きく開かれたことに驚きました。

 

彼女は人間関係が苦手で、相手の悪意を分かりにくい。

 

だから警察官に悪く思われたくなくて、自分は殺していないのに自白をしてしまった。

 

何も物的証拠がないのに、検察は彼女の自白から彼女の犯罪と決めて、それで裁判では有罪にしてしまう。

 

冤罪では、半数の人が取り調べがきついと追い詰められて嘘の自白をするそうです。

 

まして気をつけてあげないと、この女性のように発達神経症があったりすると、警察官に好意を持ったり、良く思われたいと嘘の自白をしてしまうことがあるそうです。

 

もちろん落ち着いてから自白を否定して「人を殺していません」といくら言っても、検察はそれを取り上げてくれないのです。

 

終末期だった患者の死亡には、何も事件性が無かったと再審で無罪になるのですが、冤罪が本当にあるのだと怖くなりました。

 

お母さんが娘が無罪になってから、「私がもっと子どもの障害に気がついてあげていれば、違っていたかもしれない・・・娘が自分を良く見せたくて嘘をつくことが多いのは気がついていました」と嘆かれます。

 

でも勉強が不得手、人間関係が不得意を特性としてのびのび育ててあげたのは問題ではないと思います。

 

人の世話をするのが大好きな笑顔の素敵な彼女が、たまたま職場での不運が重なって、追い詰められて嘘の自白までしたのは、警察や検察の取り調べの問題ですね。

 

子どもたちが追い詰められないで、あるがままでのびのび生きていかれるようにしてあげたいです。