グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

このブログのコメントで「あなたの力が 家族を変える」高森信子著を紹介していただき、さっそく取り寄せて読みました。

 

統合失調症の人への接し方を、コミュニケーションや認知行動療法から、どうしたら回復力を高めるような接し方ができるのかを書いてあります。

 

高森さんがお医者さんではなく、カウンセラーとしてSST(ソーシャルスキルズトレーニング)に出会い、家族のみなさんが、相手の気持ちを受け入れるにはどうしたらよいのかということを、しっかり認識して欲しいという導入部分が本になったそうです。

 

これは親業(ゴードンメソッド)をゴードン博士が心理学者として、親にどうやって子どもの気持ちを受け入れ、共感できるかや、親の気持ちを相手を責めないで、怒らないで伝えられるかとプログラム親業を1962年に作った内容と似ています。

 

親は子育ての仕方を習っていない。

 

それぞれが苦労してどうしてよいのか分からなくて苦しんでいることが多い。

 

子どもが生きる力をつける親の接し方は学べる!

 

この理論に出会った時に、当時は発達障害の概念も知らなくて、子どもにどう対応して良いか分からなくて、ガミガミ怒ってばかりいた私は衝撃を受けました。

 

子どもを変えるのではなく、私が接し方を変えれば子どもが変わる!

 

そして半信半疑で子どもの気持ちに共感する「能動的な聞き方」をして、ガミガミ怒らないで、「わたしメッセージ」で相手を責めないで親の困った気持ちを伝える。

 

そして上下関係ではなく、勝ち負けではなく、子どもを尊重して何かを決める時に「勝負なし法」で話し合いをする。

 

この三つのやり方を実践したことで、我が家の親子関係は劇的に変わりました。

 

私はまさしくこの本の中に書かれている家族の態度「感情表出」が、批判する言葉をよく言っている、敵意のある言葉をよく言っている、感情的にとてもふりまわされている、あるいは、ハラハラドキドキしてうろたえている親だったのが変われたのです。

 

ストレスが高い接し方をしている場合は「感情表出が高い」と言い、反対にストレスが低い接し方を「感情表出が低い」と専門用語で言うそうです。

 

親業(ゴードンメソッド)では、どうしたら感情表出が低い接し方になるかを、3時間8回の24時間の講座の中で学びます。

 

コミュニケーションで接し方を考えることは、どんな子どもにも生きる力を与えることになるし、親も感情的に振り回されなくなります。

 

私は発達障害でコミュニケーションが不得意な子どもたちには、とても効果的だと確信して、20年以上お伝えしていますが、総合失調症の人でも、親子のコミュニケーションや信頼関係がとても大事だと分かり、この本は勉強になりました。